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2024年11月23日
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【突然うさぎ耳を装着させられるツンデレ】
2011年01月05日
今年は兎年だ。年賀状なんて出さないからすっかり忘れてた。
「ふわわわ!? ふわ、わわわっ!?」
そんなわけで大谷先生の家に突入し、闖入者に驚いてる隙をついてうさぎ耳を先生に装着する。
「ふむ。イマイチ」
「イキナリ飛び込んできて変な格好させられたうえ、イマイチ!? 言うことがいっぱいありますよっ、別府くん!」
ウサギ耳をつけた中学生みたいな人が何やら半泣きで喚いていた。なんて半泣きが似合う人なんだ。
「聞いてますか、別府くんっ!?」
「ああ、はいはい。ええと、あけましておめでとう、先生。今年もよろしくな」
「はいー、おめでとうございます。こちらこそお願いしますです!」
深々と礼し合う。先生は礼をする時、手をぴこっと後ろに伸ばすクセがあるので、馬鹿っぽくて素敵。
「……って違いますっ! なんでここで新年の挨拶なんですかっ! そんなの後々、後回しです!」
「挨拶は大事だぞ? 聖職者がそんな大事なものを後に回していいのか?」
「うっ……でっ、でも、それどころじゃないんですっ! だってだって、先生家でごろんごろんしてたんですっ! そしたら別府くんが飛び込んできてびっくり仰天なんですもんっ!」
「先生に会いたくて会いたくて、冬休みが終わるのを待ちきれなかったんだ」
「う……そ、そんなので誤魔化されません。ええ、先生そりゃ大人ですから憧れるのも分かりますが、先生と別府くんとじゃ全然釣り合いませんもん。……でででも、別府くんが卒業したら話は別の可能性もなきにしもあらずと言うかですね? ……あれ?」
「ぐーぐー」
「なんかコタツ入ってぐーぐー寝てるーっ!?」
話が長かったので勝手にコタツに潜り込んで寝てたら、何やらうるさい声がして目覚めてしまった。
「ううむ……先生、うるさい。人が寝てるんだから静かにしなさい」
「しかも怒られた!? ここは世界の常識が通用しない場所なんですか!?」
「正月からテンション高いなあ。しかもウサギ耳なんてつけてるから、馬鹿っぽさが普段の二割り増しだぞ。もっと頑張れ」
「ぜーんぶ別府くんのせいですっ! テンション高いのは別府くんが突然隣の朝ごはんばりに突撃してきて気が立ってるからで、ウサギ耳はこれまた別府くんが無理矢理に先生につけてそのうえイマイチなんて評したからですっ!」
「長い。3文字で」
「うさーっ!」
珍奇極まる鳴き声をあげつつ、先生は両手を上げた。
「惜しい。4文字だ。次回の応募をお待ちしています」
「何の話ですかっ!?」
「あと、うさぎはうさーって鳴き声じゃないと思う」
「うるさいですっ! うさぎの鳴き声なんて知らないですっ!」
「先生は先生なのに馬鹿なんだなあ」
「ものすっごく馬鹿にされてます! そりゃ雑学なんて知りませんよ! 昔そーゆー番組いっぱいやってましたが、ほぼ全部忘れましたもん!」
「まあそんなのどうでもいいや。先生、バニー服着て」
「またしても意味不明ですっ! どうして先生がそんなの着なきゃいけないんですかっ! 先生の魅惑のせくしーぼでーにくらくらになりたいんですかっ!?」
「無茶言うな」
「無茶!?」
何やらショックを受けてる御様子。
「とは言え、別の意味合いでのせくしーぼでーではあるかな。改めて見ると、俺のような特殊な性癖を持つ異常者にはたまらない体つきだからなあ。この無乳はたまらないなあ。押し倒したいなあ!」
「言ってはならないことを全部言ってます!」
「わざとなんだ」
「たまらなく怖いですっ!」
先生が震えだした。
「大丈夫だよ、先生。俺、警察にばれないであろう手段を持ってるんだ!」
震えが強くなった。
「冗談だ。そう震えるな」
「ふっ、震えてなんてませんっ! ちっとも怯えてませんっ!」
「じゃあやっていいのか? やったぁ!」
「冗談という話がどこかへ行きましたよ!? 何をいい笑顔で近寄って来てますか!? 手をわきわきさせてはいけないですっ!」
しっしと追いやられたので、諦める。無念。
「まあ先生を調教するのは今後の課題にするとして、今日はまあ年始の挨拶と言うか、暇つぶしに来たんだ」
「全く聞き逃せないことをさらりと言いましたねっ!?」
