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2024年11月24日
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【ヒーリングツンデレ】
2010年02月03日
近頃肩がこる。
「……腕を回すことにより発生する風を使い、私のスカートの中身を覗き見ようとは。……タカシは呆れ返るほどすけべえだ」
そんなつもりもないのに、ちなみが難癖つけてくる程度には腕を回しているのだろう。
「違う、ただの肩凝りだ」
「……肩が凝るほど勉強もしてないくせに、肩凝りなんて生意気だ」
「肩凝りとは無縁の胸囲を誇る方は、言うことが違う」
「……今日もタカシは失礼だ」
俺の頬をぐいぐい引っ張りながら、ちなみは小さくほっぺを膨らませた。
「いやな、最近肩がこって肩がこって。そだ、ちなみいま暇だろ? ちょっと肩揉んでくれないか」
「……代わりにお前の貧相な胸を揉んで大きくしてやるから、とか言い出しそうだから断る」
いや、言いそうだけど。お前が言うな。
「言わない、言うはずがない。そもそも、貧乳大好きだし!」
「……へ、変態め。そんなことを嬉しそうに言う奴は、頭がおかしいに違いない」
悪態を吐きながらも、ちょっとだけ嬉しそうなのは何故ですか。
「そーゆーわけなんで、ちょちょっと肩揉んで。また今度お礼するからさ」
「……お礼参りと称し、ボコボコにされる予感」
「え、俺そんな酷いことすると思われてるの?」
「……よく考えると、タカシはヘタレなので手をあげたりはしない予感」
ヘタレ言うな。紳士と言え。
「……ま、いい。……このひーりんぐますたーにお任せあれ」
「お願いします、頭の悪い発言をする人」
「…………」
「痛い痛い痛い! 無言で頭を噛むな!」
「……ふん、だ。……余計なこと言ったら、また噛む」
「言わないよう努力するので、普通に肩揉んで」
「ん」
小さくそう言うと、ちなみは黙って俺の肩を揉んだ。一生懸命揉んでるのは伝わってくるのだけど、如何せん力がないのであまり気持ちよくない。
「ちなみ、もーちっと力入れられないか?」
「……これ以上力を入れると、タカシの肩がえぐれる」
「そこまでするな!」
「……もう遅い。……私に頼んだことを後悔するがいい」
そう言って、ちなみは更に力を込めた。恐らく全力で揉んでいるのだろうが、俺にはちょうどいい感じだ。
「あー、気持ちいい」
「……はふー。……疲れた」
「頑張れヒーリングマスター」
「…………」
「痛い痛い痛い! だから噛むなっての!」
「……馬鹿にした罰」
「おまーが最初に言い出したんだろーが!」
「……知らない」
俺の頭をかぷかぷ噛みながらも、ちなみは俺の肩を揉み続けた。数分続けてもらったおかげで、肩のこりも大分マシになったような気がする。
「サンキュ、ちなみ。もういいよ」
「……20万円になります」
「ぼったくりだ!?」
「……払えないなら、今日帰りに買い物付き合え」
「デートですか」
「……先ほどの迂闊な発言により、今日はタカシのおごりに決定」
「いつの間に!?」
「……嫌と言うほど買い食いしてやる」
「ノー! ちなみさんノー! リミット解除は俺の財布が大変危険!」
「……ふぁいと」
「ふぁいとじゃねえ!」
小さく握りこぶしを作るちなみだった。
「……腕を回すことにより発生する風を使い、私のスカートの中身を覗き見ようとは。……タカシは呆れ返るほどすけべえだ」
そんなつもりもないのに、ちなみが難癖つけてくる程度には腕を回しているのだろう。
「違う、ただの肩凝りだ」
「……肩が凝るほど勉強もしてないくせに、肩凝りなんて生意気だ」
「肩凝りとは無縁の胸囲を誇る方は、言うことが違う」
「……今日もタカシは失礼だ」
俺の頬をぐいぐい引っ張りながら、ちなみは小さくほっぺを膨らませた。
「いやな、最近肩がこって肩がこって。そだ、ちなみいま暇だろ? ちょっと肩揉んでくれないか」
「……代わりにお前の貧相な胸を揉んで大きくしてやるから、とか言い出しそうだから断る」
いや、言いそうだけど。お前が言うな。
「言わない、言うはずがない。そもそも、貧乳大好きだし!」
「……へ、変態め。そんなことを嬉しそうに言う奴は、頭がおかしいに違いない」
悪態を吐きながらも、ちょっとだけ嬉しそうなのは何故ですか。
「そーゆーわけなんで、ちょちょっと肩揉んで。また今度お礼するからさ」
「……お礼参りと称し、ボコボコにされる予感」
「え、俺そんな酷いことすると思われてるの?」
「……よく考えると、タカシはヘタレなので手をあげたりはしない予感」
ヘタレ言うな。紳士と言え。
「……ま、いい。……このひーりんぐますたーにお任せあれ」
「お願いします、頭の悪い発言をする人」
「…………」
「痛い痛い痛い! 無言で頭を噛むな!」
「……ふん、だ。……余計なこと言ったら、また噛む」
「言わないよう努力するので、普通に肩揉んで」
「ん」
小さくそう言うと、ちなみは黙って俺の肩を揉んだ。一生懸命揉んでるのは伝わってくるのだけど、如何せん力がないのであまり気持ちよくない。
「ちなみ、もーちっと力入れられないか?」
「……これ以上力を入れると、タカシの肩がえぐれる」
「そこまでするな!」
「……もう遅い。……私に頼んだことを後悔するがいい」
そう言って、ちなみは更に力を込めた。恐らく全力で揉んでいるのだろうが、俺にはちょうどいい感じだ。
「あー、気持ちいい」
「……はふー。……疲れた」
「頑張れヒーリングマスター」
「…………」
「痛い痛い痛い! だから噛むなっての!」
「……馬鹿にした罰」
「おまーが最初に言い出したんだろーが!」
「……知らない」
俺の頭をかぷかぷ噛みながらも、ちなみは俺の肩を揉み続けた。数分続けてもらったおかげで、肩のこりも大分マシになったような気がする。
「サンキュ、ちなみ。もういいよ」
「……20万円になります」
「ぼったくりだ!?」
「……払えないなら、今日帰りに買い物付き合え」
「デートですか」
「……先ほどの迂闊な発言により、今日はタカシのおごりに決定」
「いつの間に!?」
「……嫌と言うほど買い食いしてやる」
「ノー! ちなみさんノー! リミット解除は俺の財布が大変危険!」
「……ふぁいと」
「ふぁいとじゃねえ!」
小さく握りこぶしを作るちなみだった。
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