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2024年11月23日
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【大統領ちなみん】
2010年02月14日
ちなみが大統領になった。
「悪夢だ……」
「……のー悪夢。現実。ふふふ。最大権力げっと。……これで、やりたい放題」
頭を抱える俺の膝の上に、満足そうに座るちっこい大統領。
「んで、大統領。なんで俺の膝に乗ってるの?」
「……タカシは、大統領のイス。任命。ないす人事」
「ナイスじゃねーよ、馬鹿」
「にゃ」
ちなみの頭をぺしと叩くと、ドアから窓から天井裏から黒服サングラスの集団がやってきて、俺を取り囲むんですの。手に手に銃を持って、俺に突きつけてるんですの。死ぬんですの?
「……いい。タカシは特別だから」
ちなみの一言で、再び去る黒服軍団。
「……なに、あれ」
やっとのことでそれだけ言う。今さら汗が噴き出した。
「……ふぁんくらぶ?」
「んなわけねー! 銃突きつけられたよ、銃! 護衛だろ、護衛! SP!」
「えすぴー……しーくれっと、ぽっぽ?」
「なんだ、秘密のハトって。いや、ハトはぽっぽではなくピジョンですが」
「……秘密ハト。世界の機密を伝える伝書鳩。過酷な訓練に耐えた優秀なハトにのみ与えられる栄誉であり、とてもおいしい」
「食うなッ!」
「……軽い冗談は置いといて、お仕事お仕事。……大統領なので」
くりんと首をこちらに回し、なにか言いたげにこっちをじっと見る大統領。
「なんですか」
「……大統領なので、お仕事いっぱい。……でも、頑張る大統領」
「そうか」
「……とても頑張っている大統領に、このイスは労いの言葉もかけない。……解雇しようかな」
「そりゃ大助かりだ」
「……解雇されたら、秘密を守るために消される、かも」
「偉いぞ大統領! 頑張れ大統領! いけいけ僕らの大統領!」
「……あまり嬉しくない。もっと、心を込める」
「早く解放してほしいなあ」
「…………」
しまった、心を込めるあまり本音が出た。眠そうな瞳で、俺をじーっと見つめる大統領たん。また黒服か? 死ぬのか?
「……別に、帰ってもいいし。……寂しくなんてないし。……タカシなんかいなくても、平気だし」(じわーっ)
ある種、黒服よりも破壊力のある攻撃に出られた。
「どうかお側に置いてください大統領! だから泣かないでお願い!」
眠そうな瞳の端に涙がたまり始めたので、慌てて頭をなでて労わる。
「……そ、そこまで言うなら置いてあげる。……感謝せよ」
服の袖で涙を拭きながら、ちなみはぶっきらぼうに言った。
「感謝はともかく、あんま泣くな。心臓に悪い」
「むっ。……泣いてなんてない。……さっきタカシが見たのは、蜃気楼」
「砂漠でしたか」
「……大統領です」
なにこの会話。
「……じゃ、お仕事開始。……偉い?」
「あー偉い偉い」
褒めてほしそうな瞳に見つめられたので、なでてやる。
「……イスに元気付けられ、気力充分。頑張る大統領」
そう言うと、ちなみは机の上に置かれた書類に目を通し、スタンプを押した。
「……ふう。休憩」
「いやいや、いやいやいや! 一枚しかしてないし! 休憩には早すぎるだろ!」
「……うるさい。……大統領が休憩といったら休憩なの」
ちなみはくるんと180度回転し、こちらに向くと、おもむろに抱きついてきた。
「……このイスはよいイス。むー」
「むーじゃねえ」
「……ぬー?」
「帰っていいですか」
「……イスとしての仕事を放棄すると、黒服が」
「これ、仕事?」
「……仕事。……大統領の英気を養うとかなんとか」
どうにも信じられないが、大統領がそう言うのであればそうなのだろう。しかし、ゆるゆるの笑顔で俺に抱きつき、すりすりしまくってる姿からは、とても休憩しているようには思えない。
「……ほら、タカシからも抱っこする」
「はいはいはい」
せがまれるがままにちなみを抱っこする。
「にゅー、んー、にゅー♪」
「大統領の言語が崩壊した」
「……膀胱も崩壊した」
「大統領が漏らした! 衛生兵、えーせーへー!」
「……嘘。大統領は漏らさない」
確かに、太もも付近から液体の感触は感じられない。
「だが、胸元はべったりしている」
「……なんで? ……あ、よられ出てた」
気が緩みすぎたのか、ちなみの口元からこぼれ出た涎が俺の胸をべったりと濡らしていた。
「大統領、涎って……」
「……タカシがあるふぁ波出すせいだ。……リラックスしすぎる。……まったく、困ったイスだ」
「α波はリラックスした当人が出るものだし、責任を転嫁させられても困るし、そもそも自分から志願した覚えがない」
「……ふにゅふにゅ」
俺の話なんてちっとも聞かずに、ちなみは俺に抱きつき、胸元にすりすりした。
「……むー、涎で気持ち悪い。……タカシ、もーちょっと体を下にずらして」
「ん、こうか?」
腰を前にずらすと、ちなみは自分の体を俺の腹の辺りに落とした。そして、俺の顔を両手で掴んだ。
「……あぐあぐ♪」
そして、俺のほっぺたをあむあむと甘噛みした。
「大統領、俺はイスであり、食料ではないと思うが」
「……あむあむ、んー♪」
「ダメだこいつ、ちっとも聞いてやしねえ。馬鹿なのだろうか」
「……大統領だもん。馬鹿じゃないもん。……失礼なイスは、食べてしまえー」
そう言って再び俺を甘噛みする大統領だった。結局、ほぼ一日休憩だけで終わった。
「……明日は、お仕事頑張ろう」
俺を涎まみれにしたまま決意する大統領だった。
「悪夢だ……」
「……のー悪夢。現実。ふふふ。最大権力げっと。……これで、やりたい放題」
頭を抱える俺の膝の上に、満足そうに座るちっこい大統領。
「んで、大統領。なんで俺の膝に乗ってるの?」
「……タカシは、大統領のイス。任命。ないす人事」
「ナイスじゃねーよ、馬鹿」
「にゃ」
ちなみの頭をぺしと叩くと、ドアから窓から天井裏から黒服サングラスの集団がやってきて、俺を取り囲むんですの。手に手に銃を持って、俺に突きつけてるんですの。死ぬんですの?
