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2024年11月22日
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【寒いので何とか男にくっつきたいツンデレと、ごく普通にくっつくデレデレ】
2010年02月06日
急に冷え込んだ日と暖房器具が壊れた日が同時なのはどんな冗談だ。
「ふふ、外気温と部屋の温度が同じだ」
布団に入ってぶるぶる震えてたら、ぴんぽーんがちゃどたどたばたん! という擬音がした。
「お兄ちゃん遊べ!」
果たして、隣に住んでるちみっこ、夕美が水平気味に飛んできて俺の腹部に着地するので大変痛い!
「腸が出た!」
「……出てないよ?」
布団と服を捲り上げられ、確認された。
「夕美さんえっちです」
「嫁なのでへーきだよ!」
「嫁じゃないです。ただの……ただの、なんだろ? お隣さん?」
「のー! 嫁だよ! あと、ねこ! にゃー!」
そう言って、夕美は以前俺が冗談でやったネコミミを手でヒクヒクさせた。暇さえあれば付けてるので、困るやら嬉しいやら嬉しすぎるぞコンチクショウ。
「それはともかく、嫁ではないと言っとろーが」
「むぬー」
手の平を夕美の顔に押し付けると、変な声が出た。スイッチ?
「夕美は顔にスイッチがあるのか?」
「それはどうかにゃ? 確かめてみるべきだよ、お兄ちゃん! 舌とかで!」
「それは楽しそうだ! では早速」
何か間違っているような気がしないでもないが、楽しそうなのでいそいそと夕美を布団に招き入れていたら、ドアが勢いよく開いて見覚えのある顔が見えました。
「そこまでだ別府タカシ! 私の目が黒いうちは性的虐待なんて許さん……なっ、遅かったか!」
ニコニコしながら俺の膝に乗ってる夕美を見て何を勘違いしたのか、みことが俺の元まで走り寄り、俺の肩をがっくんがっくん揺する。
「貴様、なんということを……両親は泣いているぞ!」
「ふにゃにゃにゃにゃ、ゆ~れ~る~」
「夕美の尻が! 尻が俺の素敵秘密棒を刺激し、大変なことになりそうな予感!」
誰もが混乱していたという。
「少し落ち着こう」
「わっ、私は悪くないぞ! そもそも、貴様が夕美ちゃんを乗せたりなぞしなければ勘違いしなかったものを……」
そう言って視線を夕美に向けるが、依然として目をぐるぐる回している。
「ふにゅ~……おめめぐるぐるするる~」
「媚び所を分かっている娘め! 褒美に愛でてやろう!」
「媚びとか言わないで」
「はい、すいません」
時々夕美はおしっこちびりそうなくらい怖い。
「で、二人とも何か用か? 何か妖怪? なんちて。うひゃひゃ」
「お兄ちゃんって、時々嫌になるくらいつまんないよね!」
天真爛漫な笑みに深く落ち込む。
「まあ、否定はできないな。もっと励め、別府タカシ」
「分かった。頑張る。俺、頑張るよ! 別府タカシ先生の次回作にご期待ください! 完」
「お兄ちゃんが打ち切られた!?」
「人生も打ち切られはしないものか」
みことのつっこみが冷たい。あと、気温も冷たい。
「寒い」
もそもそと布団を被る。やっぱり寒い。そろそろ冬布団出さないとな。
「お兄ちゃんが冷えている! これは嫁として張り切る場面だよ!」
「駄目だ。そもそも嫁ではないだろう。それに、男女七歳にして同衾せず、と言うだろう。いかに子供とはいえ、看過できはしない」
いそいそと夕美が布団に入ろうとするのを、みことが首根っこ掴んで阻んだ。
「にゃー! 止めないでよ、みことお姉ちゃん!」
「そうだ止めるな、みことお姉ちゃん」
「貴様がお姉ちゃん言うなッ!」
俺だけが怒られる。
「じゃ、お姉ちゃん言わないからお前が暖めてくれ。寒いんだ。あと、なんだかとても眠いんだ」
「んなっ!? わ、私がか!?」
「お兄ちゃんがパトラッシュってる!」
驚くみことの横で、夕美が変な動詞を作っていた。
「一緒に寝てくれないか、パトラッシュ」
「誰がパトラッシュだ!」
夕美のせいで間違えた。この野郎、という思いを込めて夕美を睨む。
「熱視線を感じるよ! 愛され視線だよ! きゃっきゃうふふ視線だよ!」
