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2024年11月24日
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【アニソンを口ずさんでいるのを男に見られたツンデレ】

2010年03月10日
「……一万年と二千年前からあっいっしってっる~」
 遊びに来た梓と部屋で別々に漫画読んでたら、梓方面から変な歌が聞こえてきた。変な奴が変な歌を歌うと、相乗効果でとても変だなぁとか思いながらじーっと見てたら、目が合った。
「……なんか用?」
「それでも俺はこいつと友達でいてやろうと思った」
「いきなりそこだけ抜き出されても意味分かんないし、なんか上から目線でムカつくっ!」
 怒られたので、思ってた事を全部言ったらまた怒られた。
「変な奴じゃないし変な歌じゃないし相乗効果でとても変じゃないっ! それを言うならタカシこそ変じゃん、変! その場の思い付きで、さっきみたいな変なことすぐ言うしさ」
「変なこと……実は梓は男の子だった、とか?」
「それは変なことじゃなくてただの事実無根な嘘だよっ! 超女の子だよ、ちょー!」
「ははっ、まったまた」
「なんで冗談っぽく流されてるんだよぉ!? こら、信じろ!」
「む……この流れは、『じゃあ実際に調べてみるか』『そんなつもりじゃないのに……ああ、流されるボク』みたいな感じでエロくなりそうな! よし、この方向でいってみよう!」
「いくなっ! タカシえろすぎ! エッチな人は嫌いだよっ!」
「大丈夫。梓が俺を嫌いでも、俺は梓が好きだから」
「っ! ……う、う~……タカシ、すぐそーゆーこと言うから、……嫌いだよ」
 梓は軽くうつむき、困ったように視線をさ迷わせた。
「さて。じゃあ実際に調べてみるか」
「そこでなんでさっきの台詞が出てくんだよっ! 期待した目で見られても『そんなつもりじゃないのに……ああ、流されるボク』なんて言わない! ……折角いい雰囲気だったのにぃ。はぁ……」
「ふふ。雰囲気クラッシャー、略して噴射、そこから連想してぶっかけのタカシと呼んでくれ」
「それもう別の意味だよっ! あーもう、タカシと話してると疲れるよ……」
「ぶっかけられるから?」
「そこから離れろっ!」
 なんでかなと思いながら、場所を移動して梓の隣に座る。
「そ、そーゆー意味じゃなくて! 場所移動じゃなくて、言葉として、その……あぅぅ」
 なんとなく梓の頭をなでると、言葉尻がすぼんでいった。
「……タカシ、すぐボクの頭なでるよね。そんなボクの頭なでるの、好きなの?」
「梓を犬と誤認識してるから、ついなでてしまうんだろうね」
「今すぐその勘違いどうにかしろっ! ……い、犬じゃないから、なでられても嬉しくなんて……あぅぅ」
 困る梓が可愛くてそのままなで続けたら、日が暮れた。びっくりした。

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