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2024年11月24日
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【着るものがなくて仕方なく裸エプロンなツンデレ】
2010年05月23日
急な通り雨に、俺とみことは駆け足で家へと急いでいた。しばらく走って俺の家に着いたが、みことの家はまだ遠い。俺はしぶるみことを無理やり家に上げた。
「……邪魔する」
「いくらでも邪魔してくれ。とりあえず、先に風呂入れ。ちなみにこの家に入った時点で拒否権はないから、そのつもりで」
みことにタオルを投げて、先に入るよう促す。
「……く、そういうことなら仕方ない。先に入らせてもらう」
案外簡単に誘導に成功。……勝負はここからだ。
俺は三段飛ばしで階段を駆け上り、自室に飛び込んだ。そして、前々から用意していた品をタンスから取り出し、四段飛ばしで階段を降り脱衣場に忍び込む。
みことは風呂場の中で何か鼻歌を歌ってる。心地よい音色に一瞬目的を見失うが、頭を振って自分が何をしに来たか思い出す。
そう、全ては裸エプロンのため。
この日のために用意した、ふりふりフリルのついた可愛らしいエプロンを握り締める。俺はやるぜ!
そのために、まずはみことの着てた服をどうにかする必要がある。……考えるまでもない、雨で濡れているから乾燥機に入れればいいだけの話だ。そして、エプロンを置けばいい。
「みことー、代わりの服置いといたからー」
「あ、ああすまん。迷惑をかける」
ドア越しに声をかけ、準備は完了。あとは、待つだけ。
自室に戻り、濡れた服を脱いで体を拭っていると、階下から奇声がした。風呂から上がったな。
俺は服を着て、ゆっくり階下に降りた。果たして、そこにエプロンだけ着て恥じらうみことの姿があった。
「き、き、き、貴様何を考えておる! なんだこれは! 私の服はどうした!」
少ない布地で必死に体を隠すみことの姿に、軽くめまいを覚える。いかん、下半身がムズムズする。
「着てた服は濡れてたから乾燥機の中。代えの服はないから、着れそうな女物の服を探したらそれだけだった」
「だ、だからと言ってエプロン一枚などと……何を考えておる! ええい近づくな、手をわきわきさせるな!」
「やはり裸エプロンはいい……。特に、それが貧乳となるとその価値は数十倍に跳ね上がる……!」
「だ、誰が貧乳だ! だから近づくなと、手をわきわきするのをやめよ!」
「そうだ、ちょっとだけ舐めさせて! ちょっとだけでいいから!」
「だ、ダメに決まってるであろう! だから近づくな、手を動かすな!」
「じゃあおっぱい! おっぱいだけ舐めたら満足するから! むしろ乳首を!」
「……貴様、いい加減にしろ!」
みことの見事なまでの回し蹴りがこめかみに命中した。けど、一回後ろを向いた時にかわいいお尻が見えたからまあいいや、と思いながら昏倒。
目が覚めたら、もうみことはいなかった。雨やんでるし、帰ったのかな。ちょっと残念。
「……まったく、本当に別府は馬鹿だな。心底馬鹿だ」
布団の上に座り、みことはタカシから頂戴したエプロンを抱えて夕方にあったことを思い返していた。
「裸エプロンなどと……乙女の柔肌をなんと心得ている」
エプロンをタカシに見立て、両側から引っ張る。みことの頭に、ほっぺを引っ張られて困るタカシの顔が浮かんだ。
「ふふ、私をからかうのがいけないのだ、バカめ」
ちょん、と鼻らしき場所を指でつつく。
「……しかし、それほどよいものなのか、裸エプロンとは。……これで、タカシの気持ちを惹けるのでは……いかんいかんいかん! 何を考えているんだ私は!」
大きく頭を振って気持ちを入れ替える。別府のことなんてどうでもいい。
「そう、別府なんてどうでもいい。大体奴は普段馬鹿なことばかりやってる……くせにいざとなったら頼りがいがある」
「……い、いや、そうじゃない! 奴はいじわるばかりする……くせにさりげない優しい」
「……だから、違う! そ、そうだ! 私をからかう……くせに後で優しく頭なでてくれる……」
みことは困った。どうでもよくなんてない。それどころか、タカシを思うだけで心を締め付けられる。
「……そ、そうだ! 別府は超鈍い! そんな鈍い奴のことなど、どうでもよいではないか! あはは、あはは……はぁ」
ため息をついて、みことは布団に倒れこんだ。
「……そのうち、着てみようかな……裸エプロン。……別府の前で」
そんな日が来ることが待ち遠しいような、怖いような気持ちを抱いたまま、みことは眠った。
「……邪魔する」
「いくらでも邪魔してくれ。とりあえず、先に風呂入れ。ちなみにこの家に入った時点で拒否権はないから、そのつもりで」
みことにタオルを投げて、先に入るよう促す。
「……く、そういうことなら仕方ない。先に入らせてもらう」
案外簡単に誘導に成功。……勝負はここからだ。
俺は三段飛ばしで階段を駆け上り、自室に飛び込んだ。そして、前々から用意していた品をタンスから取り出し、四段飛ばしで階段を降り脱衣場に忍び込む。
みことは風呂場の中で何か鼻歌を歌ってる。心地よい音色に一瞬目的を見失うが、頭を振って自分が何をしに来たか思い出す。
そう、全ては裸エプロンのため。
この日のために用意した、ふりふりフリルのついた可愛らしいエプロンを握り締める。俺はやるぜ!
