[PR]
2024年12月04日
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
【サトリツンデレ3】
2012年06月26日
今日は梅雨という噂なのだが、幸いな事に晴れている。雨でないのは嬉しいが、暑いのだけは勘弁な。
とか思いながらぷらぷら通学路を歩いてると、一際目を引く人物が曲がり角から現れた。
(あの目立つ金髪、そしてブラをしててもなお揺れるあの乳は……転校生か! どうする、声をかけるか? ……まあ、一応はクラスメイトだし、昨日友達になったし、大丈夫だよな)
「お、おはよー」
しかし、転校生はこちらを見ることもなく、そのままスタスタと行ってしまった。
(……無視? 昨日少しだけ仲良くなれたと思ったのだが……。それとも昨日の出来事は夢だったのか? ……なるほど、それなら先の行動も理解できる。俺の妄想は記憶を捏造するくらい酷くなっているのだなあ)
などと悲しみに暮れていると、転校生がびっくりしたような顔でこちらを見ていることに気づいた。落ち窪んだ気分をどうにか奮い立たせ、再び挨拶をしかける。
「え、あ、お、おっはー」
(今更おはスタ!? 慌てていたとはいえ、なんたる時代錯誤! この恥辱をそそぐには死ぬしかない。放課後にでも縄を買いに行こう)
死を決意していると、何やら転校生があわあわしだした。何だろう。
「……お、お」
「ん?」
「……お、おっはー」
どういうわけか、転校生は顔を真っ赤にしながら精一杯という感じでおっはーを返した。フリつきで。
(……局地的におっはーが再流行していたのか? 何にせよ、助かった。しかし、そんな恥ずかしいのならしなくてもいいのに。変な奴)
「……誰のためにしてあげたと思ってるのっ」(ぼそり)
なんか知らんが転校生が半泣きで俺を睨みながら何か呟いてた。
「ええと。学校にはもう慣れた?」
「……ふん。そんなすぐ慣れたりなんてしません」
「そ、そりゃそうか」
(……言葉が冷たい。昨日友達になったハズなんだけど。話しかけられるのが嫌なのだろうか)
横目で転校生を盗み見る。つーんと澄ました顔の下で、おっぱいがどでーんと存在を主張していた。
(ふぅむ。改めて見ると、やっぱでかいなあ。デカメロン伝説だなあ。無理だろうけど、一度揉んでみたいなあ)
「……はぁ。どこ見てるんですか」
隣で揺れてる乳を見つめていると、転校生がため息を吐きながら冷たい視線を俺に送ってることに気づいた。
「いや、おっぱいを少々見ていただけなんだ」
これはまずいと思ったが、気がつくと思ったままのことを言っていた。
「……え?」
想定外の答えだったのか、転校生はハトが豆鉄砲食らったみたいな顔をした。まずいと思ったが、止まらない。
「や、見ただけで触りませんよ? けどまあ、こうも近くに大きなおっぱいがあると、男ってのは見たくなるもんなんです。だから、目線がそっちに行っても、許してはもらえないだろうか」
「…………」
(いかん。依然変わらずぽかーんだ)
「じゃあもういっそ揉ましてくれないだろうか」
「な……何を言ってるんですか!?」
ようやっと意識が戻ったのか、転校生は顔を真っ赤にしながらそう叫んだ。
「いや本当に、何を言ってるんだろう」
(どうして俺はテンパると思ったまま言ってしまうのだろう。我ながら頭がおかしいとしか思えない)
転校生はびっくりした顔でしばらく俺を見つめた後、突然吹き出した。
「ええと。何なのだろうか」
「……ふふっ。いいえ、なんでもありません。……そう、貴方はそういう人なんですね」
「?」
何か勝手に納得された。どう判断されたのか、ちょっと気になる。
「それより、いい加減私のことを名前で呼んでもらえませんか? 転校生呼ばわりは、ちょっと悲しいです」
「あ、それもそうか。ええと……」
(いかん。覚えてない。……乳山乳子だったか? 絶対に違うと言い切れる。……だが!)
「よろしくな、乳山乳子」
にっこり笑いながら、手を差し出す。
「……横溝リネアです」
転校生改め横溝リネアは、引きつった笑みを浮かべながら俺の手を万力の如く締め付けた。
(もぎ取れる! なんだこの力は!? きっと親類縁者にゴリラ族がいるに違いない!)