「なんだと!? きゃっきゃうふふ視線など許さんぞ、別府タカシ!」
そんな恥ずかし光線を出した覚えはない。
「俺の目から出るものなど、涙程度だ」
「……! それはつまり、かなしーことがあったと判断していいのかにゃ? 判断するよ? そんな状態に陥ったということは、夕美が慰めるターンなんだね?」
勝手な理論を構築し、夕美は俺の布団に入り込んだ。
「お兄ちゃん、夕美がいるからヘッチャラだよ。涙さんなんてどっかへ行っちゃったよ」
悲しい事態なんて起こっていないというのに、慰められた。なんとなく過去に悲しいことがあったかも、という気がしてくる。
「うっうっ……ありがとな、夕美。お前がいてくれてよかった」
「にゃ、うにゃ……夕美、照れ照れだよぉ」
夕美の手を取って感謝を伝えると、夕美は照れくさそうにはにかんだ。
「いかん、盛大に転んだ!」
とてつもない棒読みで、みことが俺と夕美の間に体を割り込ませてきた。
「下手が過ぎるぞ、みこと」
「な、なんのことか皆目検討もつかん! そ、それより、貴様は夕美ちゃんに甘えすぎだ! 相手の迷惑を考えろ!」
「夕美はお兄ちゃんに甘えられて、とっても嬉しいよ? お兄ちゃんがダメダメな大人でらっきーだよ!」
なんか色々思った。
「いいや、こんなダメな人間教育上よくない! だ、だから、私が責任を持って叩き直すから、夕美ちゃんは放っておいたらいいぞ?」
「今世紀最大のお断りを行うよ! 夕美がお兄ちゃんを永遠不滅にお世話するから、みことお姉ちゃんは何もしなくていーよ?」
俺の世話方針で対立が始まった。世話て。一応それなりに大人ですよ、俺。
「あの、おふたがた、俺は別に世話とか不要な完全自立型生命体ですので」
二つの双眸がこちらに向いた。
「貴様は放っておいたら朽ちるだろうがッ!」
「お兄ちゃんは放っておいたら一瞬で餓死するでしょッ!」
「はい、すいません」
言葉は違うが、とにかくダメ人間認定されてるのはよく分かった。
「とにかく! 私がこいつの面倒を見る!」
「夕美が見るの!」
「じゃあ俺が見よう」
ダチョウ倶楽部理論により俺が俺の世話を見る、即ち通常業務で話は片付いたかと思われたが、二人に睨まれ、あまりの恐怖にちょっと涙が出るだけで終わった。二人に隠れてこっそり涙を拭く。
「! お兄ちゃんが泣いている!」
即ばれた。
「だいじょぶだよ、夕美がついてるよ? 悲しいことなんて、にゃーんもないんだよ?」
「そ、そうだぞ、別府タカシ。私がついている、どんな艱難辛苦も私が背負ってやる。貴様はそこで、いつものように馬鹿を言っていろ」
二人がかりで頭をなでられた。怖くて泣いてしまっただけなのに、どうしたものかとちょっぴりうつむいて考える。
「お兄ちゃんが、お兄ちゃんがさらに悲しみの底へと!」
「大丈夫、大丈夫だ! 私がいる!」
「いや、あの」
「こうなっては二人がかりで慰めるしかないよ、みことお姉ちゃん!」
「一時休戦か……まあ、致し方あるまい。ほら別府タカシ、お姉ちゃんに甘えろ」
みことが俺の頭を持ち、自分の胸元にぎゅっと押し付けた。控えめながらも、柔らかな感触が顔に当たる。
「にゃーッ!? ずるいずるいずるい! 夕美も、夕美もそれするーっ!」
「ふふん、夕美ちゃんにはそうするほどの胸囲がないだろう? 残念だったなあ」
ぽよぽよと自分のおっぱいを俺の顔に押し付けまくるみこと。なんかもうこのまま死んでもいい。
「そんなことないもん! あるもん!」
夕美は俺の頭を持ち、ぐいーっと自分の胸に押し付けた。控えめに過ぎる……というか、全然ねー。
「あるよね、お兄ちゃん? ね?」
ちょっと調べてみよう。顔をむにむにふにふに動かして確認。
「あっ……あ、あのね、お兄ちゃん。……さ、さすがの夕美も、ちょっぴり恥ずかしいかにゃー、なんて。……ふにゅ」
「そこになおれッ、別府タカシ!」
夕美の頬が染まると、みことの顔が真っ赤になり、俺も諸事情により赤くなる。(ヒント:血)
「ふふ、外気温と部屋の温度が同じだ」
布団に入ってぶるぶる震えてたら、ぴんぽーんがちゃどたどたばたん! という擬音がした。
「お兄ちゃん遊べ!」
果たして、隣に住んでるちみっこ、夕美が水平気味に飛んできて俺の腹部に着地するので大変痛い!
