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2024年11月24日
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【ツンデレな妹VSデレデレな姉14】
2010年03月17日
昨日は俺、妹のカナ、お姉ちゃんの三人が血で血を洗う抗争を繰り広げていた(徹夜で桃鉄)ので、授業中だというのに眠くて仕方がない。
「ぐ、ぐぅ……むむ、……ぐぅ」
必死でまぶたを開けようとしているが、眠気がまぶたを閉じさせようと邪魔をする。
「あー、じゃあ17ページを……別府、読め」
人が必死で睡魔と戦っているというのに、壇上のオッサンがうるさくて敵わない。
「べ、別府くん、先生が読めって言ってるよ」
隣の生徒が俺の腕をつんつん突付く。いったい何の用だというのだぐぅぐぅ。
「別府くん、別府くん、……起きてる? おーい、とりあえず立ってよぉ」
立てと言うなら立とう。こう、いい感じに立つ。
「んぐ……ここに俺vs睡魔の闘いの火蓋が切って落とされたのだった」
「そんなこと書いとらんぞ」
「ところで火蓋ってなんだろうな……ぐぅぐぅ」
「わ、立ったまま寝てる。器用だね、別府くん」
「別府、後で職員室来い」
なんか気がついたら職員室で怒られてた。首を傾げながら職員室を後にする。
「……ほんっと、よく怒られる人だこと」
廊下でカナが待ってた。いつもより喋りにキレがないのは、やっぱり眠いせいだろうか。
「ふぁぁぁ……眠。……ねー兄貴、このまま教室戻ったらあたし寝ちゃうよー。どーしよ」
珍しくカナが俺に頼っている。ここは兄として頼りになるところを見せつけねば!
「大丈夫。寝ちゃったら俺が優しく起こしてあげるから安心しろ」
「え、や、優しく? ……どんな風に?」
どこか期待に満ちた目で俺を見つめるカナ。
「スカートの中に手突っ込んで」
「どこが優しいのよッ!」
「優しいタッチでさわるよ?」
殴られた。
「荒々しいのが好みですか?」
3回殴られた。鼻血出た。
「あーもー……はぁ。暴れたら疲れて余計眠くなっちゃった」
じゃあ殴るなと言いたいけど、また殴られては敵わないので黙って自分の鼻にティッシュを詰める。
「ふぁぁ……じゃ、俺は保健室で寝てくる」
「えっ、ちょっとずるいわよ! あたしも眠いのに!」
「んじゃお前も来たらいいだろ。同衾推奨……なわけないよね? 別々に寝るのが当たり前だよね?」
拳が近づいてきたので、慌てて真っ当なことを言ってみる。
「当然よ。……でも、病気でもないのに寝ていいのかな?」
カナは基本的に真面目さんなので、こういったサボりイベントに慣れていない。いや、慣れてない方がいいに決まってるんだけど。
「いーいー。もしばれて怒られても、俺にそそのかされたって言えばそれで済む」
「んー……いいのかなぁ」
「いーのいーの。どーせ教室戻っても寝ちゃうだろ? だったら保健室でぐっすり寝て、午後からしっかり授業受けた方がいいって」
「んー……なんか詭弁っぽいけど、兄貴の言うとおりにする。眠いしね」
そういったわけでカナと二人で保健室へ。
「ありゃ、別府に……妹さんも。別府はサボりとして……妹さんは?」
顔見知りの気だるげ保険医が俺たちを出迎えた。保健室でくわえタバコってのは正直どうなんだろう。
「カナが妊娠した」
「してないッ!」
「あらら、大変。相手は誰?」
親指で自分を指すと、カナに沢山殴られた。また鼻血出た。
「近親相姦? やるねー別府。けど、二人とも学生なんだから避妊はしっかりね」
「違いますッ! もーいい、あたし教室戻る!」
「あー待て待て、冗談だ」
保健室から出ようとするカナの手を取り、引き止める。
「という訳で、先生。ねむねむモードなので、しばしねむねむしたい俺たちを貴方はどう思うか」
「……寝たら? 頭回ってないのバレバレよ」
