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2024年11月24日
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【雨でずぶ濡れなツンデレ】
2010年02月13日
突然真っ暗になったかと思ったら、次の瞬間空が割れたと思うほどの量の雨が降ってきた。
「すげぇな……」
呆然と窓の外を見てたら、携帯が鳴った。もちろん、携帯電話のことだ。今さら間違える人なんていないだろう。
だが、それとは別の何かを携帯しており、それが鳴った場合、携帯が鳴ったと言っていいのだろうか?
「でもよく考えたら、携帯した何か、例えば目覚ましならば、携帯してる目覚ましが鳴ったと言えばいいと思った」
『いきなり意味分かんないし早く出ろ、ばかっ!』
電話に出るなり梓に思った事を言ったら怒られた。
「分かった、今すぐお前のいるところに幽霊を出す」
『電話に出ろって言ってるの!』
「ぬぬぬぬぬ……」
『わっわっわっ! 出すな出すなよ念じるなよ! 怖くないけど! 出たら嫌じゃんか!』
「で、何用だ」
『あ、そだった。もう、タカシと話してたらすぐに脱線しちゃうよ……』
失礼な。
『今さぁ、すっごい雨降ってるだろ? で、雨宿りしてるんだ』
「自宅で? 意味ねー!」
『お店の軒先で! でね、ものは相談なんだけど、傘持ってきてくんない? ボクの家族、今日みんな出かけてていないんだ』
「家族なし……それはつまり、今日処女を捨てるという意味なのだな?」
『NOなのだな! いーから傘持ってこい!』
仕方ないので、優しい俺様は傘を持って梓がいるという店まで出かけることにした。幸いにして近所の店だったので、すぐにぽつねんと軒先に立ってる梓の元に辿り着いた。
「遅いよ! ボク、待ちくたびれちゃったよ」
「たかだか数分だろうに……」
「待ってる方は長く感じるの!」
「待つ身が辛いかね。待たせる身が辛いかね」
「待つ方が辛いよ!」
「お前は一度走れメロスを読んだ方がいい」
「?」
不思議そうな顔すんな。
「まあいいや。しかし、お前びっしょびしょだな」
「だって、急に降ってきたんだもん。雨宿りする場所探してる間に濡れちゃったよ」
梓の全身は雨でずぶ濡れになっており、彼女の短い髪から雫がぽたりぽたりとこぼれていた。首に張り付く数本の髪がなんだか妙な色気をかもし出していて、お兄さんなんだかいけない気分。
「とりあえず、俺の家で風呂入れ。べ、別にえろいことしたいんじゃないんだからねっ!」
「超うさんくさいよ!」
「まあ、冗談はともかく、いつまでも濡れたままじゃ風邪ひくだろ。お前の家ここから割と遠いし、俺の家で服乾かしてから帰った方がいいと思うぞ」
「ん、んー……いいのかな? お邪魔しても」
「ダメだ」
「タカシ矛盾してるよ! 盾と矛だよ! ええと……武器と防具は装備しないと意味がないよ?」
「無理して三回言うな。んじゃ、帰るぞ」
「むー……あれ、ボクの傘は?」
「俺の傘に入ればいいじゃん」
「え……えええええ! 相合傘じゃん! じゃんじゃんじゃん!」
「じゃんじゃんうるさい。家まで5分もかからないんだから、それまで我慢しろ」
「うー……変なことしない?」
「する」
「するなッ!」
「突然ミジンコに変身してコサックダンス踊ったりする」
「そーゆー変なことじゃなくて! ていうか、誰がそんな小ネタ分かるって言うんだよぉ……」
「ほれ、けーるぞ」
「うー……」
渋る梓を傘の中に引き入れ、家に帰る。
「さて! 何のイベントもなく辿り着いてしまったことに深くお詫び申し上げたいが、実はここからが本題。今現在風呂を沸かしており、つまりはこれから盗撮のぞきっくすの時間だ」
「そういうことはボクがいない場所で言え、ばかっ!」
堂々と梓の前で宣言したら怒られた。
