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2024年11月23日
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【カレーにらっきょうと福神漬けどっちを入れるかでけんかする男とツンデレ】
2010年04月25日
学食でカレーをもそもそ食ってたら、ボクっ娘がやってきた。
「あ、タカシだ。何食べてんの? カレー?」
「カレー。美味しいカレー、素敵なカレー、安っぽい肉とひたひたの飯が最高カレー」
「……学食だもん、仕方ないよね。あ、らっきょうついてないんだ」
「らっきょう? 普通カレーと言えば福神漬けだろう」
「あ! まーたタカシが変なこと言ってる。らっきょうなしでカレー食べるなんて、クリープのないコーヒーみたいなもんだよ!」
「ブラックが好きだから丁度いいな」
「すぐ屁理屈こねる……。ボク、おばさんに言ってらっきょうもらってくるね」
「あ、おい」
梓は料理をテーブルに置いて学食のおばさんの元へ駆けていった。
……ふむ、梓はきつねうどんか。うまそうだな、ちょっともらおう。
「はい、らっきょう……あああああ! 何してんだよ!」
「毒見でござりまする、姫」
「何が毒見だよ! 油揚げ食べちゃったら、何うどんか分からなくなるじゃん!」
「おいしかったよ?」
「そんなの聞いてないよ! もう、タカシのカレー没収! らっきょうかけて食べちゃうもん!」
「馬鹿、らっきょうなんかかけたら食えなくなるだろ!」
梓がカレーを奪おうとするのを必死に妨害しながら、間違いを正してやる。
「美味しくなるよ! 福神漬けなんてまずいよ!」
「漬物を馬鹿にすると漬物の神に漬けられるぞ!」
「漬けられないよ! なんだよ漬物の神って!」
「俺の考えた神。普段は寝てる子供の枕元に黙って立つのが仕事」
「怖いよ! ……あ」
などと言い合いながらカレーを引っ張り合ってると、手元が狂って床に落ちた。
「か、カレーーーーーーーッ!!!!!?」
「……ぼ、ボクのせいじゃないもん。タカシが素直に渡さないのが悪いんだもん」
「……あ~ず~さ~?」
「た、タカシ、怖いよ? お、女の子に手を上げたりしないよね?」
「……安心しろ、俺は紳士だから女子供に手は出さない。……ボクっ娘は別だがな!」
言うと同時に梓のほっぺをひねりあげる。
「あいたたた!? 痛い、痛いよタカシ!」
「何てことしてくれる! もう金ねーから昼抜きだぞ!?」
「ボクのうどん半分あげるから! あげるから離してよーッ!」
「それはありがたい」
手を離すと、梓は痛そうにほっぺをさすさす撫でた。
「うー……。タカシは酷いね、外道だね」
「カレーの恨みは深いんだ。いいからほれ、うどん寄越せ」
「ううううう……半分こだよ?」
梓の箸を使いうどんをすする。おいしい。
「あ、これ間接キスだな」
言うと同時に箸を口に含む。
「く、口に入れた!? ボクもその箸使うのに!」
梓が使ったと気づき、思わず口に入れてしまったがさぁどうしよう。
「や、その、……サービス?」
「とんでもない嫌がらせだよぉ!」
俺のサービスは受け入れられないようだ。
「ううううう……ほっぺ引っ張られるし、らっきょう食べないし、嫌がらせされるし、タカシは最低だよぉ……」
「あー、悪い。新しい箸もらってくるな」
さすがに悪ノリしすぎたと思い席を立とうとしたら、服を引っ張られた。
「どした? そこ持たれてると動けないんだが……」
「……べ、別にいいよ。……その、学食のおばさんに迷惑かけるのもなんだし」
「え、いや、でも」
「いいの!」
梓はそう言って箸を持ち、うどんを食べた。
「……ほ、ほら、平気だもん。間接キスとか、ボク平気だもんね」
平気と笑う梓だが、自分の顔が赤くなっていることに気づいているのだろうか。
「あ、タカシだ。何食べてんの? カレー?」
「カレー。美味しいカレー、素敵なカレー、安っぽい肉とひたひたの飯が最高カレー」
「……学食だもん、仕方ないよね。あ、らっきょうついてないんだ」
「らっきょう? 普通カレーと言えば福神漬けだろう」
「あ! まーたタカシが変なこと言ってる。らっきょうなしでカレー食べるなんて、クリープのないコーヒーみたいなもんだよ!」
「ブラックが好きだから丁度いいな」
「すぐ屁理屈こねる……。ボク、おばさんに言ってらっきょうもらってくるね」
「あ、おい」
梓は料理をテーブルに置いて学食のおばさんの元へ駆けていった。
……ふむ、梓はきつねうどんか。うまそうだな、ちょっともらおう。
「はい、らっきょう……あああああ! 何してんだよ!」
「毒見でござりまする、姫」
「何が毒見だよ! 油揚げ食べちゃったら、何うどんか分からなくなるじゃん!」
「おいしかったよ?」
「そんなの聞いてないよ! もう、タカシのカレー没収! らっきょうかけて食べちゃうもん!」
「馬鹿、らっきょうなんかかけたら食えなくなるだろ!」
梓がカレーを奪おうとするのを必死に妨害しながら、間違いを正してやる。
「美味しくなるよ! 福神漬けなんてまずいよ!」
「漬物を馬鹿にすると漬物の神に漬けられるぞ!」
「漬けられないよ! なんだよ漬物の神って!」
「俺の考えた神。普段は寝てる子供の枕元に黙って立つのが仕事」
「怖いよ! ……あ」
などと言い合いながらカレーを引っ張り合ってると、手元が狂って床に落ちた。
「か、カレーーーーーーーッ!!!!!?」
「……ぼ、ボクのせいじゃないもん。タカシが素直に渡さないのが悪いんだもん」
「……あ~ず~さ~?」
「た、タカシ、怖いよ? お、女の子に手を上げたりしないよね?」
「……安心しろ、俺は紳士だから女子供に手は出さない。……ボクっ娘は別だがな!」
言うと同時に梓のほっぺをひねりあげる。
「あいたたた!? 痛い、痛いよタカシ!」
「何てことしてくれる! もう金ねーから昼抜きだぞ!?」
「ボクのうどん半分あげるから! あげるから離してよーッ!」
「それはありがたい」
手を離すと、梓は痛そうにほっぺをさすさす撫でた。
「うー……。タカシは酷いね、外道だね」
「カレーの恨みは深いんだ。いいからほれ、うどん寄越せ」
「ううううう……半分こだよ?」
梓の箸を使いうどんをすする。おいしい。
「あ、これ間接キスだな」
言うと同時に箸を口に含む。
「く、口に入れた!? ボクもその箸使うのに!」
梓が使ったと気づき、思わず口に入れてしまったがさぁどうしよう。
「や、その、……サービス?」
「とんでもない嫌がらせだよぉ!」
俺のサービスは受け入れられないようだ。
「ううううう……ほっぺ引っ張られるし、らっきょう食べないし、嫌がらせされるし、タカシは最低だよぉ……」
「あー、悪い。新しい箸もらってくるな」
さすがに悪ノリしすぎたと思い席を立とうとしたら、服を引っ張られた。
「どした? そこ持たれてると動けないんだが……」
「……べ、別にいいよ。……その、学食のおばさんに迷惑かけるのもなんだし」
「え、いや、でも」
「いいの!」
梓はそう言って箸を持ち、うどんを食べた。
「……ほ、ほら、平気だもん。間接キスとか、ボク平気だもんね」
平気と笑う梓だが、自分の顔が赤くなっていることに気づいているのだろうか。
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