「やった、許可が出た! 寝るぞカナッ!」
「ひゃあああ!? ちょ、何すんのよっ!」
「お姫様抱っこ」
「だから、なんでするのかって聞いてんの!」
「誰かをお姫様抱っこするのに理由がいるのかい?」
「いるに決まってるでしょッ!」
適当にかっこいい台詞並べてもカナには通用しなかった。でも、お姉ちゃんにはたぶん通用する。とにかく、カナを降ろす。
「まったく……いらんことばっかして」
「眠いから仕方ないよね? 普段の俺はもっと賢しいハズだよ」
「いつもと同じよ?」
真顔で言われると、まるで反論できない。
「あー……小芝居をしてるところ悪いが、ベッドの空きが一つしかないんだ」
「小芝居じゃありません! ……って、そうなんですか?」
カナの言葉に、保険医がうなずく。どうしたもんかと眠まった頭を高速回転、アイデアが出た。
「一緒に寝よう」
「絶対イヤ」
一秒と経たず戻ってきた言葉に、ちょっと傷つく。兄妹なんだからいーじゃん、別に。
「じゃあ、俺が既に寝てる奴と一緒に寝る」
「ダメに決まってるでしょ。もう、ちょっとは本気で考え……」
「……いや、別にいいんじゃないか? ちょうど寝てる子はキミ達のお姉さんだし」
「お、ラッキー。んじゃ、俺はお姉ちゃんと一緒に寝るぐげっ」
保険医の言葉にスキップでお姉ちゃんの待つふわふわ布団へ向かっていたら、カナに首を掴まれた。
「が、学校で一緒に寝るなんてダメッ!」
「おや、家では一緒なのかい?」
うなずこうとしたら、隣から拳が襲ってきて喋れなかった。
「キミはMなのかい?」
「カナがSなだけです」
「違うわよっ!」
「むにゅ……うぅん、何かあったの、せんせー?」
騒いでいて起こしてしまったのか、ベッドを隔てるカーテンが開き、目を擦ってるお姉ちゃんが姿を現した。
「あっ、タカくん! タカくんもお昼寝? 眠いもんねー」
てぺてぺとペンギンのような足つきで俺の元まで歩み寄り、お姉ちゃんはにっこり笑って俺の手を握った。
「えへへー。タカくん、お姉ちゃんと一緒にお昼寝しよ?」
元より抵抗するつもりがない上に、お姉ちゃんのはにかむような笑顔とあっては俺の答えは一つしかない。
「するっばあっ」
語尾がおかしくなったのは、隣の貧乳が俺のアゴを打ち抜いたからです。
「ダメよダメダメ、絶対ダメッ! 一緒なんてダメっ!」
家ではよく一緒に寝てるのに、ここまで頑なに否定されると反骨心が鎌首をもたげまくり!
「くく……そんな簡単にこの俺が食い下がると思ったか、愚か者め!」
と言おうと思ったのだけど、アゴが痛くて床を芋虫みたいに転がりまわるので精一杯です。あと、言うとたぶんまた殴られるので言わないで正解。
「あー……思ったんだが、キミたち姉妹が一緒に寝て、そこで転がってる覗き魔が一人で寝てはどうかな?」
保険医が正解を言った。覗き魔という呼び名は別として。
「でも、お姉ちゃんはタカくんと一緒に寝たいです」
お姉ちゃんが真顔で無茶を言った。寝ぼけていると願いたい。
「姉ちゃん、なに馬鹿なこと言って……どこ見てんのよ、馬鹿兄貴!」
お姉ちゃんにつっこもうとしていたカナの足元にさりげなく転がってパンツをじっと見たら、踏まれた。
「お、お姉ちゃ~ん、カナが妹のくせに兄の顔を踏む~」
「タカくん、めっ!」
お姉ちゃんに慰めてもらおうと擦り寄ったら、怒られた。やはり妹とはいえ、パンツを覗くのはよくないと言いたいのだろうか。
「カナちゃんのパンツ見る前に、ちゃんとお姉ちゃんのパンツを見なさい!」
違った。世界広しとはいえ、姉のパンツを覗かないで怒られるのは俺か涎くらいなものだろう。
「ちょっと、姉ちゃんも兄貴も、ここ学校なんだからあんまり自由にしないの! 先生も呆れて……」
「ははっ、なんとも麗しい姉弟愛だな。なんだか私も弟が欲しくなってきたぞ」
保険医は度量がすごく広かった。
「どうだ、そこの弟を一つ私にくれないか?」
「「ダメですっ!」」
