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2024年11月21日
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【借り物競争なツンデレ】
2010年05月15日
運動会だ。わーいわーい。かったりぃ。
かったるいのでパン食い競争だけ出場する。これだけは得意だ。で、あとはたらたら終わるのを待つ。待ってると、借り物競争が始まった。お、リナが出場してる。
ぼんやりリナを見てると、聞き覚えのある声がスピーカーからノイズ交じりに聞こえてきた。
『はい、始まりました注目の競技、借り物競争です。実況はあたし、椎水かなみと』
『……みんなのラブリーアイドル、ちなみがお送りします』
『ラブリーアイドルって何!?』
『……密かに大人気。にひ。……そんなことより、実況しないと』
……姿が見えないと思ったら、何やってんだ二人とも。
『あっ、そ、そうね。えーと……あ、もう始まってる! リナ選手速い! 一番に紙を取りました!』
走るリナの揺れるおっぱいを見てたら、こっちにやってきた。
「おっぱいは見てませんよ?」
「何の話ですの? そうじゃなくて、貸して頂きたいのですけど」
「任せろ!」
勢いよく服を脱いだら怒られた。
「何やってるんですの!?」
「貸してもらうのは『全裸の男子高校生』じゃないのか?」
「そんなわけないです! 貸してもらうのは……ええと、その……」
「? やっぱり全裸の男子高校生か?」
「違います! ああもう、いいから来なさい!」
「あっ、おい、ちょ!」
パンツ一丁でリナに手を引かれ走る。
『おおっと、リナ選手の借り物は我が校の誇る問題児、別府タカシのようです! トランクスしか履いてません! 相変わらず馬鹿ねーアイツ!』
「うっせー! こっちにも色々事情っつーもんがあんだよっ!」
『……タカシは露出狂、と。……めもめも』
「メモんな、ちなみッ!」
「いいから、早く走りなさい! みんな戻って来てますわよ!」
リナの言うとおり、確かに他の競技者たちが続々と戻ってきている。ここまで恥ずかしい格好して負けるのもつまらん。
「よし、行くぞ!」
「あっ……」
俺はリナの手を取り、全力で走った。
『速い、速いですリナ、タカシペア! やはりパンツ一枚というのが効いているのでしょうか!?』
後で覚えてろ、かなみ。
『……がんばれー、みんながんばれー。パンツ男ふぁいとー』
パンツ男とか言うな、ちなみ。
かなみとちなみの口撃に耐え、どうにか一番にゴールできた。
「はぁはぁ……やったな、一番だぞリナ!」
「え、ええ、あなたみたいな者でも少しは役に立ちましたわ」
「んで、借りる物って何なんだ?」
「あ、えっと、それは……きゃっ、お返しなさい!」
リナの手にある紙を奪い取り、中に書かれたものを見る。
「……『一番大切な人』?」
「わっ、私には大切な人はたくさんいますが、その、思いついたのが偶然、ぐ・う・ぜ・ん、あなただけだっただけですわ! い、一応貴方も私の友人ですし、その……た、他意はありませんことよ!?」
赤い顔で必死に言い訳するリナに、俺は笑って頭を撫でてやった。
「サンキュ、リナ。嬉しいぞ」
「な、なでないで頂けませんこと? 子供じゃないのですから、そ、そんなことされても嬉しくは……」
なに顔をにやけさせながら言ってるかなぁ、このお嬢さんは。
「確かにこの乳は子供じゃないなぁ」
圧倒的な存在感を示すリナの乳を指先でつつく。むにむに。
「……ふ、ふふふ。……覚悟はよろしくて?」
リナの目の色が変わった。全力で逃げ出す。
『おおっと、タカシが逃げました! またいらんことしたのでしょう! それをリナ選手が鬼神の如き表情で追いかけます!』
『……がんばれー、捕まったら死ぬよー』
「うるさい、おまえらちゃんと仕事しろ!」
振り返ってかなみたちに返事したのが悪かった。
「……さぁ、どのような仕置きがよろしいでしょう?」
リナに捕まってしまった。にこりと笑う彼女の顔に、俺は恐怖した。
『と、いうわけで実況はあたし、椎水かなみと』