「……いい。タカシは特別だから」
ちなみの一言で、再び去る黒服軍団。
「……なに、あれ」
やっとのことでそれだけ言う。今さら汗が噴き出した。
「……ふぁんくらぶ?」
「んなわけねー! 銃突きつけられたよ、銃! 護衛だろ、護衛! SP!」
「えすぴー……しーくれっと、ぽっぽ?」
「なんだ、秘密のハトって。いや、ハトはぽっぽではなくピジョンですが」
「……秘密ハト。世界の機密を伝える伝書鳩。過酷な訓練に耐えた優秀なハトにのみ与えられる栄誉であり、とてもおいしい」
「食うなッ!」
「……軽い冗談は置いといて、お仕事お仕事。……大統領なので」
くりんと首をこちらに回し、なにか言いたげにこっちをじっと見る大統領。
「なんですか」
「……大統領なので、お仕事いっぱい。……でも、頑張る大統領」
「そうか」
「……とても頑張っている大統領に、このイスは労いの言葉もかけない。……解雇しようかな」
「そりゃ大助かりだ」
「……解雇されたら、秘密を守るために消される、かも」
「偉いぞ大統領! 頑張れ大統領! いけいけ僕らの大統領!」
「……あまり嬉しくない。もっと、心を込める」
「早く解放してほしいなあ」
「…………」
しまった、心を込めるあまり本音が出た。眠そうな瞳で、俺をじーっと見つめる大統領たん。また黒服か? 死ぬのか?
「……別に、帰ってもいいし。……寂しくなんてないし。……タカシなんかいなくても、平気だし」(じわーっ)
ある種、黒服よりも破壊力のある攻撃に出られた。
「どうかお側に置いてください大統領! だから泣かないでお願い!」
眠そうな瞳の端に涙がたまり始めたので、慌てて頭をなでて労わる。
「……そ、そこまで言うなら置いてあげる。……感謝せよ」
服の袖で涙を拭きながら、ちなみはぶっきらぼうに言った。
「感謝はともかく、あんま泣くな。心臓に悪い」
「むっ。……泣いてなんてない。……さっきタカシが見たのは、蜃気楼」
「砂漠でしたか」
「……大統領です」
なにこの会話。
「……じゃ、お仕事開始。……偉い?」
「あー偉い偉い」
褒めてほしそうな瞳に見つめられたので、なでてやる。
「……イスに元気付けられ、気力充分。頑張る大統領」
そう言うと、ちなみは机の上に置かれた書類に目を通し、スタンプを押した。
「……ふう。休憩」
「いやいや、いやいやいや! 一枚しかしてないし! 休憩には早すぎるだろ!」
「……うるさい。……大統領が休憩といったら休憩なの」
ちなみはくるんと180度回転し、こちらに向くと、おもむろに抱きついてきた。
「……このイスはよいイス。むー」
「むーじゃねえ」
「……ぬー?」
「帰っていいですか」
「……イスとしての仕事を放棄すると、黒服が」
「これ、仕事?」
「……仕事。……大統領の英気を養うとかなんとか」
どうにも信じられないが、大統領がそう言うのであればそうなのだろう。しかし、ゆるゆるの笑顔で俺に抱きつき、すりすりしまくってる姿からは、とても休憩しているようには思えない。
「……ほら、タカシからも抱っこする」
「はいはいはい」
せがまれるがままにちなみを抱っこする。
「にゅー、んー、にゅー♪」
「大統領の言語が崩壊した」
「……膀胱も崩壊した」
「大統領が漏らした! 衛生兵、えーせーへー!」
「……嘘。大統領は漏らさない」
確かに、太もも付近から液体の感触は感じられない。
「だが、胸元はべったりしている」
「……なんで? ……あ、よられ出てた」
気が緩みすぎたのか、ちなみの口元からこぼれ出た涎が俺の胸をべったりと濡らしていた。
「大統領、涎って……」
「……タカシがあるふぁ波出すせいだ。……リラックスしすぎる。……まったく、困ったイスだ」
「α波はリラックスした当人が出るものだし、責任を転嫁させられても困るし、そもそも自分から志願した覚えがない」
「……ふにゅふにゅ」
俺の話なんてちっとも聞かずに、ちなみは俺に抱きつき、胸元にすりすりした。
「……むー、涎で気持ち悪い。……タカシ、もーちょっと体を下にずらして」
「ん、こうか?」
腰を前にずらすと、ちなみは自分の体を俺の腹の辺りに落とした。そして、俺の顔を両手で掴んだ。
「……あぐあぐ♪」
そして、俺のほっぺたをあむあむと甘噛みした。
「大統領、俺はイスであり、食料ではないと思うが」
「……あむあむ、んー♪」
「ダメだこいつ、ちっとも聞いてやしねえ。馬鹿なのだろうか」
「……大統領だもん。馬鹿じゃないもん。……失礼なイスは、食べてしまえー」
そう言って再び俺を甘噛みする大統領だった。結局、ほぼ一日休憩だけで終わった。
「……明日は、お仕事頑張ろう」
俺を涎まみれにしたまま決意する大統領だった。
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