「いませんっ!」
「はい?」
「え、あ、いや、なんでもないですっ! ……昨日も教えたんだから、ちゃんと覚えてくださいね、別府くん」
(覚えてくれてたのは嬉しいが、苗字かあ。……まあいっか)
「ああ。悪かったな、横溝」
「……リネアです。名前で呼んでください」
「え、あ、や、まあ」
「昨日もそう言ったのに……」
「その、やはり女性のファーストネームを気安く呼ぶのは少々抵抗が」
「私がそう呼んで欲しい、と言ってるのに?」
「……ああもう、分かったよ。リネアね、リネア」
「そう、それでいいんです♪ ……この名前、結構気に入ってるんですよ?」
とっておきの秘密を打ち明けるかのように、リネアはチャーミングに片目をつむりながら俺に言った。
「リニアモーターカーに似てるから?」
「…………」
そんな可愛らしい顔を即座に粉砕し、うんざりさせる俺の話術は大した物と言えるだろう。
「……似てません」
「実は俺もそうじゃないかと密かに思ってたんだ」
「じゃあ言わないでください!」
「本当になあ……」
「何をしみじみ遠くを眺めてるんですか! 別府くんの話をしてるんですよ!?」
「ところで、リネア」
「なんですかっ!」
「そろそろ急がないと遅刻するぞ?」
「えっ?」
リネアはポケットからケータイを取り出し、時間を確認した。
「どういうことですかっ!?」
「無駄話とはかくも恐ろしいものなんだなあ……」
「何をまた遠い目をしてるんですかっ! ほらほらっ、急ぎますよっ!」ギュッ
「はへえっ」
「きゃっ!? な、なに!?」
「いや、あの、突然手を握られて狼狽してうろたえた結果、あのような声が」
「一緒の意味ですっ! ……て、手を握ったのは、急ぐためです。た、他意なんてないですっ!」
「いや、繋がないで走ったほうが速いと思うが」
「…………。じゃあ一生別府くんと手なんて繋ぎませんからねっ!」
(しまった。言い過ぎたようだ。もうあの感触を味わえないとは。帰ったらさっきの感触を反芻してから死のう)
「って、ていうのは冗談、冗談ですからね? ね、ね?」
とか思ってたら、何やら慌てた様子でリネアがまた手を握ってきたので、またしてもはへぇっ。
「ほ、ほら、行きますよ?」
「は、はい」
(柔らかい手が柔らかいスベスベする気持ちいい一生手を繋いでいたい最高すぎるリネアとずっと一緒にいたいなあ!)
「~~~~~っ! な、なにをぼーっとしてるんですかっ! い、急いでるんですから!」
なんか知らんが超絶顔が赤いリネアに手を引っ張られながら、通学路を疾走しました。
とか思いながらぷらぷら通学路を歩いてると、一際目を引く人物が曲がり角から現れた。
(あの目立つ金髪、そしてブラをしててもなお揺れるあの乳は……転校生か! どうする、声をかけるか? ……まあ、一応はクラスメイトだし、昨日友達になったし、大丈夫だよな)
「お、おはよー」
しかし、転校生はこちらを見ることもなく、そのままスタスタと行ってしまった。
(……無視? 昨日少しだけ仲良くなれたと思ったのだが……。それとも昨日の出来事は夢だったのか? ……なるほど、それなら先の行動も理解できる。俺の妄想は記憶を捏造するくらい酷くなっているのだなあ)
などと悲しみに暮れていると、転校生がびっくりしたような顔でこちらを見ていることに気づいた。落ち窪んだ気分をどうにか奮い立たせ、再び挨拶をしかける。
「え、あ、お、おっはー」
(今更おはスタ!? 慌てていたとはいえ、なんたる時代錯誤! この恥辱をそそぐには死ぬしかない。放課後にでも縄を買いに行こう)
死を決意していると、何やら転校生があわあわしだした。何だろう。
「……お、お」
「ん?」
「……お、おっはー」
どういうわけか、転校生は顔を真っ赤にしながら精一杯という感じでおっはーを返した。フリつきで。
(……局地的におっはーが再流行していたのか? 何にせよ、助かった。しかし、そんな恥ずかしいのならしなくてもいいのに。変な奴)
「……誰のためにしてあげたと思ってるのっ」(ぼそり)
なんか知らんが転校生が半泣きで俺を睨みながら何か呟いてた。
「ええと。学校にはもう慣れた?」
「……ふん。そんなすぐ慣れたりなんてしません」
「そ、そりゃそうか」
(……言葉が冷たい。昨日友達になったハズなんだけど。話しかけられるのが嫌なのだろうか)
横目で転校生を盗み見る。つーんと澄ました顔の下で、おっぱいがどでーんと存在を主張していた。
(ふぅむ。改めて見ると、やっぱでかいなあ。デカメロン伝説だなあ。無理だろうけど、一度揉んでみたいなあ)
