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2024年11月23日
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【エイプリルフールとボクっ娘】
2010年05月12日
4月1日、嘘の日。さぁ、嘘だ。嘘をつきまくろう。
というわけで、騙されやすそうな梓に電話する。
『ボクっ娘ー、喫茶店行こう。奢っちゃる』
『ボクっ娘って呼ぶなよぉ! ボクには梓……えっ、奢り!? いくいくいく!』
尻尾でもついてりゃ千切れんばかりに振っているであろう梓を連れ、いつもの喫茶店に行く。
「マスター、いつもの」
「あんたいつも違うもん食ってるよ」
「じゃあラーメン」
「……うちは喫茶店だよ」
「知ってる。アイスコーヒーでいいや」
「…………」
なんだか憮然としてるマスターをほって梓を見る。未だにメニューと格闘していた。
「うーん、ショートケーキもいいけどモンブランもいいなぁ。あ、チョコケーキもいいなぁ、うーん悩むなぁ」
「マスター、連れは梅パフェをご所望だ」
「そんなの所望してないよ! 梅パフェなんてないし!」
結局奢りということでみっつ全部頼み、しばし待つ。
「ところで、なんで奢ってくれたの? バイトのお金が入ったの?」
騙されているとも知らず、ニコニコと梓が話しかけてきた。
「日ごろの感謝を込めてな。何かと迷惑かけてるから」
「め、迷惑だなんて……そんなには、えっと、あんまり、だよ?」
否定しようとしたが、できなかったようだ。チクショウ。
悔しいので梓が騙されたと気づいた時のリアクションを想像しにやけていると、指摘されたのでいじめる。
程なく、アイスコーヒーとケーキ三種がテーブルに置かれた。
「わぁ……」
「梓、よだれ垂れてる」
だらーんと梓の口から涎が垂れていた。
「わっ、わわわわわ」
そして垂れた涎は俺のアイスコーヒーに注がれていた。
「ごっ、ごめん! 新しいの注文するよ」
「問題ない」
「え?」
ずずずずずーっ。
「うわああああ! なっ、なに飲んでるんだよぉ!?」
「うーむ、砂糖替わりになると思ったが苦いばかりだな。梓、もちっとよだれ足してくれ」
「やらないよ! なに考えてんだよぉ!」
さらに飲もうとしたら奪われたので、梓がケーキを食う様を見るぐらいしかすることがない。
「うまいか?」
「もぎゅもぎゅ……うん! 最高!」
満面の笑顔で答えられると、多少良心が痛む。だがしかし、エイプリルフールと気がつかなかった梓が悪いのだ!
「……はぁ、おいしかったぁ。ごちそうさま」
「うむ、じゃあ出るか」
レシートを持ってレジへ。
「1900円になります」
「だそうだ」
「……へ? 奢ってくれるんだよね?」
「ふはははは! 今日は4月1日、エイプリルフールだ! 騙されおったな!」
「……あの、タカシ?」
「気がつかなかったおまえが悪いんだぞ。ほれ、自分の分を払え」
「……今日、4月2日だよ?」
「まったまた、んなわけ……」
無言で梓が携帯を差し出す。そこに表示されてるのは、4月2日。
「……勘違い?」
騙そうとした罰として、全額奢らされました。悔しい。スカートめくってやれ。
怒られた。
「パンツ脱がす方がよかったか?」
超怒られた。
というわけで、騙されやすそうな梓に電話する。
『ボクっ娘ー、喫茶店行こう。奢っちゃる』
『ボクっ娘って呼ぶなよぉ! ボクには梓……えっ、奢り!? いくいくいく!』
尻尾でもついてりゃ千切れんばかりに振っているであろう梓を連れ、いつもの喫茶店に行く。
「マスター、いつもの」
「あんたいつも違うもん食ってるよ」
「じゃあラーメン」
「……うちは喫茶店だよ」
「知ってる。アイスコーヒーでいいや」
「…………」
なんだか憮然としてるマスターをほって梓を見る。未だにメニューと格闘していた。
「うーん、ショートケーキもいいけどモンブランもいいなぁ。あ、チョコケーキもいいなぁ、うーん悩むなぁ」
「マスター、連れは梅パフェをご所望だ」
「そんなの所望してないよ! 梅パフェなんてないし!」
結局奢りということでみっつ全部頼み、しばし待つ。
「ところで、なんで奢ってくれたの? バイトのお金が入ったの?」
騙されているとも知らず、ニコニコと梓が話しかけてきた。
「日ごろの感謝を込めてな。何かと迷惑かけてるから」
「め、迷惑だなんて……そんなには、えっと、あんまり、だよ?」
否定しようとしたが、できなかったようだ。チクショウ。
悔しいので梓が騙されたと気づいた時のリアクションを想像しにやけていると、指摘されたのでいじめる。
程なく、アイスコーヒーとケーキ三種がテーブルに置かれた。
「わぁ……」
「梓、よだれ垂れてる」
だらーんと梓の口から涎が垂れていた。
「わっ、わわわわわ」
そして垂れた涎は俺のアイスコーヒーに注がれていた。
「ごっ、ごめん! 新しいの注文するよ」
「問題ない」
「え?」
ずずずずずーっ。
「うわああああ! なっ、なに飲んでるんだよぉ!?」
「うーむ、砂糖替わりになると思ったが苦いばかりだな。梓、もちっとよだれ足してくれ」
「やらないよ! なに考えてんだよぉ!」
さらに飲もうとしたら奪われたので、梓がケーキを食う様を見るぐらいしかすることがない。
「うまいか?」
「もぎゅもぎゅ……うん! 最高!」
満面の笑顔で答えられると、多少良心が痛む。だがしかし、エイプリルフールと気がつかなかった梓が悪いのだ!
「……はぁ、おいしかったぁ。ごちそうさま」
「うむ、じゃあ出るか」
レシートを持ってレジへ。
「1900円になります」
「だそうだ」
「……へ? 奢ってくれるんだよね?」
「ふはははは! 今日は4月1日、エイプリルフールだ! 騙されおったな!」
「……あの、タカシ?」
「気がつかなかったおまえが悪いんだぞ。ほれ、自分の分を払え」
「……今日、4月2日だよ?」
「まったまた、んなわけ……」
無言で梓が携帯を差し出す。そこに表示されてるのは、4月2日。
「……勘違い?」
騙そうとした罰として、全額奢らされました。悔しい。スカートめくってやれ。
怒られた。
「パンツ脱がす方がよかったか?」
超怒られた。
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