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2024年11月24日
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【幼女に嫉妬するツンデレ】
2010年03月09日
近頃、というか昔から隣家に住む子供に懐かれてます。「お兄ちゃん」と呼びながら抱きついてくるところから察するに、俺を兄と誤認識しているのだろう。
「違うぞ。俺は赤の他人であり、お前と血の繋がりはない。故に俺をお兄ちゃんと呼ぶのは不許可する」
何度もそう教えてお兄ちゃんと呼ぶのを止めさそうとするのだが、
「えぅぅぅぅ……」(半泣き)
「はーい、お兄ちゃんだよー。泣くのはダメだぞー」
すぐ泣きそうになるので、ついつい兄っぽく振舞ってしまう俺は優しいに違いない。
そんなわけで今日も俺をお兄ちゃんと呼ぶ娘と一緒にだらりと休日を過ごしていたら、ぴんぽんと鳴った。
「正解した! やったぞ麻衣! あ、ちなみに麻衣とは俺をお兄ちゃんと呼ぶお前の名ですね」
俺を置いて一人で客の応対に向かう麻衣。
「……放置プレイは嫌だなあ」
つぶやきながら俺も玄関に向かう。そこに、麻衣を見て目を輝かせているみことがいた。
「レズロリ?」
「だっ、誰がレズロリだっ、誰がっ! 失礼な奴だ」
「んで、何か用? 遊びに来たのか?」
「誰が貴様なんぞと遊ぶか。たまたま近くを通りがかったので、犯罪行為をしていないか様子を見に来たまでだ」
失敬な、とか思ってると、麻衣が俺の服の裾をクイクイ引っ張ってるのに気づいた。
「お兄ちゃん、レズロリってなぁに?」
興味津々な瞳を俺に向ける。好奇心を持つのはいいが、そんなことを教えるのも何なので、適当にあしらおう。
「頭がおかしい人のことだよ」
「お兄ちゃんのことだね!」(満面の笑み)
好かれていると思っていたのだけど、麻衣は俺のことが大嫌いなのかもしれない。
「傷ついた心を癒やすため、青年は旅に出たのだった」
「どっ、どこに頭をつっこんでいる!」
「みことのスカートの中に出かけた青年は、パンツに出会いました」
みことと麻衣の二人から暴力を受けた。
「お兄ちゃん! 麻衣以外の人のスカートに頭つっこんじゃダメでしょ!」
「はい、すいません」
で、居間に戻って麻衣に正座を命じられ、変な説教を受けています。ていうか麻衣ならOKなのか。
「まったく……ごめんね、みことお姉ちゃん。お兄ちゃんって、思ったことをすぐ実行しちゃうから犯罪行為も何のその! なの」
「……ずいぶんと仲がいいんだな」
どこか険のある口調で、みことが俺に言った。
「婚約者だからな」
「ななっ、なんだとっ! きっ、貴様、よもやこんな小さな子相手にあんな事やそんな事してるんじゃないだろうなっ!」
みことが激情して俺の首を絞めにかかった。
「わわわっ! ちっ、違うよ、お兄ちゃんと麻衣は婚約者じゃないよっ! お兄ちゃんを殺さないでー!」
麻衣がとりなしてくれたおかげで、みことは手を離してくれた。
「やれやれ、軽い冗談で死にかけた」
「うるさい! 嘘をつく貴様が悪い!」
「そうだよ! お兄ちゃんが悪い!」
みことに同調し、なぜか麻衣まで俺を責め立ててきた。
「だから、嘘を本当にするべく、婚約者になろっ♪」
ぴょいんと麻衣が飛びついてきて、俺の膝の上に乗った。
「ななっ!?」
それを見て、みことが素っ頓狂な声をあげた。
「お兄ちゃん、婚約指輪ちょうだい♪」
「はい」
「お兄ちゃん、これ輪ゴムだよ!」
落ちてた輪ゴムを渡したら、不満そうな顔をされた。
「今はこれで精一杯」
「あ、ルパンだ。るぱんるぱーん」
「もみあげるゼ!」
麻衣と適当にじゃれてると、みことがやけに冷たい目で俺を見て……いや、睨みつけていることに気づいた。
「……本当に、随分と仲がいいな」
「麻衣とは、かなり昔からの腐れ縁だからな。それこそ、麻衣がオムツに尿を垂れ流してる頃から」
どこが嫌だったのか知らないけれど、麻衣が俺の手に噛み付いてきたので、訂正することにする。