四つの腕が俺を引っ張り、二つのほわほわおっぱいと二つの控えめおっぱいを背中に感じた。
「……あー、お姉ちゃんはなんとなくそうするだろなーとは思ったが」
「……つ、ついよ、つい。別にいらないんだけどね、こんな兄貴」
控えめおっぱいの持ち主が、恥ずかしそうに頬を染めていた。
「お姉ちゃんはねー、タカくんいるよー。必須アイテムだよー」
豊満な方はいつものように平和な顔ですりすりしてきた。
「アイテム呼ばわりはどうかと思ったが、眠気がMAXなので寝たい。先生、体調不良ってことで寝ます」
二人に抱きつかれたままベッドに移動する。
「ちょ、ちょっと姉ちゃん、手離して、手! 姉ちゃんの手が上だから、どけてくれないとあたし兄貴から離れられないじゃない!」
「あ、3人一緒で寝るなんて久しぶりだねー。えへ、お姉ちゃん、ちょっと楽しみ」
いつもと同じように見えたが、これでかなり眠いようで、今日のお姉ちゃんは頭が緩い感じだ。
「ちょ、ちょっと姉ちゃんってば! もう、先生、どうにかしてください!」
「あー、ベッドは汚さんようにな」
もう興味をなくしたのか、保険医は机に向かって書き物をしながら適当に言った。
「大丈夫だぞ、カナ。学校だし挿れたりしないぞ」
「学校どころか家でも挿……そ、そういうことしたことないわよっ!」
その言葉を言わないところに淑女のたしなみを感じる。どうでもいい。
なんてことを考えてる間に、ベッドに到着。団子状態でベッドに寝そべる。
「うわ、落ちる落ちる! 兄貴、もっと向こう行きなさいよ!」
「そうすると、お姉ちゃんが床に落ちることに。……できない、そんな非道なこと、俺にはできない!」
「タカくん……お姉ちゃん、優しいタカくんの心遣いに超感動! すりすりすりっ!」
「お姉ちゃーんっ」(もふもふ)
すりすりされたので、お返しにもふもふする。
「ばっ、ばか、それあたしだって! 姉ちゃんの胸はそっち!」
カナと間違えた。狭いからしょうがないよね。
「ごめん、カナ。こっちだな、こっち。えい、もふもふー」
「だっ、だから、それはあたしだってば! こっ、こら、もふもふしないのっ」
お姉ちゃんの巨乳もよいが、カナの貧乳も趣があって大変よろしい。よし、もう一度!
「……よく考えたら、狭いからってあたしと姉ちゃん間違うわけないわよね」
しまった、ばれた。
と、いうわけで。
「くー……くー……」
「ぐーぐー……んう、馬鹿兄貴……」
罰として、ロッカーの中に閉じ込められるという刑に処されました。寂しいは掃除用具が臭いは割と最悪。
「こうなっては怪人、ロッカー男として一世を風靡するしか……!」
「ロッカー男、保健室では静かにな」
先生に注意されたので、黙って寝る。
「ぐ、ぐぅ……むむ、……ぐぅ」
必死でまぶたを開けようとしているが、眠気がまぶたを閉じさせようと邪魔をする。
「あー、じゃあ17ページを……別府、読め」
人が必死で睡魔と戦っているというのに、壇上のオッサンがうるさくて敵わない。
「べ、別府くん、先生が読めって言ってるよ」
隣の生徒が俺の腕をつんつん突付く。いったい何の用だというのだぐぅぐぅ。
「別府くん、別府くん、……起きてる? おーい、とりあえず立ってよぉ」
立てと言うなら立とう。こう、いい感じに立つ。
「んぐ……ここに俺vs睡魔の闘いの火蓋が切って落とされたのだった」
「そんなこと書いとらんぞ」
「ところで火蓋ってなんだろうな……ぐぅぐぅ」
「わ、立ったまま寝てる。器用だね、別府くん」
「別府、後で職員室来い」
なんか気がついたら職員室で怒られてた。首を傾げながら職員室を後にする。
「……ほんっと、よく怒られる人だこと」
廊下でカナが待ってた。いつもより喋りにキレがないのは、やっぱり眠いせいだろうか。
「ふぁぁぁ……眠。……ねー兄貴、このまま教室戻ったらあたし寝ちゃうよー。どーしよ」
珍しくカナが俺に頼っている。ここは兄として頼りになるところを見せつけねば!