そのために、まずはみことの着てた服をどうにかする必要がある。……考えるまでもない、雨で濡れているから乾燥機に入れればいいだけの話だ。そして、エプロンを置けばいい。
「みことー、代わりの服置いといたからー」
「あ、ああすまん。迷惑をかける」
ドア越しに声をかけ、準備は完了。あとは、待つだけ。
自室に戻り、濡れた服を脱いで体を拭っていると、階下から奇声がした。風呂から上がったな。
俺は服を着て、ゆっくり階下に降りた。果たして、そこにエプロンだけ着て恥じらうみことの姿があった。
「き、き、き、貴様何を考えておる! なんだこれは! 私の服はどうした!」
少ない布地で必死に体を隠すみことの姿に、軽くめまいを覚える。いかん、下半身がムズムズする。
「着てた服は濡れてたから乾燥機の中。代えの服はないから、着れそうな女物の服を探したらそれだけだった」
「だ、だからと言ってエプロン一枚などと……何を考えておる! ええい近づくな、手をわきわきさせるな!」
「やはり裸エプロンはいい……。特に、それが貧乳となるとその価値は数十倍に跳ね上がる……!」
「だ、誰が貧乳だ! だから近づくなと、手をわきわきするのをやめよ!」
「そうだ、ちょっとだけ舐めさせて! ちょっとだけでいいから!」
「だ、ダメに決まってるであろう! だから近づくな、手を動かすな!」
「じゃあおっぱい! おっぱいだけ舐めたら満足するから! むしろ乳首を!」
「……貴様、いい加減にしろ!」
みことの見事なまでの回し蹴りがこめかみに命中した。けど、一回後ろを向いた時にかわいいお尻が見えたからまあいいや、と思いながら昏倒。
目が覚めたら、もうみことはいなかった。雨やんでるし、帰ったのかな。ちょっと残念。
「……まったく、本当に別府は馬鹿だな。心底馬鹿だ」
布団の上に座り、みことはタカシから頂戴したエプロンを抱えて夕方にあったことを思い返していた。
「裸エプロンなどと……乙女の柔肌をなんと心得ている」
エプロンをタカシに見立て、両側から引っ張る。みことの頭に、ほっぺを引っ張られて困るタカシの顔が浮かんだ。
「ふふ、私をからかうのがいけないのだ、バカめ」
ちょん、と鼻らしき場所を指でつつく。
「……しかし、それほどよいものなのか、裸エプロンとは。……これで、タカシの気持ちを惹けるのでは……いかんいかんいかん! 何を考えているんだ私は!」
大きく頭を振って気持ちを入れ替える。別府のことなんてどうでもいい。
「そう、別府なんてどうでもいい。大体奴は普段馬鹿なことばかりやってる……くせにいざとなったら頼りがいがある」
「……い、いや、そうじゃない! 奴はいじわるばかりする……くせにさりげない優しい」
「……だから、違う! そ、そうだ! 私をからかう……くせに後で優しく頭なでてくれる……」
みことは困った。どうでもよくなんてない。それどころか、タカシを思うだけで心を締め付けられる。
「……そ、そうだ! 別府は超鈍い! そんな鈍い奴のことなど、どうでもよいではないか! あはは、あはは……はぁ」
ため息をついて、みことは布団に倒れこんだ。
「……そのうち、着てみようかな……裸エプロン。……別府の前で」
そんな日が来ることが待ち遠しいような、怖いような気持ちを抱いたまま、みことは眠った。
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