「いやぁ、やっぱ暇つぶしに教師の家に来るのはまずかったか?」
「そんなのはどーでもいいんですっ! 調教です、調教のくだりを先生は言っているのです!」
「今されたいのか? 実経験はないが……まあ、やってみるか」
「とんでもない誤解が先生の人生を狂わそうとしていますっ!」
「普通に断れ。なんだその台詞」
先生の頭をぺしぺしと叩く。そのついでに、うにうにと頭をなでる。先生はちっこいので俺が手を置くのに丁度よい位置に頭があり、よく俺の手置き場になっている。
「調教されるかされないかの瀬戸際に立たされているゆえ、いっぱいいっぱいなんですっ! それより、頭なでないでくだたいっ!」
「くだたい?」
「ちょこっとだけ噛んだだけですっ、別府くんのばかっ! まったく、先生のこと馬鹿にしっぱなしで! 先生、今日という今日は許しませんよ!」
「いや、今日に関してはあまり馬鹿にしてないぞ? 単純に性の対象として見ただけだ」
「それはそれで問題大アリですっ! オオアリクイですっ! もばーっ!」
「いや、オオアリクイの鳴き声はそうじゃないと思う」
「冷静に批評しないでくださいっ!」
先生は顔を赤くして叫んだ。
「ううう……なんとか言ってください」
「やっぱウサ耳だけよりバニースーツを着たほうがより興奮すると思う」
「何を言ってるんですか!?」
「自分の担任教師に性的欲求を喚起させる服を着るよう要求した」
「全部分かっててなお言えるって、別府くんはどういう精神構造してるんですかっ!?」
「でもまあ、そういう付属品がなくても先生は可愛いよね」
「うが。……そ、そんな分かりやすいゴマすりに引っかかるほど先生は子供じゃないです。ちっとも嬉しくないです。ほにゃほにゃになんてならないです!」
「ニコニコしてる先生可愛いー」
「褒めないでくださいっ、褒めないでくださいっ!」
顔を真っ赤にする先生の周りをくるくる回りながら、先生を褒め称える。なんの儀式だ。
「可愛いー、先生可愛ー……はぁはぁ。ええい、テンションあがりすぎた。全く意味が分からん」
「ううう……別府くんのばか。ばかばか」
その場に座り込み肩で息をしてると、先生が力なくぺこぽこ叩いてきた。
「だー、疲れた……もう帰る気力もない。テレビでも見て、少し体力を回復させよう」
コタツに入ってテレビの方を向く。と、どういうわけか先生が一緒にコタツに入ってきた。
「ば、罰です。先生にいっぱい酷いこと言った罰です」
そう言って、先生は自ら俺の膝の上に乗った!?
「い、いいいや、先生?」
「こっちを見てはなりませぬっ!」
「いや、なりませぬって……あ」
髪から耳が覗けた。超真っ赤。つまり、顔も相応だろう。
「あのー……先生」
「罰です、罰なんです! それ以外の理由など、この銀河系には存在しないんですっ!」
「えーと。その、なんちうか、抱っこしていい?」
「……罰だからダメです。でも、別府くんは超問題児だから、先生の言うことなんて聞かずに抱っこしちゃうに決まってるんです」
ちらり、と先生は肩越しにこちらを窺った。ツバを飲み込み、一度深呼吸。それから、ニコリと微笑で返す。
「新年からいい子になるから抱っこしないよ」
「この流れなら絶対に抱っこするって選択肢しかないのにぃーっ!? 悪魔がここに召喚されましたよ皆さんッ!」
「誰に言ってんだよ」
「うるさいですっ! 別府くんの馬鹿、鈍感、雰囲気ブレイカー!」
「はいはい、叫ぶな」
「う……」
今度こそ後ろから先生をむぎゅっと抱きしめる。先生の小さな身体は、少し熱かった。
「べ、別府くんは意地悪です。意地悪の鬼です」
「来月は豆まきだから鬼役に丁度いいな」
「すっごくテキトーです。変なことばっかです、別府くんは」
「む。いかん、えろいことをするつもりが、何やら先生を抱っこしていたら和みの方が強くなってきた! 頑張れ俺のえろ欲求! 和みに負けるな!」
「う……ど、どっちを応援したらいいのか先生分かりませんっ!」
「えろい方を応援したら先生のおっぱいを舐めるという素敵な結末が待ってるから、そっちを応援したらいいんじゃないかな?」
「頑張れーっ、和み超頑張れーッ!」
必死の応援のせいで、和みwin。くそぅ。
「……でもまあ、これはこれで幸せだからいいか」
俺の膝の上に座り、ミカンの筋を取ってる先生の真剣な顔を見て、そう思った。
「……取れたっ! ほらほら、別府くん! すっごくきれーになりました!」
「あむんっ」