「腸が出た!」
「……出てないよ?」
布団と服を捲り上げられ、確認された。
「夕美さんえっちです」
「嫁なのでへーきだよ!」
「嫁じゃないです。ただの……ただの、なんだろ? お隣さん?」
「のー! 嫁だよ! あと、ねこ! にゃー!」
そう言って、夕美は以前俺が冗談でやったネコミミを手でヒクヒクさせた。暇さえあれば付けてるので、困るやら嬉しいやら嬉しすぎるぞコンチクショウ。
「それはともかく、嫁ではないと言っとろーが」
「むぬー」
手の平を夕美の顔に押し付けると、変な声が出た。スイッチ?
「夕美は顔にスイッチがあるのか?」
「それはどうかにゃ? 確かめてみるべきだよ、お兄ちゃん! 舌とかで!」
「それは楽しそうだ! では早速」
何か間違っているような気がしないでもないが、楽しそうなのでいそいそと夕美を布団に招き入れていたら、ドアが勢いよく開いて見覚えのある顔が見えました。
「そこまでだ別府タカシ! 私の目が黒いうちは性的虐待なんて許さん……なっ、遅かったか!」
ニコニコしながら俺の膝に乗ってる夕美を見て何を勘違いしたのか、みことが俺の元まで走り寄り、俺の肩をがっくんがっくん揺する。
「貴様、なんということを……両親は泣いているぞ!」
「ふにゃにゃにゃにゃ、ゆ~れ~る~」
「夕美の尻が! 尻が俺の素敵秘密棒を刺激し、大変なことになりそうな予感!」
誰もが混乱していたという。
「少し落ち着こう」
「わっ、私は悪くないぞ! そもそも、貴様が夕美ちゃんを乗せたりなぞしなければ勘違いしなかったものを……」
そう言って視線を夕美に向けるが、依然として目をぐるぐる回している。
「ふにゅ~……おめめぐるぐるするる~」
「媚び所を分かっている娘め! 褒美に愛でてやろう!」
「媚びとか言わないで」
「はい、すいません」
時々夕美はおしっこちびりそうなくらい怖い。
「で、二人とも何か用か? 何か妖怪? なんちて。うひゃひゃ」
「お兄ちゃんって、時々嫌になるくらいつまんないよね!」
天真爛漫な笑みに深く落ち込む。
「まあ、否定はできないな。もっと励め、別府タカシ」
「分かった。頑張る。俺、頑張るよ! 別府タカシ先生の次回作にご期待ください! 完」
「お兄ちゃんが打ち切られた!?」
「人生も打ち切られはしないものか」
みことのつっこみが冷たい。あと、気温も冷たい。
「寒い」
もそもそと布団を被る。やっぱり寒い。そろそろ冬布団出さないとな。
「お兄ちゃんが冷えている! これは嫁として張り切る場面だよ!」
「駄目だ。そもそも嫁ではないだろう。それに、男女七歳にして同衾せず、と言うだろう。いかに子供とはいえ、看過できはしない」
いそいそと夕美が布団に入ろうとするのを、みことが首根っこ掴んで阻んだ。
「にゃー! 止めないでよ、みことお姉ちゃん!」
「そうだ止めるな、みことお姉ちゃん」
「貴様がお姉ちゃん言うなッ!」
俺だけが怒られる。
「じゃ、お姉ちゃん言わないからお前が暖めてくれ。寒いんだ。あと、なんだかとても眠いんだ」
「んなっ!? わ、私がか!?」
「お兄ちゃんがパトラッシュってる!」
驚くみことの横で、夕美が変な動詞を作っていた。
「一緒に寝てくれないか、パトラッシュ」
「誰がパトラッシュだ!」
夕美のせいで間違えた。この野郎、という思いを込めて夕美を睨む。
「熱視線を感じるよ! 愛され視線だよ! きゃっきゃうふふ視線だよ!」
「なんだと!? きゃっきゃうふふ視線など許さんぞ、別府タカシ!」
そんな恥ずかし光線を出した覚えはない。
「俺の目から出るものなど、涙程度だ」
「……! それはつまり、かなしーことがあったと判断していいのかにゃ? 判断するよ? そんな状態に陥ったということは、夕美が慰めるターンなんだね?」