「尿でなく、黄金水と言わないとダメだよな。で、麻衣は今でもオムツ愛用しているオムラーだとか。今でも黄金なる水を垂れ流して生きている可哀想な生物なんだ」
「そんなのしてないもん! ほら見て、ほらほら!」
麻衣がスカートをたくしあげ、股の間にある部位を俺の顔にぐいぐい押しつけてくるので、みことがちょっと直視できないくらい怖い顔になった。
「ええと、麻衣。生暖かい部位を俺の顔に押し付けるのもいいけど、そこにいるお姉ちゃんに後で殺されちゃうので、そろそろやめてほしいと兄は思うのだが」
「んうっ……お、お兄ちゃん、麻衣のパンツに顔を埋めたまま喋らないでぇ……」
「タカシッ!」
どうやらみことの堪忍袋の緒が切れたようで、懐から刀を取り出すところが見えました。
「血まみれだね、お兄ちゃん。包帯足りるかなぁ?」
「わ、私は悪くない。貴様が悪いのだぞ? こんな小さな子に手を出すなど……」
二人から包帯を巻かれながら、みことがぶちぶち言い訳するのを聞く。
「手は出してない。パンツに顔を押し付けただけだ。いわば、顔を出した」
「黙れ」
怖いので黙ることにする。
「……ふぅっ、治療完了! これでまたお姉ちゃんに刀でずぱずぱ切られてもへーきだよ!」
刀で切られたら人は死ぬ事を麻衣には教えないといけない。いや、みことに教えるのが先か。
「みこと。刀で人を切ったら死ぬので、やめなさい」
「安心しろ。この刀は貴様にのみ使っている。死ぬとしたら貴様だけだ」
それが嫌なんだけど、麻衣が隣で「なるほど」とうなずいてるので反論できない。
「つまり、みことお姉ちゃんはお兄ちゃんが嫌いなんだね?」
「無論だ。ただ、こんな奴を野放しにしていては迷惑極まりないので、見張っているだけだ」
「じゃ、私がお兄ちゃんと好き好き同士になってもいいんだね?」
「う……む、無論だ。私はこんな奴、大嫌いだからな」
「俺はみことのこと、結構好きだけどな」
「っ!!」
みことが息を呑んだ。
「ぎゅー」
そして麻衣が俺の首を真顔で絞めるので、俺は息を呑めない。ていうか呼吸不能。
「ま、麻衣ちゃん麻衣ちゃん! タカシの顔が尋常ならざる色になっているぞ!?」
「あちゃー、やりすぎちった。てへ☆」
まるで心配の色が見えない麻衣の声を聞きながら、意識混濁。
「違うぞ。俺は赤の他人であり、お前と血の繋がりはない。故に俺をお兄ちゃんと呼ぶのは不許可する」
何度もそう教えてお兄ちゃんと呼ぶのを止めさそうとするのだが、
「えぅぅぅぅ……」(半泣き)
「はーい、お兄ちゃんだよー。泣くのはダメだぞー」
すぐ泣きそうになるので、ついつい兄っぽく振舞ってしまう俺は優しいに違いない。
そんなわけで今日も俺をお兄ちゃんと呼ぶ娘と一緒にだらりと休日を過ごしていたら、ぴんぽんと鳴った。
「正解した! やったぞ麻衣! あ、ちなみに麻衣とは俺をお兄ちゃんと呼ぶお前の名ですね」
俺を置いて一人で客の応対に向かう麻衣。
「……放置プレイは嫌だなあ」
つぶやきながら俺も玄関に向かう。そこに、麻衣を見て目を輝かせているみことがいた。
「レズロリ?」
「だっ、誰がレズロリだっ、誰がっ! 失礼な奴だ」
「んで、何か用? 遊びに来たのか?」
「誰が貴様なんぞと遊ぶか。たまたま近くを通りがかったので、犯罪行為をしていないか様子を見に来たまでだ」
失敬な、とか思ってると、麻衣が俺の服の裾をクイクイ引っ張ってるのに気づいた。
「お兄ちゃん、レズロリってなぁに?」
興味津々な瞳を俺に向ける。好奇心を持つのはいいが、そんなことを教えるのも何なので、適当にあしらおう。
「頭がおかしい人のことだよ」
「お兄ちゃんのことだね!」(満面の笑み)
好かれていると思っていたのだけど、麻衣は俺のことが大嫌いなのかもしれない。
「傷ついた心を癒やすため、青年は旅に出たのだった」
「どっ、どこに頭をつっこんでいる!」
「みことのスカートの中に出かけた青年は、パンツに出会いました」
みことと麻衣の二人から暴力を受けた。
「お兄ちゃん! 麻衣以外の人のスカートに頭つっこんじゃダメでしょ!」
「はい、すいません」
で、居間に戻って麻衣に正座を命じられ、変な説教を受けています。ていうか麻衣ならOKなのか。
