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2024年11月22日
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【ヤンバルテナガコガネちなみん】
2010年05月16日
暑い。もう、死にそう。ふらふらになりながら帰宅すると、虫っぽいちなみがいた。無視して服を着替える。
「……ヤンバルテナガコガネです。……無視されるのは、ちょっと辛いです」
「あちーんだよ。おまえもそんなの着てたら暑いだろ」
「……クーラー内蔵で冷え冷え。熱帯夜もらくちん、です」
それ着て寝るのか。逆に寝苦しいと思うぞ。
「……ヤンバルテナガコガネは、日本最大の甲虫です。しかも、天然記念物です」
「ほう、それは凄いな」
階下に降りて何か飲み物を、と思ってドアを開けようとしたら、ちなみに腕を引っ張られた。
「……相手、してください」
目の端に涙をためて、ちなみは少し拗ねたように言った。
「ノド乾いたんだよ。なんか飲んでくるから、ちょっと待ってろ」
「……そんなのどうでもいいです。……相手してくれないと、ヤンバルテナガコガネのすごさを見せつけます」
「すごさって……具体的にどうすんだ?」
「……天然記念物なので、捕まえると逮捕されます」
「捕まえないから、意味ないな」
「……タカシはいじわるです。空気を読んでくれません。……最悪ぷーです」
ぷーと言って、ちなみはぷーとほおを膨らませた。
「……こうなったら、逆に私がタカシを捕まえます。その後、タカシは逮捕されます」
「本物の天然記念物じゃないし、されねーよ」
「……なせばなる、です。とうっ」
掛け声をあげて、ちなみっぽい虫が飛んできた。ひらりとかわすと、ちなみは俺の後ろの本棚にぶつかった。そして、落ちてきた本に埋もれた。
「さて、なんか飲んでくるか」
「……ひどいです。あんまりです。……タカシは、いじわるです」
本の山から半泣きのちなみが現れた。
俺はため息をついて、ちなみの頭を撫でてやった。
「あーもう、分かった分かった。相手してやるから機嫌直せ」
「……いやです。怒りました。……もっと撫でてくれないと、許しません」
怒ったポーズをとりながら撫でろとせがむちなみに、俺は苦笑して頭を撫でてやった。
「……ヤンバルテナガコガネです。……無視されるのは、ちょっと辛いです」
「あちーんだよ。おまえもそんなの着てたら暑いだろ」
「……クーラー内蔵で冷え冷え。熱帯夜もらくちん、です」
それ着て寝るのか。逆に寝苦しいと思うぞ。
「……ヤンバルテナガコガネは、日本最大の甲虫です。しかも、天然記念物です」
「ほう、それは凄いな」
階下に降りて何か飲み物を、と思ってドアを開けようとしたら、ちなみに腕を引っ張られた。
「……相手、してください」
目の端に涙をためて、ちなみは少し拗ねたように言った。
「ノド乾いたんだよ。なんか飲んでくるから、ちょっと待ってろ」
「……そんなのどうでもいいです。……相手してくれないと、ヤンバルテナガコガネのすごさを見せつけます」
「すごさって……具体的にどうすんだ?」
「……天然記念物なので、捕まえると逮捕されます」
「捕まえないから、意味ないな」
「……タカシはいじわるです。空気を読んでくれません。……最悪ぷーです」
ぷーと言って、ちなみはぷーとほおを膨らませた。
「……こうなったら、逆に私がタカシを捕まえます。その後、タカシは逮捕されます」
「本物の天然記念物じゃないし、されねーよ」
「……なせばなる、です。とうっ」
掛け声をあげて、ちなみっぽい虫が飛んできた。ひらりとかわすと、ちなみは俺の後ろの本棚にぶつかった。そして、落ちてきた本に埋もれた。
「さて、なんか飲んでくるか」
「……ひどいです。あんまりです。……タカシは、いじわるです」
本の山から半泣きのちなみが現れた。
俺はため息をついて、ちなみの頭を撫でてやった。
「あーもう、分かった分かった。相手してやるから機嫌直せ」
「……いやです。怒りました。……もっと撫でてくれないと、許しません」
怒ったポーズをとりながら撫でろとせがむちなみに、俺は苦笑して頭を撫でてやった。
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