「本当、タカシはえっちだよね。なんでボクもこんな奴と友達なんだか……」
「縁は異なもの味なもの、だな。む、風呂が沸いたようだ。ほれ、入ってこい」
「……覗いたりしたら、怒るよ?」
「分かった、覗かない」
「絶対?」
「たぶん」
「絶対って言え!」
「ぜったい」
「……なんかイマイチ信用できないけど、覗かないでよね」
俺に不信を募らせながら、梓は脱衣場に入っていった。さて、俺もやるか。
「ほらな、覗いてないだろ」
「だからって入ってくる奴があるか、ばかっ!」
当然のような顔をして風呂場に入れば大丈夫かなー、と思って全裸で侵入したら、大丈夫ではなかったようで、梓の奴が顔を真っ赤にして洗面器やら石鹸やらを投げてきます。
「まあまあ、落ち着け。大丈夫、俺は貧乳大好きだから馬鹿にしたりしないよ?」
「誰もそんな心配してないッ!」
ぺたい胸を隠し、梓が怒鳴る。
「はふー」
「こら、入るな! はふーじゃない!」
梓の妨害に負けず、浴槽に入る。沸かしたてだけあって気持ちいい。
「昼から入る風呂も乙なものだな」
「ちっとも乙じゃないよ! なんだってタカシなんかとお風呂入らなくちゃいけないんだよ!」
「俺が梓と一緒に風呂に入りたいから」
「う……」
何故か梓がひるんだ。
「……ど、どーせタカシのことだから、女の子だったら誰でもいいんだろ?」
「馬鹿だなあ、そんなわけないだろ」
口を尖らせ、ぽしょぽしょと呟く梓に笑って答える。
「タカシ……それって、それって、ボクのこと……」
「貧乳じゃないと嫌だ」(断言)
「…………」
「その点、お前は文句のつけようがないほどの貧乳、いやえぐれ乳だ。誇っていいぞ」
「…………」
「おや、ぷるぷる震えてますな。まさか尿漏れか!? いかん、風呂内でそれは危険度MAX! 早く洗い場に出てそこで放尿を! あ、なんか目覚めそうで怖い!」
「タカシのばかっ! 誰が貧乳だよえぐれ乳だよおしっこ漏れそうじゃないよッ!」
「いや、貧乳だよ」
怒りのあまり、思わず立ち上がり丸出しになった梓の乳を指して答える。
「ばっ、み、見るなばか、へんたい! えっちえっちえっち!」
慌てて両手で胸を押さえ、梓は浴槽に体を沈めた。とてもとても残念だ。
「桜色のところを吸いたいなあ。ちゅーちゅーって」
「超ド級の変態だ!?」
「いい?」
「ダメに決まってるだろ、ばかっ!」
「じゃあ、揉んでいい? まあ、それくらいならいいよね」
「ダメのダメダメだよッ! もー、タカシのばかばかばか! えっち!」
「吸うも不許可揉むも不許可と……ええい、貴様は不許可星から来た不許可星人か!」
「ふきょきゃ星から来たふきょきゃ星人って何だよ!」
「言えてない」
「い、言えてるよ、言いまくりだよ! ふきょきゃ! ……ちょ、ちょっとタイム!」
梓は向こうを向き、小さな声でふきょきゃふきょきゃと繰り返した。
「よし、言うよ! 不許可星から来たふきょきゃ……!」
梓の顔が残念な感じになった。
「こ、こんなの言えなくても全然へっちゃらだよ! むしろ言える方がおかしいよ!」
「不許可星の不許可星人。ふふん」
「がーっ! 馬鹿にすんなぁ!」
得意そうな顔をしたら梓が怒った。
「んじゃこれ言ってみ。ガスバス爆発ガスバス爆発ガスバス爆発。はい」
「がすばふばふばふばふがふばふばすばふがぶばぶばすはつ!」
「わはははは! ひ、ひでぇ、ひとっつも言えてねえ!」
「タカシのばかぁ!」
「あー……面白かった。んじゃ、言えなかった罰としておっぱいを」
「罰とかなし! ていうか、もう既にタカシと一緒にお風呂に入るという耐え難い罰を受けてるよ!」
「じゃあそれに加えて抱っこしてもいいよね」
「う……ま、まあ、抱っこするだけなら。だ、抱っこまでだからね! それ以上はダメダメだからね! 後ろからじゃないとダメだよ!」
梓は俺に背を向け、肩越しに俺を見た。
「……な、なんだよ。抱っこしないの?」