「大丈夫。寝ちゃったら俺が優しく起こしてあげるから安心しろ」
「え、や、優しく? ……どんな風に?」
どこか期待に満ちた目で俺を見つめるカナ。
「スカートの中に手突っ込んで」
「どこが優しいのよッ!」
「優しいタッチでさわるよ?」
殴られた。
「荒々しいのが好みですか?」
3回殴られた。鼻血出た。
「あーもー……はぁ。暴れたら疲れて余計眠くなっちゃった」
じゃあ殴るなと言いたいけど、また殴られては敵わないので黙って自分の鼻にティッシュを詰める。
「ふぁぁ……じゃ、俺は保健室で寝てくる」
「えっ、ちょっとずるいわよ! あたしも眠いのに!」
「んじゃお前も来たらいいだろ。同衾推奨……なわけないよね? 別々に寝るのが当たり前だよね?」
拳が近づいてきたので、慌てて真っ当なことを言ってみる。
「当然よ。……でも、病気でもないのに寝ていいのかな?」
カナは基本的に真面目さんなので、こういったサボりイベントに慣れていない。いや、慣れてない方がいいに決まってるんだけど。
「いーいー。もしばれて怒られても、俺にそそのかされたって言えばそれで済む」
「んー……いいのかなぁ」
「いーのいーの。どーせ教室戻っても寝ちゃうだろ? だったら保健室でぐっすり寝て、午後からしっかり授業受けた方がいいって」
「んー……なんか詭弁っぽいけど、兄貴の言うとおりにする。眠いしね」
そういったわけでカナと二人で保健室へ。
「ありゃ、別府に……妹さんも。別府はサボりとして……妹さんは?」
顔見知りの気だるげ保険医が俺たちを出迎えた。保健室でくわえタバコってのは正直どうなんだろう。
「カナが妊娠した」
「してないッ!」
「あらら、大変。相手は誰?」
親指で自分を指すと、カナに沢山殴られた。また鼻血出た。
「近親相姦? やるねー別府。けど、二人とも学生なんだから避妊はしっかりね」
「違いますッ! もーいい、あたし教室戻る!」
「あー待て待て、冗談だ」
保健室から出ようとするカナの手を取り、引き止める。
「という訳で、先生。ねむねむモードなので、しばしねむねむしたい俺たちを貴方はどう思うか」
「……寝たら? 頭回ってないのバレバレよ」
「やった、許可が出た! 寝るぞカナッ!」
「ひゃあああ!? ちょ、何すんのよっ!」
「お姫様抱っこ」
「だから、なんでするのかって聞いてんの!」
「誰かをお姫様抱っこするのに理由がいるのかい?」
「いるに決まってるでしょッ!」
適当にかっこいい台詞並べてもカナには通用しなかった。でも、お姉ちゃんにはたぶん通用する。とにかく、カナを降ろす。
「まったく……いらんことばっかして」
「眠いから仕方ないよね? 普段の俺はもっと賢しいハズだよ」
「いつもと同じよ?」
真顔で言われると、まるで反論できない。
「あー……小芝居をしてるところ悪いが、ベッドの空きが一つしかないんだ」
「小芝居じゃありません! ……って、そうなんですか?」
カナの言葉に、保険医がうなずく。どうしたもんかと眠まった頭を高速回転、アイデアが出た。
「一緒に寝よう」
「絶対イヤ」
一秒と経たず戻ってきた言葉に、ちょっと傷つく。兄妹なんだからいーじゃん、別に。
「じゃあ、俺が既に寝てる奴と一緒に寝る」
「ダメに決まってるでしょ。もう、ちょっとは本気で考え……」
「……いや、別にいいんじゃないか? ちょうど寝てる子はキミ達のお姉さんだし」
「お、ラッキー。んじゃ、俺はお姉ちゃんと一緒に寝るぐげっ」
保険医の言葉にスキップでお姉ちゃんの待つふわふわ布団へ向かっていたら、カナに首を掴まれた。
「が、学校で一緒に寝るなんてダメッ!」
「おや、家では一緒なのかい?」
うなずこうとしたら、隣から拳が襲ってきて喋れなかった。
「キミはMなのかい?」
「カナがSなだけです」
「違うわよっ!」
「むにゅ……うぅん、何かあったの、せんせー?」
騒いでいて起こしてしまったのか、ベッドを隔てるカーテンが開き、目を擦ってるお姉ちゃんが姿を現した。
「あっ、タカくん! タカくんもお昼寝? 眠いもんねー」
てぺてぺとペンギンのような足つきで俺の元まで歩み寄り、お姉ちゃんはにっこり笑って俺の手を握った。
「えへへー。タカくん、お姉ちゃんと一緒にお昼寝しよ?」
元より抵抗するつもりがない上に、お姉ちゃんのはにかむような笑顔とあっては俺の答えは一つしかない。
「するっばあっ」
語尾がおかしくなったのは、隣の貧乳が俺のアゴを打ち抜いたからです。
「ダメよダメダメ、絶対ダメッ! 一緒なんてダメっ!」
家ではよく一緒に寝てるのに、ここまで頑なに否定されると反骨心が鎌首をもたげまくり!