「先生の努力の結晶が一瞬でなくなりましたよ!?」
そして、筋のなくなったミカンを俺に一口で食われ、半泣きの先生を見るのは楽しいとも思った。
「ふわわわ!? ふわ、わわわっ!?」
そんなわけで大谷先生の家に突入し、闖入者に驚いてる隙をついてうさぎ耳を先生に装着する。
「ふむ。イマイチ」
「イキナリ飛び込んできて変な格好させられたうえ、イマイチ!? 言うことがいっぱいありますよっ、別府くん!」
ウサギ耳をつけた中学生みたいな人が何やら半泣きで喚いていた。なんて半泣きが似合う人なんだ。
「聞いてますか、別府くんっ!?」
「ああ、はいはい。ええと、あけましておめでとう、先生。今年もよろしくな」
「はいー、おめでとうございます。こちらこそお願いしますです!」
深々と礼し合う。先生は礼をする時、手をぴこっと後ろに伸ばすクセがあるので、馬鹿っぽくて素敵。
「……って違いますっ! なんでここで新年の挨拶なんですかっ! そんなの後々、後回しです!」
「挨拶は大事だぞ? 聖職者がそんな大事なものを後に回していいのか?」
「うっ……でっ、でも、それどころじゃないんですっ! だってだって、先生家でごろんごろんしてたんですっ! そしたら別府くんが飛び込んできてびっくり仰天なんですもんっ!」
「先生に会いたくて会いたくて、冬休みが終わるのを待ちきれなかったんだ」
「う……そ、そんなので誤魔化されません。ええ、先生そりゃ大人ですから憧れるのも分かりますが、先生と別府くんとじゃ全然釣り合いませんもん。……でででも、別府くんが卒業したら話は別の可能性もなきにしもあらずと言うかですね? ……あれ?」
「ぐーぐー」
「なんかコタツ入ってぐーぐー寝てるーっ!?」
話が長かったので勝手にコタツに潜り込んで寝てたら、何やらうるさい声がして目覚めてしまった。
「ううむ……先生、うるさい。人が寝てるんだから静かにしなさい」
「しかも怒られた!? ここは世界の常識が通用しない場所なんですか!?」
「正月からテンション高いなあ。しかもウサギ耳なんてつけてるから、馬鹿っぽさが普段の二割り増しだぞ。もっと頑張れ」
「ぜーんぶ別府くんのせいですっ! テンション高いのは別府くんが突然隣の朝ごはんばりに突撃してきて気が立ってるからで、ウサギ耳はこれまた別府くんが無理矢理に先生につけてそのうえイマイチなんて評したからですっ!」
「長い。3文字で」
「うさーっ!」
珍奇極まる鳴き声をあげつつ、先生は両手を上げた。
「惜しい。4文字だ。次回の応募をお待ちしています」
「何の話ですかっ!?」
「あと、うさぎはうさーって鳴き声じゃないと思う」
「うるさいですっ! うさぎの鳴き声なんて知らないですっ!」
「先生は先生なのに馬鹿なんだなあ」
「ものすっごく馬鹿にされてます! そりゃ雑学なんて知りませんよ! 昔そーゆー番組いっぱいやってましたが、ほぼ全部忘れましたもん!」
「まあそんなのどうでもいいや。先生、バニー服着て」
「またしても意味不明ですっ! どうして先生がそんなの着なきゃいけないんですかっ! 先生の魅惑のせくしーぼでーにくらくらになりたいんですかっ!?」
「無茶言うな」
「無茶!?」
何やらショックを受けてる御様子。
「とは言え、別の意味合いでのせくしーぼでーではあるかな。改めて見ると、俺のような特殊な性癖を持つ異常者にはたまらない体つきだからなあ。この無乳はたまらないなあ。押し倒したいなあ!」
「言ってはならないことを全部言ってます!」
「わざとなんだ」
「たまらなく怖いですっ!」
先生が震えだした。
「大丈夫だよ、先生。俺、警察にばれないであろう手段を持ってるんだ!」
震えが強くなった。
「冗談だ。そう震えるな」
「ふっ、震えてなんてませんっ! ちっとも怯えてませんっ!」
「じゃあやっていいのか? やったぁ!」
「冗談という話がどこかへ行きましたよ!? 何をいい笑顔で近寄って来てますか!? 手をわきわきさせてはいけないですっ!」
しっしと追いやられたので、諦める。無念。
「まあ先生を調教するのは今後の課題にするとして、今日はまあ年始の挨拶と言うか、暇つぶしに来たんだ」
「全く聞き逃せないことをさらりと言いましたねっ!?」
「いやぁ、やっぱ暇つぶしに教師の家に来るのはまずかったか?」
「そんなのはどーでもいいんですっ! 調教です、調教のくだりを先生は言っているのです!」
「今されたいのか? 実経験はないが……まあ、やってみるか」