「抱っこ好きなのな」
「別に好きじゃないなのな! タカシがどーしてもって言うから許可してやってるのな! うにゃうにゃ言ってるとふきょきゃ……ダメって言うよ?」
「ふきょきゃ(笑)」
「タカシのばかぁ!」
ふて腐れた梓をなだめすかして、どうにか抱っこと相成った。
「だからっておっぱい触っていいとは言ってない!」
調子に乗ったら怒られた。
「だから、触るなって言ってるだろ! 揉むなぁ!」
気にせず調子に乗り続けたらさらに怒られた。流石にこれ以上は俺の理性が持たないので止める。というか、もう既にかなりヤバイところまで来ているが。
「タカシのえっちえっちえっち」
止めても梓の呪詛はやまず、肩越しに俺を恨めしそうにずーっと睨んでます。
「梓があまりに魅力的だから、俺の理性が持たなかったんだ」
「……そーゆーこと、さらって言う人って信用できないなー」
「お前が貧乳に過ぎるから、俺の貧乳魂に火が点いたんだ」
「ムカツクからぱんち!」
ぱんちと言いながら俺の手を取り、梓はがぶがぶと噛んだ。
「痛い痛い」
「あむあむあむ。反省した?」
「した」
「したと言ってる最中にボクのおっぱいをもみもみと!? どこが反省してるんだよぉ!」
擬音ががぶがぶからがじがじに移行。ちょっと洒落にならないくらい痛い。
「痛いごめん揉まないからやめてください指千切れる!」
「もうやんない?」
「たぶん」
「あーん」
「絶対! 二度と! 金輪際! 貴様の乳なぞ触れるものか!」
再び噛まれる気配があったので固く誓ったら、梓がちょっとしょんぼりした。
「そ、そこまで言わなくてもいいじゃんか……」
「や、実際にするかどうかはともかく、それくらいの気持ちでってことなのな」
「……そうなのな?」
「なのな」
「……じゃあ、いい。あ、べっ、別に触って欲しいとかそんなのじゃないよ? ホントだよ?」
「言葉を裏読み! 『我が乳を揉め』……よし、任せろ!」
「裏読むなあ! 任せない! 揉むなあ! いったいどれだけボクのおっぱい揉んでるんだよお!?」
浴室に梓の叫びが響き渡った。
「すげぇな……」
呆然と窓の外を見てたら、携帯が鳴った。もちろん、携帯電話のことだ。今さら間違える人なんていないだろう。
だが、それとは別の何かを携帯しており、それが鳴った場合、携帯が鳴ったと言っていいのだろうか?
「でもよく考えたら、携帯した何か、例えば目覚ましならば、携帯してる目覚ましが鳴ったと言えばいいと思った」
『いきなり意味分かんないし早く出ろ、ばかっ!』
電話に出るなり梓に思った事を言ったら怒られた。
「分かった、今すぐお前のいるところに幽霊を出す」
『電話に出ろって言ってるの!』
「ぬぬぬぬぬ……」
『わっわっわっ! 出すな出すなよ念じるなよ! 怖くないけど! 出たら嫌じゃんか!』
「で、何用だ」
『あ、そだった。もう、タカシと話してたらすぐに脱線しちゃうよ……』
失礼な。
『今さぁ、すっごい雨降ってるだろ? で、雨宿りしてるんだ』
「自宅で? 意味ねー!」
『お店の軒先で! でね、ものは相談なんだけど、傘持ってきてくんない? ボクの家族、今日みんな出かけてていないんだ』
「家族なし……それはつまり、今日処女を捨てるという意味なのだな?」
『NOなのだな! いーから傘持ってこい!』
仕方ないので、優しい俺様は傘を持って梓がいるという店まで出かけることにした。幸いにして近所の店だったので、すぐにぽつねんと軒先に立ってる梓の元に辿り着いた。
「遅いよ! ボク、待ちくたびれちゃったよ」
「たかだか数分だろうに……」
「待ってる方は長く感じるの!」
「待つ身が辛いかね。待たせる身が辛いかね」
「待つ方が辛いよ!」
「お前は一度走れメロスを読んだ方がいい」
「?」
不思議そうな顔すんな。
「まあいいや。しかし、お前びっしょびしょだな」
