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2024年11月23日
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【勢い余ってぶっ飛んでしまったツンデレ】
2010年02月09日
下校中、ふと前方を見ると、木に体を隠したちなみを発見してしまった。奴のことだ、俺が通りかかった時に体当たりし、そのまま車道へ吹き飛ばして亡き者にしようとしているに違いない。(被害妄想)
そうはさせじと警戒しつつ、それを表に出さないままちなみが隠れてる木の前を通る。
「……とー」
果たして、やる気のない掛け声をあげて俺を殺さんと(被害妄想)ちなみが飛び出してきた。それを華麗にかわす俺。
「……お?」
不思議そうな声をあげながら、ちなみはそのまま道路……ではなく、反対側の商店の壁にぶつかった。
「ぬがっ」
その反動でごろんごろん転がり、俺の足元まで転がりついた。こてりと俺の靴を枕に、目が合う。
「ええと……大丈夫か?」
「……よけた」
「うん」
「……痛かった」
「そのようで」
「…………」(じわーっ)
「いやいやだからって泣かれても困りますよいや本当にちょっと待ってほらほら変な顔ー」
慌ててちなみを抱き起こして埃を払い、そのまま流れるような動きで変な顔をして慰める。
「……こども扱いだ」(じわわーっ)
「変顔度が足りなかった!? 待って泣くな泣かれるともう俺はどうしたらいいか分からないのだ!」
「……うー」
「いやその、ちっとも俺は悪くないんだけどゴメンナサイ」
「……ダメ。許さない」
なぜ俺が許しを請う側になっているのか。よく考えると俺がちなみと同じ状況になっててもおかしくないのだ。よし、そこのところをびしっと話そうではないか!
「こら、ちなみ!」
「……おっきな声、怖い」(うるるるる)
「ごめんね俺が悪かったですなんでもするから許して泣かないでお願いします!」
こいつ、自分の武器を熟知してるから嫌い。
「……ふふん。……じゃ、罰」
「四肢をもぐとかでなければ受けよう」
「……あー、それもアリかと」
「なしの方向でひとつ!」
「……ちぇ。……んと、……じゃ、どしよっかな」
「思いつかないのであれば何もしないのはどうだろう」
「きゃっきゃ。……こほん。……却下」
「きゃっきゃ。ちなみ、きゃっきゃ」
「…………」
ものすげー嫌そうな顔でちなみは俺を見た。とても愉快。
「……不愉快なので、酷い罰の方向で」
いかん、俺の四肢がとてもピンチ。
「……と、いうわけで、罰」
「罰スか、これ」
「……ん。罰。……恐ろしい。がくがくがく」
一緒に自宅に帰り、そこで言い渡された罰とは、恐ろしくともなんともなく、ただちなみを後ろから抱っこするだけだった。
「俺にはどこが恐ろしいのかちっとも分からないので、教えてはくれまいか」
「……やれやれ、おばかなタカシに賢い私が教えてやる。……えーと」
「いま考えてませんか」
「気のせい。……えーと、どうしよっかな」
「どうしよっかなって聞こえた」
「……もー、タカシが後ろでぐちゃぐちゃ言うから忘れちゃったじゃない。……罰として、なでなですること」
「めんどい」
「……なでなで、すること」(じわーっ)
「だから、イチイチ泣くなッ! ああもうっ、好きなだけしてやるよっ!」
ちょっと乱暴にちなみの頭をなでなでする。
「……いつになく乱暴な手つきに、ちょっとドキドキ」
「いらんこと言うなッ!」
「むふー」
満足そうに鼻息を漏らすちなみの髪をくしゃくしゃにする俺だった。
そうはさせじと警戒しつつ、それを表に出さないままちなみが隠れてる木の前を通る。
「……とー」
果たして、やる気のない掛け声をあげて俺を殺さんと(被害妄想)ちなみが飛び出してきた。それを華麗にかわす俺。
「……お?」
不思議そうな声をあげながら、ちなみはそのまま道路……ではなく、反対側の商店の壁にぶつかった。
「ぬがっ」
その反動でごろんごろん転がり、俺の足元まで転がりついた。こてりと俺の靴を枕に、目が合う。
「ええと……大丈夫か?」
「……よけた」
「うん」
「……痛かった」
「そのようで」
「…………」(じわーっ)
「いやいやだからって泣かれても困りますよいや本当にちょっと待ってほらほら変な顔ー」
慌ててちなみを抱き起こして埃を払い、そのまま流れるような動きで変な顔をして慰める。
「……こども扱いだ」(じわわーっ)
「変顔度が足りなかった!? 待って泣くな泣かれるともう俺はどうしたらいいか分からないのだ!」
「……うー」
「いやその、ちっとも俺は悪くないんだけどゴメンナサイ」
「……ダメ。許さない」
なぜ俺が許しを請う側になっているのか。よく考えると俺がちなみと同じ状況になっててもおかしくないのだ。よし、そこのところをびしっと話そうではないか!
「こら、ちなみ!」
「……おっきな声、怖い」(うるるるる)
「ごめんね俺が悪かったですなんでもするから許して泣かないでお願いします!」
こいつ、自分の武器を熟知してるから嫌い。
「……ふふん。……じゃ、罰」
「四肢をもぐとかでなければ受けよう」
「……あー、それもアリかと」
「なしの方向でひとつ!」
「……ちぇ。……んと、……じゃ、どしよっかな」
「思いつかないのであれば何もしないのはどうだろう」
「きゃっきゃ。……こほん。……却下」
「きゃっきゃ。ちなみ、きゃっきゃ」
「…………」
ものすげー嫌そうな顔でちなみは俺を見た。とても愉快。
「……不愉快なので、酷い罰の方向で」
いかん、俺の四肢がとてもピンチ。
「……と、いうわけで、罰」
「罰スか、これ」
「……ん。罰。……恐ろしい。がくがくがく」
一緒に自宅に帰り、そこで言い渡された罰とは、恐ろしくともなんともなく、ただちなみを後ろから抱っこするだけだった。
「俺にはどこが恐ろしいのかちっとも分からないので、教えてはくれまいか」
「……やれやれ、おばかなタカシに賢い私が教えてやる。……えーと」
「いま考えてませんか」
「気のせい。……えーと、どうしよっかな」
「どうしよっかなって聞こえた」
「……もー、タカシが後ろでぐちゃぐちゃ言うから忘れちゃったじゃない。……罰として、なでなですること」
「めんどい」
「……なでなで、すること」(じわーっ)
「だから、イチイチ泣くなッ! ああもうっ、好きなだけしてやるよっ!」
ちょっと乱暴にちなみの頭をなでなでする。
「……いつになく乱暴な手つきに、ちょっとドキドキ」
「いらんこと言うなッ!」
「むふー」
満足そうに鼻息を漏らすちなみの髪をくしゃくしゃにする俺だった。
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