[PR]
2024年11月23日
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
【カレーライスよりハヤシライスが好きなツンデレ】
2010年04月27日
学食に行くと、偶然先輩と会った。隣に座らせてもらう。
「先輩、何頼んだの?」
「…………」
「見ての通り? ……いや、まぁそうなんだけど、会話の掴みというか……まぁいいや」
先輩は黙々とハヤシライスを口に運んでいた。逆手にスプーンを持ってるせいなのかそれとも不器用なのか、テーブルに飯粒をこぼしまくっている。
「ハヤシライスか。それも嫌いじゃないけど、俺はやっぱりカレーだな。ほら、俺が頼んだのもカレーだし」
「…………」
「カレーなんてハヤシライスの偽物? ……そりゃちっと言いすぎじゃないか、先輩? ほら、食ってみれば考えも変わるかもしれんぞ」
俺は自分の皿からカレーをすくうと、先輩の皿に入れた。混ぜると危険なので飯の上に乗せる。
「…………」
「余計なことすんな、馬鹿? いやいや、食ってみれば美味いかもしれないぞ。何事もチャレンジだ!」
先輩はうさんくさそうに俺を一瞥したあと、恐る恐るカレーをすくい、口に含んだ。
「…………」
先輩は泣きそうな顔になった。
「どした先輩? 辛いのか?」
先輩はコクコクコクと何度も頷いた。
「そういやこれ辛口だな。子供にゃきつかったか」
先輩は手元の水を一気に飲み干した。
「……! ……!」
「子供じゃない? 本当はこんなの平気? ……じゃあ、もっと食える?」
先輩は小さくもちろん、と言った。俺の皿からカレーをすくうと、ふるふると小さくスプーンを震わせ、口に入れた。
「…………」
先輩は泣きそうな顔になった。
「あーもう、無理すんなよ先輩」
水を渡そうとコップを持ち上げたら、先輩は俺の手から素早くコップを奪取し一気に飲み干した。
「…………」
「ほら、平気だった? だから大人? ……そうだね、先輩」
先輩の頭をなでてあげると、先輩は嬉しそうに胸を張って笑うのだった。
「先輩、何頼んだの?」
「…………」
「見ての通り? ……いや、まぁそうなんだけど、会話の掴みというか……まぁいいや」
先輩は黙々とハヤシライスを口に運んでいた。逆手にスプーンを持ってるせいなのかそれとも不器用なのか、テーブルに飯粒をこぼしまくっている。
「ハヤシライスか。それも嫌いじゃないけど、俺はやっぱりカレーだな。ほら、俺が頼んだのもカレーだし」
「…………」
「カレーなんてハヤシライスの偽物? ……そりゃちっと言いすぎじゃないか、先輩? ほら、食ってみれば考えも変わるかもしれんぞ」
俺は自分の皿からカレーをすくうと、先輩の皿に入れた。混ぜると危険なので飯の上に乗せる。
「…………」
「余計なことすんな、馬鹿? いやいや、食ってみれば美味いかもしれないぞ。何事もチャレンジだ!」
先輩はうさんくさそうに俺を一瞥したあと、恐る恐るカレーをすくい、口に含んだ。
「…………」
先輩は泣きそうな顔になった。
「どした先輩? 辛いのか?」
先輩はコクコクコクと何度も頷いた。
「そういやこれ辛口だな。子供にゃきつかったか」
先輩は手元の水を一気に飲み干した。
「……! ……!」
「子供じゃない? 本当はこんなの平気? ……じゃあ、もっと食える?」
先輩は小さくもちろん、と言った。俺の皿からカレーをすくうと、ふるふると小さくスプーンを震わせ、口に入れた。
「…………」
先輩は泣きそうな顔になった。
「あーもう、無理すんなよ先輩」
水を渡そうとコップを持ち上げたら、先輩は俺の手から素早くコップを奪取し一気に飲み干した。
「…………」
「ほら、平気だった? だから大人? ……そうだね、先輩」
先輩の頭をなでてあげると、先輩は嬉しそうに胸を張って笑うのだった。
PR
Comment