「くく……そんな簡単にこの俺が食い下がると思ったか、愚か者め!」
と言おうと思ったのだけど、アゴが痛くて床を芋虫みたいに転がりまわるので精一杯です。あと、言うとたぶんまた殴られるので言わないで正解。
「あー……思ったんだが、キミたち姉妹が一緒に寝て、そこで転がってる覗き魔が一人で寝てはどうかな?」
保険医が正解を言った。覗き魔という呼び名は別として。
「でも、お姉ちゃんはタカくんと一緒に寝たいです」
お姉ちゃんが真顔で無茶を言った。寝ぼけていると願いたい。
「姉ちゃん、なに馬鹿なこと言って……どこ見てんのよ、馬鹿兄貴!」
お姉ちゃんにつっこもうとしていたカナの足元にさりげなく転がってパンツをじっと見たら、踏まれた。
「お、お姉ちゃ~ん、カナが妹のくせに兄の顔を踏む~」
「タカくん、めっ!」
お姉ちゃんに慰めてもらおうと擦り寄ったら、怒られた。やはり妹とはいえ、パンツを覗くのはよくないと言いたいのだろうか。
「カナちゃんのパンツ見る前に、ちゃんとお姉ちゃんのパンツを見なさい!」
違った。世界広しとはいえ、姉のパンツを覗かないで怒られるのは俺か涎くらいなものだろう。
「ちょっと、姉ちゃんも兄貴も、ここ学校なんだからあんまり自由にしないの! 先生も呆れて……」
「ははっ、なんとも麗しい姉弟愛だな。なんだか私も弟が欲しくなってきたぞ」
保険医は度量がすごく広かった。
「どうだ、そこの弟を一つ私にくれないか?」
「「ダメですっ!」」
四つの腕が俺を引っ張り、二つのほわほわおっぱいと二つの控えめおっぱいを背中に感じた。
「……あー、お姉ちゃんはなんとなくそうするだろなーとは思ったが」
「……つ、ついよ、つい。別にいらないんだけどね、こんな兄貴」
控えめおっぱいの持ち主が、恥ずかしそうに頬を染めていた。
「お姉ちゃんはねー、タカくんいるよー。必須アイテムだよー」
豊満な方はいつものように平和な顔ですりすりしてきた。
「アイテム呼ばわりはどうかと思ったが、眠気がMAXなので寝たい。先生、体調不良ってことで寝ます」
二人に抱きつかれたままベッドに移動する。
「ちょ、ちょっと姉ちゃん、手離して、手! 姉ちゃんの手が上だから、どけてくれないとあたし兄貴から離れられないじゃない!」
「あ、3人一緒で寝るなんて久しぶりだねー。えへ、お姉ちゃん、ちょっと楽しみ」
いつもと同じように見えたが、これでかなり眠いようで、今日のお姉ちゃんは頭が緩い感じだ。
「ちょ、ちょっと姉ちゃんってば! もう、先生、どうにかしてください!」
「あー、ベッドは汚さんようにな」
もう興味をなくしたのか、保険医は机に向かって書き物をしながら適当に言った。
「大丈夫だぞ、カナ。学校だし挿れたりしないぞ」
「学校どころか家でも挿……そ、そういうことしたことないわよっ!」
その言葉を言わないところに淑女のたしなみを感じる。どうでもいい。
なんてことを考えてる間に、ベッドに到着。団子状態でベッドに寝そべる。
「うわ、落ちる落ちる! 兄貴、もっと向こう行きなさいよ!」
「そうすると、お姉ちゃんが床に落ちることに。……できない、そんな非道なこと、俺にはできない!」
「タカくん……お姉ちゃん、優しいタカくんの心遣いに超感動! すりすりすりっ!」
「お姉ちゃーんっ」(もふもふ)
すりすりされたので、お返しにもふもふする。
「ばっ、ばか、それあたしだって! 姉ちゃんの胸はそっち!」
カナと間違えた。狭いからしょうがないよね。
「ごめん、カナ。こっちだな、こっち。えい、もふもふー」
「だっ、だから、それはあたしだってば! こっ、こら、もふもふしないのっ」
お姉ちゃんの巨乳もよいが、カナの貧乳も趣があって大変よろしい。よし、もう一度!
「……よく考えたら、狭いからってあたしと姉ちゃん間違うわけないわよね」
しまった、ばれた。
と、いうわけで。
「くー……くー……」
「ぐーぐー……んう、馬鹿兄貴……」
罰として、ロッカーの中に閉じ込められるという刑に処されました。寂しいは掃除用具が臭いは割と最悪。
「こうなっては怪人、ロッカー男として一世を風靡するしか……!」
「ロッカー男、保健室では静かにな」
先生に注意されたので、黙って寝る。
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