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2024年11月24日
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【ゆら姉 登校ちゅー】
2012年02月04日
ゆら姉と一緒に登校している。のだが。
「あの。なんで手を繋いでいるのでしょうか」
「しっ、しょうがないじゃない! 繋いどかないと、お姉ちゃんを置いて行っちゃうでしょ!」
「いや、一度怒られたら流石に置いて行ったりはしないですが」
「そんなことないもん! アキくん性格が曲がりに曲がりくねりまくってるから、絶対にするの!」
「この姉は弟をちっとも信頼してやがらねえ」
「うるさい!」
そんなわけで、姉弟仲良くお手々繋いで登校している。もう超恥ずかしい。
「……うへへ」
しかも時折繋いでる手を見ては姉がニヤニヤしているので、恥ずかしいに加え怖い感情まで覚える。一体何が嬉しいのか。アレか、俺を辱められて嬉しいのか。
「……な、何よ」
ぼうっとゆら姉を見つめていたら、視線に気づいた姉が少し恥ずかしそうにこちらを見た。
「や、俺の姉だけあって歪んでるなあって」
「ち、違うもん! お姉ちゃん歪んでないもん! まだ姉弟愛のレベルだもん!」
「えっ」
「えっ」
何やら齟齬が起きたので、俺の思う歪みを伝えたら頬をつねられた。
「お姉ちゃんはそんな酷い性格してないもん! 明らかにアキくんのほうが歪んでるもん!」
「それは否定できない」
「なんか堂々と受け入れた!?」
なにせ、姉に姉弟愛以上の何かの感情を抱いているもので。……ま、ゆら姉に迷惑はかけられないんで、墓まで持っていくつもりなんですけどね。
「ところで、何が姉弟愛のレベルなんですか?」
「よっ、余計なことは覚えてなくていーのっ!」
「いてえ」
頬をつねられた。……姉の背が低いので、やりやすいよう少しだけ頭を下げているのはナイショだ。
「……も、もちょっとだけ頭下げて」
そして一瞬でばれている。姉に隠し事なんてできない様子。
「はいはい」
「ん。……ちゅー」
どうして姉が俺の頬に吸い付いているのか。(狼狽)
「なななな何をしているのかこの弟に簡潔に説明してはどうだろうか!?」(依然狼狽中)
「ちっ、違うもん! ちゅーしたくなったとかじゃないもん! 思わずアキくんのほっぺつねちゃったから、痛いの痛いの飛んでけーってやってるだけだもん!」(負けずに狼狽中)
「いや、これは明らかにちゅーだと思うのだが」
あわあわしてる姉を見て一瞬で冷静になったので、素直な感想を言ってみる。
「ど、動物もちゅーで怪我治すし! 一緒だもん!」
「いや、動物はちゅーで治すのではなく、舐める際につく唾液で」
「う、うるさい! お姉ちゃんの言うことが間違ってるって言うの!?」
「お姉ちゃんの言うことは絶対で御座います」
幼い頃からの英才教育により、弟は姉のいうことには逆らえないようプログラミングされています。これは世間のほぼ全ての弟に備えられた仕様です。
「そ、そうだよ。だ、だから、もちょっとだけちゅーしても大丈夫だもん。まだぜーんぜん姉弟愛のレベルだもん。……だ、だよね?」
「た、たぶん」
何やら小動物チックなおめめで問われたので、「なんとか致命傷で済んだぜ」と言いそうになるのを必死に堪らえて肯定する。
「そ、そだよね。これくらい普通だよね」
あまり普通の姉弟は登校中にちゅーしたりしないとは思うが、甘い誘惑に抗う術なんて全力で棄てる俺がそれを口にするはずもなく。
「……ちゅっ。ぺろぺろ。ちゅー。ちゅ」
またしても柔らかな感触やら舌でぺろぺろされる感触やらを頬に受けているわけで。そりゃにやけもしますよ。
「あっ、アキくんにやけすぎ! ……た、ただのおまじないなのに」
「無茶を言うな! あんだけ舐められりゃにやけますよ!」
「な、舐めてないもん! ちょっと、ちょっとだけぺろぺろーってしただけだもん!」
「それを世間一般では舐めると言うのです!」
「お、お姉ちゃんの辞書にはそんなの書いてないもん!」
「ええい、このナポレオンズめ!」
「ちょっと間違ったせいで手品師になっちゃってるよ!?」
などと学生たちで賑わう通学路で言い合ってるので、今日も俺とゆら姉のシスコン&ブラコンが世間に浸透しています。