『……ちなみがお送りしました』
拍手喝采の中、俺はパンツ一丁で怒りの治まらないリナに引きずられていた。
かったるいのでパン食い競争だけ出場する。これだけは得意だ。で、あとはたらたら終わるのを待つ。待ってると、借り物競争が始まった。お、リナが出場してる。
ぼんやりリナを見てると、聞き覚えのある声がスピーカーからノイズ交じりに聞こえてきた。
『はい、始まりました注目の競技、借り物競争です。実況はあたし、椎水かなみと』
『……みんなのラブリーアイドル、ちなみがお送りします』
『ラブリーアイドルって何!?』
『……密かに大人気。にひ。……そんなことより、実況しないと』
……姿が見えないと思ったら、何やってんだ二人とも。
『あっ、そ、そうね。えーと……あ、もう始まってる! リナ選手速い! 一番に紙を取りました!』
走るリナの揺れるおっぱいを見てたら、こっちにやってきた。
「おっぱいは見てませんよ?」
「何の話ですの? そうじゃなくて、貸して頂きたいのですけど」
「任せろ!」
勢いよく服を脱いだら怒られた。
「何やってるんですの!?」
「貸してもらうのは『全裸の男子高校生』じゃないのか?」
「そんなわけないです! 貸してもらうのは……ええと、その……」
「? やっぱり全裸の男子高校生か?」
「違います! ああもう、いいから来なさい!」
「あっ、おい、ちょ!」
パンツ一丁でリナに手を引かれ走る。
『おおっと、リナ選手の借り物は我が校の誇る問題児、別府タカシのようです! トランクスしか履いてません! 相変わらず馬鹿ねーアイツ!』
「うっせー! こっちにも色々事情っつーもんがあんだよっ!」
『……タカシは露出狂、と。……めもめも』
「メモんな、ちなみッ!」
「いいから、早く走りなさい! みんな戻って来てますわよ!」
リナの言うとおり、確かに他の競技者たちが続々と戻ってきている。ここまで恥ずかしい格好して負けるのもつまらん。
「よし、行くぞ!」
「あっ……」
俺はリナの手を取り、全力で走った。
『速い、速いですリナ、タカシペア! やはりパンツ一枚というのが効いているのでしょうか!?』
後で覚えてろ、かなみ。
『……がんばれー、みんながんばれー。パンツ男ふぁいとー』
パンツ男とか言うな、ちなみ。
かなみとちなみの口撃に耐え、どうにか一番にゴールできた。
「はぁはぁ……やったな、一番だぞリナ!」
「え、ええ、あなたみたいな者でも少しは役に立ちましたわ」
「んで、借りる物って何なんだ?」
「あ、えっと、それは……きゃっ、お返しなさい!」
リナの手にある紙を奪い取り、中に書かれたものを見る。
「……『一番大切な人』?」
「わっ、私には大切な人はたくさんいますが、その、思いついたのが偶然、ぐ・う・ぜ・ん、あなただけだっただけですわ! い、一応貴方も私の友人ですし、その……た、他意はありませんことよ!?」
赤い顔で必死に言い訳するリナに、俺は笑って頭を撫でてやった。
「サンキュ、リナ。嬉しいぞ」
「な、なでないで頂けませんこと? 子供じゃないのですから、そ、そんなことされても嬉しくは……」
なに顔をにやけさせながら言ってるかなぁ、このお嬢さんは。
「確かにこの乳は子供じゃないなぁ」
圧倒的な存在感を示すリナの乳を指先でつつく。むにむに。
「……ふ、ふふふ。……覚悟はよろしくて?」
リナの目の色が変わった。全力で逃げ出す。
『おおっと、タカシが逃げました! またいらんことしたのでしょう! それをリナ選手が鬼神の如き表情で追いかけます!』
『……がんばれー、捕まったら死ぬよー』
「うるさい、おまえらちゃんと仕事しろ!」
振り返ってかなみたちに返事したのが悪かった。
「……さぁ、どのような仕置きがよろしいでしょう?」
リナに捕まってしまった。にこりと笑う彼女の顔に、俺は恐怖した。
『と、いうわけで実況はあたし、椎水かなみと』
『……ちなみがお送りしました』
拍手喝采の中、俺はパンツ一丁で怒りの治まらないリナに引きずられていた。
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