「……はぁ。どこ見てるんですか」
隣で揺れてる乳を見つめていると、転校生がため息を吐きながら冷たい視線を俺に送ってることに気づいた。
「いや、おっぱいを少々見ていただけなんだ」
これはまずいと思ったが、気がつくと思ったままのことを言っていた。
「……え?」
想定外の答えだったのか、転校生はハトが豆鉄砲食らったみたいな顔をした。まずいと思ったが、止まらない。
「や、見ただけで触りませんよ? けどまあ、こうも近くに大きなおっぱいがあると、男ってのは見たくなるもんなんです。だから、目線がそっちに行っても、許してはもらえないだろうか」
「…………」
(いかん。依然変わらずぽかーんだ)
「じゃあもういっそ揉ましてくれないだろうか」
「な……何を言ってるんですか!?」
ようやっと意識が戻ったのか、転校生は顔を真っ赤にしながらそう叫んだ。
「いや本当に、何を言ってるんだろう」
(どうして俺はテンパると思ったまま言ってしまうのだろう。我ながら頭がおかしいとしか思えない)
転校生はびっくりした顔でしばらく俺を見つめた後、突然吹き出した。
「ええと。何なのだろうか」
「……ふふっ。いいえ、なんでもありません。……そう、貴方はそういう人なんですね」
「?」
何か勝手に納得された。どう判断されたのか、ちょっと気になる。
「それより、いい加減私のことを名前で呼んでもらえませんか? 転校生呼ばわりは、ちょっと悲しいです」
「あ、それもそうか。ええと……」
(いかん。覚えてない。……乳山乳子だったか? 絶対に違うと言い切れる。……だが!)
「よろしくな、乳山乳子」
にっこり笑いながら、手を差し出す。
「……横溝リネアです」
転校生改め横溝リネアは、引きつった笑みを浮かべながら俺の手を万力の如く締め付けた。
(もぎ取れる! なんだこの力は!? きっと親類縁者にゴリラ族がいるに違いない!)
「いませんっ!」
「はい?」
「え、あ、いや、なんでもないですっ! ……昨日も教えたんだから、ちゃんと覚えてくださいね、別府くん」
(覚えてくれてたのは嬉しいが、苗字かあ。……まあいっか)
「ああ。悪かったな、横溝」
「……リネアです。名前で呼んでください」
「え、あ、や、まあ」
「昨日もそう言ったのに……」
「その、やはり女性のファーストネームを気安く呼ぶのは少々抵抗が」
「私がそう呼んで欲しい、と言ってるのに?」
「……ああもう、分かったよ。リネアね、リネア」
「そう、それでいいんです♪ ……この名前、結構気に入ってるんですよ?」
とっておきの秘密を打ち明けるかのように、リネアはチャーミングに片目をつむりながら俺に言った。
「リニアモーターカーに似てるから?」
「…………」
そんな可愛らしい顔を即座に粉砕し、うんざりさせる俺の話術は大した物と言えるだろう。
「……似てません」
「実は俺もそうじゃないかと密かに思ってたんだ」
「じゃあ言わないでください!」
「本当になあ……」
「何をしみじみ遠くを眺めてるんですか! 別府くんの話をしてるんですよ!?」
「ところで、リネア」
「なんですかっ!」
「そろそろ急がないと遅刻するぞ?」
「えっ?」
リネアはポケットからケータイを取り出し、時間を確認した。
「どういうことですかっ!?」
「無駄話とはかくも恐ろしいものなんだなあ……」
「何をまた遠い目をしてるんですかっ! ほらほらっ、急ぎますよっ!」ギュッ
「はへえっ」
「きゃっ!? な、なに!?」
「いや、あの、突然手を握られて狼狽してうろたえた結果、あのような声が」
「一緒の意味ですっ! ……て、手を握ったのは、急ぐためです。た、他意なんてないですっ!」
「いや、繋がないで走ったほうが速いと思うが」
「…………。じゃあ一生別府くんと手なんて繋ぎませんからねっ!」
(しまった。言い過ぎたようだ。もうあの感触を味わえないとは。帰ったらさっきの感触を反芻してから死のう)
「って、ていうのは冗談、冗談ですからね? ね、ね?」
とか思ってたら、何やら慌てた様子でリネアがまた手を握ってきたので、またしてもはへぇっ。
「ほ、ほら、行きますよ?」
「は、はい」
(柔らかい手が柔らかいスベスベする気持ちいい一生手を繋いでいたい最高すぎるリネアとずっと一緒にいたいなあ!)
「~~~~~っ! な、なにをぼーっとしてるんですかっ! い、急いでるんですから!」
なんか知らんが超絶顔が赤いリネアに手を引っ張られながら、通学路を疾走しました。
PR
作者殿ありがとう
続き期待ですo(^▽^)o
さて!次は犬子の出番ですね!