「だって、急に降ってきたんだもん。雨宿りする場所探してる間に濡れちゃったよ」
梓の全身は雨でずぶ濡れになっており、彼女の短い髪から雫がぽたりぽたりとこぼれていた。首に張り付く数本の髪がなんだか妙な色気をかもし出していて、お兄さんなんだかいけない気分。
「とりあえず、俺の家で風呂入れ。べ、別にえろいことしたいんじゃないんだからねっ!」
「超うさんくさいよ!」
「まあ、冗談はともかく、いつまでも濡れたままじゃ風邪ひくだろ。お前の家ここから割と遠いし、俺の家で服乾かしてから帰った方がいいと思うぞ」
「ん、んー……いいのかな? お邪魔しても」
「ダメだ」
「タカシ矛盾してるよ! 盾と矛だよ! ええと……武器と防具は装備しないと意味がないよ?」
「無理して三回言うな。んじゃ、帰るぞ」
「むー……あれ、ボクの傘は?」
「俺の傘に入ればいいじゃん」
「え……えええええ! 相合傘じゃん! じゃんじゃんじゃん!」
「じゃんじゃんうるさい。家まで5分もかからないんだから、それまで我慢しろ」
「うー……変なことしない?」
「する」
「するなッ!」
「突然ミジンコに変身してコサックダンス踊ったりする」
「そーゆー変なことじゃなくて! ていうか、誰がそんな小ネタ分かるって言うんだよぉ……」
「ほれ、けーるぞ」
「うー……」
渋る梓を傘の中に引き入れ、家に帰る。
「さて! 何のイベントもなく辿り着いてしまったことに深くお詫び申し上げたいが、実はここからが本題。今現在風呂を沸かしており、つまりはこれから盗撮のぞきっくすの時間だ」
「そういうことはボクがいない場所で言え、ばかっ!」
堂々と梓の前で宣言したら怒られた。
「本当、タカシはえっちだよね。なんでボクもこんな奴と友達なんだか……」
「縁は異なもの味なもの、だな。む、風呂が沸いたようだ。ほれ、入ってこい」
「……覗いたりしたら、怒るよ?」
「分かった、覗かない」
「絶対?」
「たぶん」
「絶対って言え!」
「ぜったい」
「……なんかイマイチ信用できないけど、覗かないでよね」
俺に不信を募らせながら、梓は脱衣場に入っていった。さて、俺もやるか。
「ほらな、覗いてないだろ」
「だからって入ってくる奴があるか、ばかっ!」
当然のような顔をして風呂場に入れば大丈夫かなー、と思って全裸で侵入したら、大丈夫ではなかったようで、梓の奴が顔を真っ赤にして洗面器やら石鹸やらを投げてきます。
「まあまあ、落ち着け。大丈夫、俺は貧乳大好きだから馬鹿にしたりしないよ?」
「誰もそんな心配してないッ!」
ぺたい胸を隠し、梓が怒鳴る。
「はふー」
「こら、入るな! はふーじゃない!」
梓の妨害に負けず、浴槽に入る。沸かしたてだけあって気持ちいい。
「昼から入る風呂も乙なものだな」
「ちっとも乙じゃないよ! なんだってタカシなんかとお風呂入らなくちゃいけないんだよ!」
「俺が梓と一緒に風呂に入りたいから」
「う……」
何故か梓がひるんだ。
「……ど、どーせタカシのことだから、女の子だったら誰でもいいんだろ?」
「馬鹿だなあ、そんなわけないだろ」
口を尖らせ、ぽしょぽしょと呟く梓に笑って答える。
「タカシ……それって、それって、ボクのこと……」
「貧乳じゃないと嫌だ」(断言)
「…………」
「その点、お前は文句のつけようがないほどの貧乳、いやえぐれ乳だ。誇っていいぞ」
「…………」
「おや、ぷるぷる震えてますな。まさか尿漏れか!? いかん、風呂内でそれは危険度MAX! 早く洗い場に出てそこで放尿を! あ、なんか目覚めそうで怖い!」
「タカシのばかっ! 誰が貧乳だよえぐれ乳だよおしっこ漏れそうじゃないよッ!」
「いや、貧乳だよ」
怒りのあまり、思わず立ち上がり丸出しになった梓の乳を指して答える。
「ばっ、み、見るなばか、へんたい! えっちえっちえっち!」
慌てて両手で胸を押さえ、梓は浴槽に体を沈めた。とてもとても残念だ。
