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2024年11月22日
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【ツンデレにエロいこと言うの禁止と言われたら】

2010年05月05日
「タカシさん、貴方もうエッチなこと言うの禁止ですわ」
 いつのもように女生徒に軽いセクハラをして見つかってリナに怒られ、最後の締めくくりにそんなことを言われた。
「馬鹿な! そんなことしたら俺これから先喋れないぞ!」
「それは好都合ですわ。貴方の口から漏れるのは、息だけで充分です」
 鼻を鳴らすリナを強く睨む。睨み返され怖くなって目を逸らす。
「こんにゃろ、ちょっと縦ロールだからっていばりやがって……」
「た、縦ロールはお嬢様の嗜みですわ! うちのメイドがそう言ってたから間違いありません!」
 リナはメイドに騙されていた。面白いから黙っておこう。
「ともかく、いいですわね? 今からそういうことダメです。破った場合……」
 リナは俺を──いや、俺の陰部をじっと見つめた。
「まままさか去勢!?」
「おーっほっほっほ! さぁ、それはその時のお楽しみですわ!」
 思わずズボンの上から男の尊厳を隠す俺に、リナは楽しげに高笑いするばかりだった。
 翌日。俺は陰鬱な感情を持て余しながら登校していた。
「おっはよータカシ! 朝からどしたの? 元気ないよ!」
 馬鹿みたいに元気な梓がしっぽをふりながら寄ってきたのでデコピンしてやる。
「ううううう~! 何すんだよぉ!」
 おでこを両手で押さえ、涙目で俺を睨む梓をほってだらだら歩く。
「はぁ……エロいこと言いたいなぁ」
 ぎゃーぎゃー文句言ってる梓を連れ、しばらく歩いてるとリナに遭遇した。
「おはようございます、梓さん、タカシさん」
「あ、おっはよーリナちゃん! 珍しいね、今日は歩きなんだ」
「ええ、たまには歩かないと健康に悪いですからね。……それにしても、元気ないですわね、タカシさん」
「うっせ。誰のせいだと思ってんだよ」
 高らかにお嬢様笑いを木霊させるリナ。ええいムカつく、足引っ掛けちゃれ。
「きゃっ!」
 リナはいとも容易く転んだ。そして、短いスカートがまくれやけに高そうなシルクのパンツが晒された。
「やはり一日一回はパンツ見ないと落ち着かんな。よいパンツ、よい尻だ」
 しゃがみ込み、リナの尻を拝む。
「……あ、あのタカシ、ボク先に学校行くね。それじゃ!」
 慌てた様子で梓は先に学校へ行ってしまった。
「なんだ、慌てて? まぁいいや、俺は引き続きパンツを……」
 尻に視線を戻すと、怒りに顔をゆがませたリナの顔が。
「……覚悟はよろしくて?」
 なんか手に大きなペンチがあったので全力で逃げ出す。
「お待ちなさい! みんな、タカシを追いかけて! 絶対に逃してはなりません!」
 どこに隠れていたのか、物陰という物影から武装したメイドさんが現れ俺を追いかけてきた。
「畜生、こんなシチュエーションじゃなければメイドさん天国だというのに……!」
 涙を撒き散らしながら、俺は必死に逃げるのだった。

 追伸:捕まったけど去勢はされなかったよ。なんか思い出したくもない拷問されたけど。

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