勝手な理論を構築し、夕美は俺の布団に入り込んだ。
「お兄ちゃん、夕美がいるからヘッチャラだよ。涙さんなんてどっかへ行っちゃったよ」
悲しい事態なんて起こっていないというのに、慰められた。なんとなく過去に悲しいことがあったかも、という気がしてくる。
「うっうっ……ありがとな、夕美。お前がいてくれてよかった」
「にゃ、うにゃ……夕美、照れ照れだよぉ」
夕美の手を取って感謝を伝えると、夕美は照れくさそうにはにかんだ。
「いかん、盛大に転んだ!」
とてつもない棒読みで、みことが俺と夕美の間に体を割り込ませてきた。
「下手が過ぎるぞ、みこと」
「な、なんのことか皆目検討もつかん! そ、それより、貴様は夕美ちゃんに甘えすぎだ! 相手の迷惑を考えろ!」
「夕美はお兄ちゃんに甘えられて、とっても嬉しいよ? お兄ちゃんがダメダメな大人でらっきーだよ!」
なんか色々思った。
「いいや、こんなダメな人間教育上よくない! だ、だから、私が責任を持って叩き直すから、夕美ちゃんは放っておいたらいいぞ?」
「今世紀最大のお断りを行うよ! 夕美がお兄ちゃんを永遠不滅にお世話するから、みことお姉ちゃんは何もしなくていーよ?」
俺の世話方針で対立が始まった。世話て。一応それなりに大人ですよ、俺。
「あの、おふたがた、俺は別に世話とか不要な完全自立型生命体ですので」
二つの双眸がこちらに向いた。
「貴様は放っておいたら朽ちるだろうがッ!」
「お兄ちゃんは放っておいたら一瞬で餓死するでしょッ!」
「はい、すいません」
言葉は違うが、とにかくダメ人間認定されてるのはよく分かった。
「とにかく! 私がこいつの面倒を見る!」
「夕美が見るの!」
「じゃあ俺が見よう」
ダチョウ倶楽部理論により俺が俺の世話を見る、即ち通常業務で話は片付いたかと思われたが、二人に睨まれ、あまりの恐怖にちょっと涙が出るだけで終わった。二人に隠れてこっそり涙を拭く。
「! お兄ちゃんが泣いている!」
即ばれた。
「だいじょぶだよ、夕美がついてるよ? 悲しいことなんて、にゃーんもないんだよ?」
「そ、そうだぞ、別府タカシ。私がついている、どんな艱難辛苦も私が背負ってやる。貴様はそこで、いつものように馬鹿を言っていろ」
二人がかりで頭をなでられた。怖くて泣いてしまっただけなのに、どうしたものかとちょっぴりうつむいて考える。
「お兄ちゃんが、お兄ちゃんがさらに悲しみの底へと!」
「大丈夫、大丈夫だ! 私がいる!」
「いや、あの」
「こうなっては二人がかりで慰めるしかないよ、みことお姉ちゃん!」
「一時休戦か……まあ、致し方あるまい。ほら別府タカシ、お姉ちゃんに甘えろ」
みことが俺の頭を持ち、自分の胸元にぎゅっと押し付けた。控えめながらも、柔らかな感触が顔に当たる。
「にゃーッ!? ずるいずるいずるい! 夕美も、夕美もそれするーっ!」
「ふふん、夕美ちゃんにはそうするほどの胸囲がないだろう? 残念だったなあ」
ぽよぽよと自分のおっぱいを俺の顔に押し付けまくるみこと。なんかもうこのまま死んでもいい。
「そんなことないもん! あるもん!」
夕美は俺の頭を持ち、ぐいーっと自分の胸に押し付けた。控えめに過ぎる……というか、全然ねー。
「あるよね、お兄ちゃん? ね?」
ちょっと調べてみよう。顔をむにむにふにふに動かして確認。
「あっ……あ、あのね、お兄ちゃん。……さ、さすがの夕美も、ちょっぴり恥ずかしいかにゃー、なんて。……ふにゅ」
「そこになおれッ、別府タカシ!」
夕美の頬が染まると、みことの顔が真っ赤になり、俺も諸事情により赤くなる。(ヒント:血)
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