「桜色のところを吸いたいなあ。ちゅーちゅーって」
「超ド級の変態だ!?」
「いい?」
「ダメに決まってるだろ、ばかっ!」
「じゃあ、揉んでいい? まあ、それくらいならいいよね」
「ダメのダメダメだよッ! もー、タカシのばかばかばか! えっち!」
「吸うも不許可揉むも不許可と……ええい、貴様は不許可星から来た不許可星人か!」
「ふきょきゃ星から来たふきょきゃ星人って何だよ!」
「言えてない」
「い、言えてるよ、言いまくりだよ! ふきょきゃ! ……ちょ、ちょっとタイム!」
梓は向こうを向き、小さな声でふきょきゃふきょきゃと繰り返した。
「よし、言うよ! 不許可星から来たふきょきゃ……!」
梓の顔が残念な感じになった。
「こ、こんなの言えなくても全然へっちゃらだよ! むしろ言える方がおかしいよ!」
「不許可星の不許可星人。ふふん」
「がーっ! 馬鹿にすんなぁ!」
得意そうな顔をしたら梓が怒った。
「んじゃこれ言ってみ。ガスバス爆発ガスバス爆発ガスバス爆発。はい」
「がすばふばふばふばふがふばふばすばふがぶばぶばすはつ!」
「わはははは! ひ、ひでぇ、ひとっつも言えてねえ!」
「タカシのばかぁ!」
「あー……面白かった。んじゃ、言えなかった罰としておっぱいを」
「罰とかなし! ていうか、もう既にタカシと一緒にお風呂に入るという耐え難い罰を受けてるよ!」
「じゃあそれに加えて抱っこしてもいいよね」
「う……ま、まあ、抱っこするだけなら。だ、抱っこまでだからね! それ以上はダメダメだからね! 後ろからじゃないとダメだよ!」
梓は俺に背を向け、肩越しに俺を見た。
「……な、なんだよ。抱っこしないの?」
「抱っこ好きなのな」
「別に好きじゃないなのな! タカシがどーしてもって言うから許可してやってるのな! うにゃうにゃ言ってるとふきょきゃ……ダメって言うよ?」
「ふきょきゃ(笑)」
「タカシのばかぁ!」
ふて腐れた梓をなだめすかして、どうにか抱っこと相成った。
「だからっておっぱい触っていいとは言ってない!」
調子に乗ったら怒られた。
「だから、触るなって言ってるだろ! 揉むなぁ!」
気にせず調子に乗り続けたらさらに怒られた。流石にこれ以上は俺の理性が持たないので止める。というか、もう既にかなりヤバイところまで来ているが。
「タカシのえっちえっちえっち」
止めても梓の呪詛はやまず、肩越しに俺を恨めしそうにずーっと睨んでます。
「梓があまりに魅力的だから、俺の理性が持たなかったんだ」
「……そーゆーこと、さらって言う人って信用できないなー」
「お前が貧乳に過ぎるから、俺の貧乳魂に火が点いたんだ」
「ムカツクからぱんち!」
ぱんちと言いながら俺の手を取り、梓はがぶがぶと噛んだ。
「痛い痛い」
「あむあむあむ。反省した?」
「した」
「したと言ってる最中にボクのおっぱいをもみもみと!? どこが反省してるんだよぉ!」
擬音ががぶがぶからがじがじに移行。ちょっと洒落にならないくらい痛い。
「痛いごめん揉まないからやめてください指千切れる!」
「もうやんない?」
「たぶん」
「あーん」
「絶対! 二度と! 金輪際! 貴様の乳なぞ触れるものか!」
再び噛まれる気配があったので固く誓ったら、梓がちょっとしょんぼりした。
「そ、そこまで言わなくてもいいじゃんか……」
「や、実際にするかどうかはともかく、それくらいの気持ちでってことなのな」
「……そうなのな?」
「なのな」
「……じゃあ、いい。あ、べっ、別に触って欲しいとかそんなのじゃないよ? ホントだよ?」
「言葉を裏読み! 『我が乳を揉め』……よし、任せろ!」
「裏読むなあ! 任せない! 揉むなあ! いったいどれだけボクのおっぱい揉んでるんだよお!?」
浴室に梓の叫びが響き渡った。
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