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2024年11月21日
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【ツンデレと節分】

2013年02月03日
 今日は節分だ。
「コッチヲミロ……コッチヲミロォ!」
「お化けっ!?」
 というわけで、シアーハートアタックのモノマネをしながらみことの家に突撃したら大変に怯えられた。
「いや、お化けじゃない。こんにちは、俺です」
「驚かすな、愚か者めっ! うう……どうして貴様はみことにそういうことをする?」
「節分なので、一緒に豆でもまきませんか旦那、という提案をしに来ただけなのに半泣きになられるとは」
「なっ、泣いてない、みことは泣いてなどないぞ!」
 慌てた様子でみことは目元をゴシゴシと拭った。
「な? な? 泣いてないだろ?」
「本当だ」ナデナデ
「なでるなっ!」
「いいえ」ナデナデ
「いいえー……」ウンザリ
 今日もみことは俺になでられて悲しそうです。
「で、だ。節分だし、豆まきをしようよ。豆も持ってきたよ」
「嫌だ。どうしてみことが貴様なんかと豆まきなどをしなければならない。一人で勝手に豆をまき、さらに知らず鼻に詰めてしまい、その豆が発芽して鼻から大豆を実らせてしまえばいい」
「なんて罵り文句だ」
「すごいだろう?」エッヘン
「やだこの娘馬鹿丸出し」キュン
「…………」
「よしよし」ナデナデ
 悲しそうな目で見られたので、頭をなでてあげる。
「よしよしではないっ! みことは頭をなでることを許可した覚えはないぞっ!」プンスカ
「そうなの?」ナデナデ
「そうなのだっ! だから、一刻も早くその手を止めろ! これは命令だ!」
「うーん。命令かぁ。どうしようかなあ」ナデナデ
「ええい、いいから手を止めろ! どうして貴様は毎日毎日みことの頭をなでる!?」
「子供とか悪い意味で大好きなんです」ナデナデ
「悪い意味!? というか、みことは子供じゃないっ!」
「いいえ」ナデナデ
「またいいえー……」ションボリ
「と、いうわけで。一緒に豆まきしましょう。しないと節分で追いやられたこの世界の鬼という鬼がみことの家に寄り集まるが、よろしいか」
「どうして貴様はそういう嫌なことをさらっと言う……?」
 泣きそうになりながらも、みことは俺から豆を受け取ってくれた。
「さて、節分だが。鬼は外福は内という呪を唱えながら鬼を模した人物に思う存分豆をぶつける悪逆無道な行事だ。豆をぶつけられて涙目のみことが見たいので、みことが鬼の役ね」
「断る。無様な役は貴様の方がお似合いに決まっているだろう?」
「どうして突然『お兄ちゃんだけど愛さえあれば関係ないよねっ』の略称を言ったのか分からないが、俺がしましまのビキニ着てもちっとも楽しくないだろ」
「そんな略称を言った覚えはないっ! そしてビキニ!?」
「ほら、だっちゃの娘が着てるようなアレですよ、アレ。ラム酒だっちゃ!」(酩酊)
「貴様は常に酔っているようだな」
「言い間違えただけですよ。そんなのはいい。さあ、虎縞ビキニを着て俺を興奮させてくれ」
「嫌だ」
「大丈夫、そういう(無乳)方が興奮しますから」
「絶対に嫌だ!」
 今日も俺は説得ロールに失敗します。成功した試しがないよ。
「じゃあもう今のうちからみことの裸を想像して興奮しますから、着てください」
「貴様はもうみことを見るなっ!」(半泣き)
「……なんと見事なつるぺたかッ!」カッ
「見るなー! 見るなと言ってるだろうっ! えすぱぁめ!」ポカスカ
「ぶべらはべら」

「想像しただけなのに、あんなに叩かれるとは思いもしなかった」
「うー……全部貴様が悪いのだ。みことをえっちな目で見るな、愚か者め」ムスー
「いやはや。可愛い子を見るとどうしてもね」
「う……か、可愛いとか言うなっ!」ポカスカ
 何やら赤い顔をしたみことが、可愛らしい擬音と共に殴ってきた。
「解せぬ」
「はー、はー……そ、それで。その、豆まきだが」
「虎ジマビキニを着てくれると!?」
「……ど、どうしても、というのなら、その……き、着てやらなくはないぞ?」
「そりゃ、モチロン! 怪獣モチロンさパパ! ……モチロン? 誰?」
「知るか!」
 そんなわけで、みことがだっちゃになってくれる様子。どういう心境の変化か知らないが、嬉しいなったら嬉しいな!

