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2024年11月22日
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【昼寝とツンデレ】

2010年05月07日
 天気がいいので、かなみと共に学校の中庭で昼食を摂る。昨日夜更かししたのと腹が膨れたのとで、非常に眠い。
「眠そうね、タカシ」
「んー……眠い。その通り、眠い。あと、眠い」
「本当に眠いのね……頭回ってないもん。いっつも回ってないけど」
 かなみに酷いこと言われてるような気がするが、眠くてよく分からない。
「眠いので、寝たい気持ち」
「少し寝たら? チャイム鳴ったらさしものアンタでも気づくでしょ」
「んー……膝枕してくれるなら寝てやってもいい」
「な、なななんでアンタなんかに膝枕しなくちゃならないのよ!」
「枕が変わると寝れないんだ」
「じゃああたしが膝枕しても一緒じゃないの!」
「ぐー……」
「ちょ、誰もやってあげるなんて言ってないのに頭載せないでよ!」
 なんか言ってるけど眠いので分からない。それにしてもこの枕は柔らかくて気持ちいい。こんな枕買ったっけ?
「こっ、こらっ、太もも触るなっ!」
 殴られたような。頭がズキズキする。
「……もうっ、馬鹿なんだから」
 殴られた場所を優しく撫でられているような感触。心地よさに包まれ、俺はそのまま深く眠りに就いた。

「……ん~、よく寝た」
 たっぷり眠って、気分爽快。枕も柔らかくて……おや、なんだこのぷにぷに感は。そして、なぜ俺の顔を覗き込むような姿勢でかなみは寝てるんだ。
 寝起きの回らない頭をなんとか回転させて、とりあえず腕時計を見る。……5時限目始まってる。
「かなみ、起きろ! 授業始まってる!」
 しかし、かなみは幸せそうにむにむにと口を動かすだけで一向に目を覚まさない。
「…………」
 なんだか、起こすのが忍びないな。いいか、ちっとくらいサボっても。
 俺は起こしていた頭を再びかなみの太ももに乗せ、心地よいまどろみに落ちていった。

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