「とんでもない誤解が先生の人生を狂わそうとしていますっ!」
「普通に断れ。なんだその台詞」
先生の頭をぺしぺしと叩く。そのついでに、うにうにと頭をなでる。先生はちっこいので俺が手を置くのに丁度よい位置に頭があり、よく俺の手置き場になっている。
「調教されるかされないかの瀬戸際に立たされているゆえ、いっぱいいっぱいなんですっ! それより、頭なでないでくだたいっ!」
「くだたい?」
「ちょこっとだけ噛んだだけですっ、別府くんのばかっ! まったく、先生のこと馬鹿にしっぱなしで! 先生、今日という今日は許しませんよ!」
「いや、今日に関してはあまり馬鹿にしてないぞ? 単純に性の対象として見ただけだ」
「それはそれで問題大アリですっ! オオアリクイですっ! もばーっ!」
「いや、オオアリクイの鳴き声はそうじゃないと思う」
「冷静に批評しないでくださいっ!」
先生は顔を赤くして叫んだ。
「ううう……なんとか言ってください」
「やっぱウサ耳だけよりバニースーツを着たほうがより興奮すると思う」
「何を言ってるんですか!?」
「自分の担任教師に性的欲求を喚起させる服を着るよう要求した」
「全部分かっててなお言えるって、別府くんはどういう精神構造してるんですかっ!?」
「でもまあ、そういう付属品がなくても先生は可愛いよね」
「うが。……そ、そんな分かりやすいゴマすりに引っかかるほど先生は子供じゃないです。ちっとも嬉しくないです。ほにゃほにゃになんてならないです!」
「ニコニコしてる先生可愛いー」
「褒めないでくださいっ、褒めないでくださいっ!」
顔を真っ赤にする先生の周りをくるくる回りながら、先生を褒め称える。なんの儀式だ。
「可愛いー、先生可愛ー……はぁはぁ。ええい、テンションあがりすぎた。全く意味が分からん」
「ううう……別府くんのばか。ばかばか」
その場に座り込み肩で息をしてると、先生が力なくぺこぽこ叩いてきた。
「だー、疲れた……もう帰る気力もない。テレビでも見て、少し体力を回復させよう」
コタツに入ってテレビの方を向く。と、どういうわけか先生が一緒にコタツに入ってきた。
「ば、罰です。先生にいっぱい酷いこと言った罰です」
そう言って、先生は自ら俺の膝の上に乗った!?
「い、いいいや、先生?」
「こっちを見てはなりませぬっ!」
「いや、なりませぬって……あ」
髪から耳が覗けた。超真っ赤。つまり、顔も相応だろう。
「あのー……先生」
「罰です、罰なんです! それ以外の理由など、この銀河系には存在しないんですっ!」
「えーと。その、なんちうか、抱っこしていい?」
「……罰だからダメです。でも、別府くんは超問題児だから、先生の言うことなんて聞かずに抱っこしちゃうに決まってるんです」
ちらり、と先生は肩越しにこちらを窺った。ツバを飲み込み、一度深呼吸。それから、ニコリと微笑で返す。
「新年からいい子になるから抱っこしないよ」
「この流れなら絶対に抱っこするって選択肢しかないのにぃーっ!? 悪魔がここに召喚されましたよ皆さんッ!」
「誰に言ってんだよ」
「うるさいですっ! 別府くんの馬鹿、鈍感、雰囲気ブレイカー!」
「はいはい、叫ぶな」
「う……」
今度こそ後ろから先生をむぎゅっと抱きしめる。先生の小さな身体は、少し熱かった。
「べ、別府くんは意地悪です。意地悪の鬼です」
「来月は豆まきだから鬼役に丁度いいな」
「すっごくテキトーです。変なことばっかです、別府くんは」
「む。いかん、えろいことをするつもりが、何やら先生を抱っこしていたら和みの方が強くなってきた! 頑張れ俺のえろ欲求! 和みに負けるな!」
「う……ど、どっちを応援したらいいのか先生分かりませんっ!」
「えろい方を応援したら先生のおっぱいを舐めるという素敵な結末が待ってるから、そっちを応援したらいいんじゃないかな?」
「頑張れーっ、和み超頑張れーッ!」
必死の応援のせいで、和みwin。くそぅ。
「……でもまあ、これはこれで幸せだからいいか」
俺の膝の上に座り、ミカンの筋を取ってる先生の真剣な顔を見て、そう思った。
「……取れたっ! ほらほら、別府くん! すっごくきれーになりました!」
「あむんっ」
「先生の努力の結晶が一瞬でなくなりましたよ!?」
そして、筋のなくなったミカンを俺に一口で食われ、半泣きの先生を見るのは楽しいとも思った。
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だがとても良い