「あの。なんで手を繋いでいるのでしょうか」
「しっ、しょうがないじゃない! 繋いどかないと、お姉ちゃんを置いて行っちゃうでしょ!」
「いや、一度怒られたら流石に置いて行ったりはしないですが」
「そんなことないもん! アキくん性格が曲がりに曲がりくねりまくってるから、絶対にするの!」
「この姉は弟をちっとも信頼してやがらねえ」
「うるさい!」
そんなわけで、姉弟仲良くお手々繋いで登校している。もう超恥ずかしい。
「……うへへ」
しかも時折繋いでる手を見ては姉がニヤニヤしているので、恥ずかしいに加え怖い感情まで覚える。一体何が嬉しいのか。アレか、俺を辱められて嬉しいのか。
「……な、何よ」
ぼうっとゆら姉を見つめていたら、視線に気づいた姉が少し恥ずかしそうにこちらを見た。
「や、俺の姉だけあって歪んでるなあって」
「ち、違うもん! お姉ちゃん歪んでないもん! まだ姉弟愛のレベルだもん!」
「えっ」
「えっ」
何やら齟齬が起きたので、俺の思う歪みを伝えたら頬をつねられた。
「お姉ちゃんはそんな酷い性格してないもん! 明らかにアキくんのほうが歪んでるもん!」
「それは否定できない」
「なんか堂々と受け入れた!?」
なにせ、姉に姉弟愛以上の何かの感情を抱いているもので。……ま、ゆら姉に迷惑はかけられないんで、墓まで持っていくつもりなんですけどね。
「ところで、何が姉弟愛のレベルなんですか?」
「よっ、余計なことは覚えてなくていーのっ!」
「いてえ」
頬をつねられた。……姉の背が低いので、やりやすいよう少しだけ頭を下げているのはナイショだ。
「……も、もちょっとだけ頭下げて」
そして一瞬でばれている。姉に隠し事なんてできない様子。
「はいはい」
「ん。……ちゅー」
どうして姉が俺の頬に吸い付いているのか。(狼狽)
「なななな何をしているのかこの弟に簡潔に説明してはどうだろうか!?」(依然狼狽中)
「ちっ、違うもん! ちゅーしたくなったとかじゃないもん! 思わずアキくんのほっぺつねちゃったから、痛いの痛いの飛んでけーってやってるだけだもん!」(負けずに狼狽中)
「いや、これは明らかにちゅーだと思うのだが」
あわあわしてる姉を見て一瞬で冷静になったので、素直な感想を言ってみる。
「ど、動物もちゅーで怪我治すし! 一緒だもん!」
「いや、動物はちゅーで治すのではなく、舐める際につく唾液で」
「う、うるさい! お姉ちゃんの言うことが間違ってるって言うの!?」
「お姉ちゃんの言うことは絶対で御座います」
幼い頃からの英才教育により、弟は姉のいうことには逆らえないようプログラミングされています。これは世間のほぼ全ての弟に備えられた仕様です。
「そ、そうだよ。だ、だから、もちょっとだけちゅーしても大丈夫だもん。まだぜーんぜん姉弟愛のレベルだもん。……だ、だよね?」
「た、たぶん」
何やら小動物チックなおめめで問われたので、「なんとか致命傷で済んだぜ」と言いそうになるのを必死に堪らえて肯定する。
「そ、そだよね。これくらい普通だよね」
あまり普通の姉弟は登校中にちゅーしたりしないとは思うが、甘い誘惑に抗う術なんて全力で棄てる俺がそれを口にするはずもなく。
「……ちゅっ。ぺろぺろ。ちゅー。ちゅ」
またしても柔らかな感触やら舌でぺろぺろされる感触やらを頬に受けているわけで。そりゃにやけもしますよ。
「あっ、アキくんにやけすぎ! ……た、ただのおまじないなのに」
「無茶を言うな! あんだけ舐められりゃにやけますよ!」
「な、舐めてないもん! ちょっと、ちょっとだけぺろぺろーってしただけだもん!」
「それを世間一般では舐めると言うのです!」
「お、お姉ちゃんの辞書にはそんなの書いてないもん!」
「ええい、このナポレオンズめ!」
「ちょっと間違ったせいで手品師になっちゃってるよ!?」
などと学生たちで賑わう通学路で言い合ってるので、今日も俺とゆら姉のシスコン&ブラコンが世間に浸透しています。
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Comment
無題
姉がいない者にとっては夢のようですな!
No title
やったー♪かなみだかなみだ♪♪14日くらいかなーとか思ってましたが早かったo(^-^)o次の、かなみ、待ってます。