「まったく……ごめんね、みことお姉ちゃん。お兄ちゃんって、思ったことをすぐ実行しちゃうから犯罪行為も何のその! なの」
「……ずいぶんと仲がいいんだな」
どこか険のある口調で、みことが俺に言った。
「婚約者だからな」
「ななっ、なんだとっ! きっ、貴様、よもやこんな小さな子相手にあんな事やそんな事してるんじゃないだろうなっ!」
みことが激情して俺の首を絞めにかかった。
「わわわっ! ちっ、違うよ、お兄ちゃんと麻衣は婚約者じゃないよっ! お兄ちゃんを殺さないでー!」
麻衣がとりなしてくれたおかげで、みことは手を離してくれた。
「やれやれ、軽い冗談で死にかけた」
「うるさい! 嘘をつく貴様が悪い!」
「そうだよ! お兄ちゃんが悪い!」
みことに同調し、なぜか麻衣まで俺を責め立ててきた。
「だから、嘘を本当にするべく、婚約者になろっ♪」
ぴょいんと麻衣が飛びついてきて、俺の膝の上に乗った。
「ななっ!?」
それを見て、みことが素っ頓狂な声をあげた。
「お兄ちゃん、婚約指輪ちょうだい♪」
「はい」
「お兄ちゃん、これ輪ゴムだよ!」
落ちてた輪ゴムを渡したら、不満そうな顔をされた。
「今はこれで精一杯」
「あ、ルパンだ。るぱんるぱーん」
「もみあげるゼ!」
麻衣と適当にじゃれてると、みことがやけに冷たい目で俺を見て……いや、睨みつけていることに気づいた。
「……本当に、随分と仲がいいな」
「麻衣とは、かなり昔からの腐れ縁だからな。それこそ、麻衣がオムツに尿を垂れ流してる頃から」
どこが嫌だったのか知らないけれど、麻衣が俺の手に噛み付いてきたので、訂正することにする。
「尿でなく、黄金水と言わないとダメだよな。で、麻衣は今でもオムツ愛用しているオムラーだとか。今でも黄金なる水を垂れ流して生きている可哀想な生物なんだ」
「そんなのしてないもん! ほら見て、ほらほら!」
麻衣がスカートをたくしあげ、股の間にある部位を俺の顔にぐいぐい押しつけてくるので、みことがちょっと直視できないくらい怖い顔になった。
「ええと、麻衣。生暖かい部位を俺の顔に押し付けるのもいいけど、そこにいるお姉ちゃんに後で殺されちゃうので、そろそろやめてほしいと兄は思うのだが」
「んうっ……お、お兄ちゃん、麻衣のパンツに顔を埋めたまま喋らないでぇ……」
「タカシッ!」
どうやらみことの堪忍袋の緒が切れたようで、懐から刀を取り出すところが見えました。
「血まみれだね、お兄ちゃん。包帯足りるかなぁ?」
「わ、私は悪くない。貴様が悪いのだぞ? こんな小さな子に手を出すなど……」
二人から包帯を巻かれながら、みことがぶちぶち言い訳するのを聞く。
「手は出してない。パンツに顔を押し付けただけだ。いわば、顔を出した」
「黙れ」
怖いので黙ることにする。
「……ふぅっ、治療完了! これでまたお姉ちゃんに刀でずぱずぱ切られてもへーきだよ!」
刀で切られたら人は死ぬ事を麻衣には教えないといけない。いや、みことに教えるのが先か。
「みこと。刀で人を切ったら死ぬので、やめなさい」
「安心しろ。この刀は貴様にのみ使っている。死ぬとしたら貴様だけだ」
それが嫌なんだけど、麻衣が隣で「なるほど」とうなずいてるので反論できない。
「つまり、みことお姉ちゃんはお兄ちゃんが嫌いなんだね?」
「無論だ。ただ、こんな奴を野放しにしていては迷惑極まりないので、見張っているだけだ」
「じゃ、私がお兄ちゃんと好き好き同士になってもいいんだね?」
「う……む、無論だ。私はこんな奴、大嫌いだからな」
「俺はみことのこと、結構好きだけどな」
「っ!!」
みことが息を呑んだ。
「ぎゅー」
そして麻衣が俺の首を真顔で絞めるので、俺は息を呑めない。ていうか呼吸不能。
「ま、麻衣ちゃん麻衣ちゃん! タカシの顔が尋常ならざる色になっているぞ!?」
「あちゃー、やりすぎちった。てへ☆」
まるで心配の色が見えない麻衣の声を聞きながら、意識混濁。
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