「……き、着替えたぞ」
「そっか! 俺は部屋から追い出されてるからね! 寒い廊下で待機してるから分かんなかったよ!」
「は、入ってもいいが、その……見ても笑うなよ?」
「前フリですか」
「今すぐ元の服に着替えるっ!」
「ウソ、ウソですよ! 絶対に笑いませんから、どうかこの天の岩戸を開いてください!」
「……全く貴様は……。……いいな、絶対だぞ?」
 ドアが開く。そこにタイガーがいた。
「ど、どうだ? 変じゃないか? ……というか、変に決まってる」
「がおー!」
「貴様の方が変!?」
 驚愕に染まるみことをよそに、俺は彼女の視姦に忙しかった。
 うすぺたい乳を守る、トラジマの薄布。そして魅惑のとらいあんぐるハートを守護する、黄色と黒のパンツ。ぺたんこでも……否、ぺたんこだからこそ、彼女はこれほどに美しい。もしみことが鬼なら、今すぐにでも奴隷になるね!
「超可愛いですね!」ナデナデナデ
「な、なでるなぁ! みことはそんなこと許可してない!」
「うーん。そうだっけ。……でも、まあ、いいや!」ナデナデ
「よくない! そ、そんなことより、豆まきをするのだろう? 早く準備をしろ」
「いや、そんなのより今日はみことをなでたり抱っこしたりちゅーしたりする予定なので」
「そんな予定はないっ!」
「ああ、そうだそうだ。その虎縞ブラとぺたんこの隙間に手を入れて楽しむのを忘れてた。思い出させてくれてありがとう、みこと」ナデナデ
「もう着替えるーっ!」
「しまった、やりすぎた。ええと、冗談ですよー。ほんとにもー」
「ものすごく嘘っぽいぞ!」
「嘘ですから」
「やっぱ着替えるっ!」
「しまった、正直者の性(SAGA)がこんなところで! ええい、正直者は馬鹿を見るとはまさに至言だな!」スリスリ
「とか言いながら、なでなでからスリスリへ移行しているぞっ!? みことのほっぺにすりすりするなぁ!」(涙目)
「うひゃひゃ」
「ひーんっ!」

「堪能しました」ツヤツヤ
「陵辱された……」ゲッソリ
「言い過ぎです。ちょっとなでたりスリスリしたりしただけです」
「どこがちょっとだ!? ほら、もう30分以上過ぎてるぞ!」
「楽しい時間は過ぎ去るのが本当に早いねえ。みことと一緒にいると、俺はあっという間にお爺さんになりそうだよ」
「うっ。……そ、そんなこと言われても、みことは機嫌なんて直さないからな!」
「?」
「……うー、うるさいっ!」
「何も言ってません」
 なんか頬をつねられた。不可解成。
「そっ、それより、豆まきをするのだろう? ほら、早くしないか」
「それもそうだな。よし、豆をまくぞ!」
 はい、と手渡された豆を握り、みことに向け軽く投げる。
「鬼は外ー!」パラパラ
「がおー!」
 一応とはいえ鬼のフリをするみことが可愛い。
「福は内ー!」パラパラ
「がおー!」
「みことは俺のー!」ナデナデ
「違うっ!」
 最大限のさりげなさで頭をなでたら否定された。
「同じような文句だったし、ばれないと思ったのに」
「そんなわけあるか! どうして貴様はいつもいつもみことをなでる!」
「投げた豆がみことの胸に当たり、谷間などないのでまっすぐ下に落ちる様子を見てると、どうしてもなでたくなりまして」
「うー! うぅー!」
 涙目で俺の頬をつねってくる鬼が現れた。なかなかに強敵だ。
「さて続き続き」
「ちょっとは堪えろ、馬鹿者め!」
「鬼は外ー」パラパラ
「うー……がおー!」
「可愛い」ナデナデ
「なでるなぁ!」(半泣き)
 結局、夜までつるぺた鬼と豆まきしたりなでたりしました。

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それ以上のことをしないのが却って男らしいw
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