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2024年11月21日
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【沙夜 prpr】
2012年11月12日
部屋で寝転んで漫画を読んでると、幼馴染の沙夜が音もなく部屋にやってきて、俺と漫画の隙間に収まった。
「何をしている」
「?」
「いや、?ではなくて」
「……!」
「うむ、分かってくれたようだな」
「…………」(ぺろぺろ)
分かっていなかった様子。
「舐めるな。人の顔を舐めるな」
「…………」(ドヤ顔)
「褒めてねえ」
何やらショックを受けてる様子。がーんじゃねえ。
「はぁ……。まあいいや」(なでなで)
「♪」(嬉しい)
なでられて満足したのか、沙夜は俺の隣に寝転んで一緒に漫画を読み始めた。
「?」
「ん、ああ。前から持ってる漫画だ。最近金なくて新刊が買えなくてなあ」
「……?」
「ああ、いやいや。貸してもらうほど困ってはないから大丈夫だ」(なでなで)
「…………」(ぺろぺろ)
「顔を舐めるのはお返しにならないです」
沙夜は残念そうな顔をした。
「ところで、何か用か?」
ぷるぷるぷる。沙夜の顔が横に振られる。その拍子に沙夜の髪が俺の顔にびしばし当たって痛い。
「……♪」
何が楽しいのか知らないが、さらにぷるぷる首を横に振って俺の顔に髪を当てまくる沙夜。
「痛いです」
「…………」コクコク
「やめれ」
ぷるぷる、という否定の動作でさらに俺に攻撃を加える沙夜。
「ぷるぷるじゃねえ」
チョップで沙夜の動きを止める。
「…………」ムー
沙夜は両手で頭を押さえると、不満げな顔で俺を見た。
「怒るねい」(なでなで)
「……♪」
なでたら機嫌直った。沙夜さんちょお簡単。
「……ふむ。ていっ」(チョップ)
「……!」
ちょっとした実験を思いついたので、も一度チョップしてみる。案の定、沙夜が怒った。
「そして、こうだ!」(なでなで)
続けざまに沙夜の頭をなでる。連続なら、機嫌はどうなるか。
「……! ……!」
実験失敗。沙夜の機嫌は直っていなかった。
「なるほど。委細承知しました。叩いたりしてごめんな、沙夜」(なでなで)
「…………」ムフー
分かればいい、とばかりに沙夜は大きく鼻息を漏らした。
「鼻息が綺麗に全部かかった」
「…………///」
さすがに恥ずかしかったのか、沙夜の顔が赤く灯る。
「…………」(ぺろぺろ)
そして誤魔化すように俺の顔を舐める沙夜。
「いや、それは誤魔化しにならないかと」
「…………」(ぺろぺろぺろ)
舐める量が増えた。そういうことじゃない。
「熱意は伝わったが、誤魔化されていないぞ。あと、舐められすぎて顔がべっとべとなんだが」
「…………。……!」
何事か考えた後、沙夜は自分の顔をくいくいと指した。
「んん?」
「…………」クイクイ
「ふぅむ。……まさか、いや、まさかだな」
ひとつの考えが脳裏をよぎるが、流石にそれはないと流す。
「…………」(ぺろぺろ)
だが、沙夜が俺の頬を舐めて、それから自分の顔を指したことから、やはりその結論に行き着く。
「……あー、違ったら悪いが、その、沙夜の顔も舐めてバランスを取れ、って言いたいのか?」
「…………」コクコクコク
なるほど。沙夜は馬鹿に違いない。
「…………。ええと、ほっぺにな」
だが、俺も馬鹿なので断らない。ていうか、俺も沙夜をぺろぺろしたい。
「…………」
「口に、じゃねえ。ほっぺだ、ほっぺ」
「…………」ムー
膨れだしたほっぺをめろりと舐める。やーらかい。
「…………」(ぺろぺろぺろ)
すると、俺が舐めた量の三倍くらい舐められ返された。
「どういうことだ」
「…………」
「嬉しくなって、つい? なるほど。だが嬉しいのは沙夜だけではないぞ!」
逆襲の俺が登場。ぺろぺろと沙夜の顔を舐める。ちょっとした妖怪といっても過言ではあるまい。
「……!」(ぺろぺろぺろ)
対抗心が芽生えたのか、沙夜も俺を舐めだした。ここに妖怪が二体います。
「ええい、負けるか!」(ぺろぺろ)
「……!」(ぺろぺろぺろ)
「ふべべべ。俺の負けです」
もう俺なんだか沙夜の涎なんだか分からない存在になってしまったので、潔く白旗を挙げる。
「♪」(ぺろぺろ)
「いや、あの。負けたのだからもう舐める必要はないかと」
「…………」
「え、勝負とか関係なく単に舐めたいだけ? 俺の顔から何か甘い分泌液でも出ているのか」
それなら奇病にかかっているので病院に行かなければならないが、ふるふると沙夜の首が横に振られたので一安心。
「…………」
「俺を舐めるのが好き? ほほう。ちなみに俺も好きだぞ」
「…………///」
何か勘違いしたのか、沙夜の顔がゆっくり赤くなっていく。
「……♪♪♪」(スリスリ)
そしてゴキゲンな蝶になって俺にスリスリしだした。
「負けるか!」(スリスリ)
対抗意識が無駄に刺激され、沙夜にスリスリし返す。
「いかん! このままスリスリし続けたら、互いの肌をこすり合わせすぎ、もみじおろしになる未来しかない!」
「……!」
沙夜が泣きそうになった。なんで信じる。
「が、幸いにして沙夜の肌は柔らかくてすべすべしてるので大丈夫っぽい」
「……!」プンプン
騙されたことに気づいたのか、ようやっと沙夜が怒った。
「そう怒るねい」(ふにふに)
「……♪」
ほっぺをふにふにしたら機嫌が直った。相変わらず沙夜の機嫌修復機能は優れている。
といった感じで、なでたり怒らせたり舐められたりしたら夜になったので一緒に寝た。
「何をしている」
「?」
「いや、?ではなくて」
「……!」
「うむ、分かってくれたようだな」
「…………」(ぺろぺろ)
分かっていなかった様子。
「舐めるな。人の顔を舐めるな」
「…………」(ドヤ顔)
「褒めてねえ」
何やらショックを受けてる様子。がーんじゃねえ。
「はぁ……。まあいいや」(なでなで)
「♪」(嬉しい)
なでられて満足したのか、沙夜は俺の隣に寝転んで一緒に漫画を読み始めた。
「?」
「ん、ああ。前から持ってる漫画だ。最近金なくて新刊が買えなくてなあ」
「……?」
「ああ、いやいや。貸してもらうほど困ってはないから大丈夫だ」(なでなで)
「…………」(ぺろぺろ)
「顔を舐めるのはお返しにならないです」
沙夜は残念そうな顔をした。
「ところで、何か用か?」
ぷるぷるぷる。沙夜の顔が横に振られる。その拍子に沙夜の髪が俺の顔にびしばし当たって痛い。
「……♪」
何が楽しいのか知らないが、さらにぷるぷる首を横に振って俺の顔に髪を当てまくる沙夜。
「痛いです」
「…………」コクコク
「やめれ」
ぷるぷる、という否定の動作でさらに俺に攻撃を加える沙夜。
「ぷるぷるじゃねえ」
チョップで沙夜の動きを止める。
「…………」ムー
沙夜は両手で頭を押さえると、不満げな顔で俺を見た。
「怒るねい」(なでなで)
「……♪」
なでたら機嫌直った。沙夜さんちょお簡単。
「……ふむ。ていっ」(チョップ)
「……!」
ちょっとした実験を思いついたので、も一度チョップしてみる。案の定、沙夜が怒った。
「そして、こうだ!」(なでなで)
続けざまに沙夜の頭をなでる。連続なら、機嫌はどうなるか。
「……! ……!」
実験失敗。沙夜の機嫌は直っていなかった。
「なるほど。委細承知しました。叩いたりしてごめんな、沙夜」(なでなで)
「…………」ムフー
分かればいい、とばかりに沙夜は大きく鼻息を漏らした。
「鼻息が綺麗に全部かかった」
「…………///」
さすがに恥ずかしかったのか、沙夜の顔が赤く灯る。
「…………」(ぺろぺろ)
そして誤魔化すように俺の顔を舐める沙夜。
「いや、それは誤魔化しにならないかと」
「…………」(ぺろぺろぺろ)
舐める量が増えた。そういうことじゃない。
「熱意は伝わったが、誤魔化されていないぞ。あと、舐められすぎて顔がべっとべとなんだが」
「…………。……!」
何事か考えた後、沙夜は自分の顔をくいくいと指した。
「んん?」
「…………」クイクイ
「ふぅむ。……まさか、いや、まさかだな」
ひとつの考えが脳裏をよぎるが、流石にそれはないと流す。
「…………」(ぺろぺろ)
だが、沙夜が俺の頬を舐めて、それから自分の顔を指したことから、やはりその結論に行き着く。
「……あー、違ったら悪いが、その、沙夜の顔も舐めてバランスを取れ、って言いたいのか?」
「…………」コクコクコク
なるほど。沙夜は馬鹿に違いない。
「…………。ええと、ほっぺにな」
だが、俺も馬鹿なので断らない。ていうか、俺も沙夜をぺろぺろしたい。
「…………」
「口に、じゃねえ。ほっぺだ、ほっぺ」
「…………」ムー
膨れだしたほっぺをめろりと舐める。やーらかい。
「…………」(ぺろぺろぺろ)
すると、俺が舐めた量の三倍くらい舐められ返された。
「どういうことだ」
「…………」
「嬉しくなって、つい? なるほど。だが嬉しいのは沙夜だけではないぞ!」
逆襲の俺が登場。ぺろぺろと沙夜の顔を舐める。ちょっとした妖怪といっても過言ではあるまい。
「……!」(ぺろぺろぺろ)
対抗心が芽生えたのか、沙夜も俺を舐めだした。ここに妖怪が二体います。
「ええい、負けるか!」(ぺろぺろ)
「……!」(ぺろぺろぺろ)
「ふべべべ。俺の負けです」
もう俺なんだか沙夜の涎なんだか分からない存在になってしまったので、潔く白旗を挙げる。
「♪」(ぺろぺろ)
「いや、あの。負けたのだからもう舐める必要はないかと」
「…………」
「え、勝負とか関係なく単に舐めたいだけ? 俺の顔から何か甘い分泌液でも出ているのか」
それなら奇病にかかっているので病院に行かなければならないが、ふるふると沙夜の首が横に振られたので一安心。
「…………」
「俺を舐めるのが好き? ほほう。ちなみに俺も好きだぞ」
「…………///」
何か勘違いしたのか、沙夜の顔がゆっくり赤くなっていく。
「……♪♪♪」(スリスリ)
そしてゴキゲンな蝶になって俺にスリスリしだした。
「負けるか!」(スリスリ)
対抗意識が無駄に刺激され、沙夜にスリスリし返す。
「いかん! このままスリスリし続けたら、互いの肌をこすり合わせすぎ、もみじおろしになる未来しかない!」
「……!」
沙夜が泣きそうになった。なんで信じる。
「が、幸いにして沙夜の肌は柔らかくてすべすべしてるので大丈夫っぽい」
「……!」プンプン
騙されたことに気づいたのか、ようやっと沙夜が怒った。
「そう怒るねい」(ふにふに)
「……♪」
ほっぺをふにふにしたら機嫌が直った。相変わらず沙夜の機嫌修復機能は優れている。
といった感じで、なでたり怒らせたり舐められたりしたら夜になったので一緒に寝た。
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素晴らしい