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2024年11月22日
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【テストにまったく自信のない男】
2010年02月04日
今日はテストですが、昨日「早起きして勉強した方がはかどるよね。よし、寝よう」とか思って寝たら、早起きどころか遅刻しそうな勢い。
そんなわけで全力疾走で学校へ来て、今更ながら必死で試験範囲の内容を頭に詰め込んでると、嬉しそうな顔をしたかなみがやってきた。
「ずいぶん必死ねー。アンタひょっとして、勉強してこなかったんじゃ?」
嬉しそうなかなみの眉間にチョップを入れ、黙らせる。
「ぐおお……あ、アンタいきなり何すんのよ! 割れるかと思ったじゃない!」
「割ろうとしたんだ」
「なお悪いッ! ……ったく、図星つかれたからって、女の子に暴力振るうってサイテーよ」
「大丈夫、性格の悪い奴にしか俺の力は振るわれない」
「誰が性格悪いってのよ!」
なんかぎゃーぎゃー言ってるが、それどころではないので必死で頭に教科書の内容を詰め込む。
「……ね、なんだったらあたしが勉強教えてあげよっか?」
「結構です」
「まーまー、そう言わずに。こう見えてもあたし、結構頭いいのよ?」
「頭から昆布が垂れてるのに?」
「昆布違うッ! 髪! ツインテールだっての!」
「そう怒るなよ、はるぴー」
「かなみだって言ってるでしょうがッ!」
八重歯をむき出しにして、はるぴー(自称かなみ)が怒った。
「まあ、そうだな。そこまで(?)言うなら勉強教えてもらおうか」
「ふふ……だぁれがアンタなんかに教えてやるもんですか! どうしても教えてほしいなら、跪いてあたしの靴を舐めることね! そしたら考えてあげなくもないわ」
もう実にイキイキとした表情で言うもんだから、ぽかーんとしてしまった。アレか、これが言いたかったから勉強教えるとか言い出したのか。
「まあいいや、靴じゃなくて足なら舐めよう」
「え? ちょ、こら何すんのよ!」
かなみの靴&靴下を脱がし、足を取って指先を舐める。
「ひゃ……っ、く、靴よ、靴! 靴を舐めるの! 足じゃなくて!」
「ぺろぺろ。水虫の味がする」
「水虫なんてないわよッ!」
『聞いたか? 椎水さん、水虫だってよ』
『うわ、ショック……』
周囲から漏れ聞こえてくる声に、かなみの顔がゆっくりと赤く染まっていく。
「ど、どーしてくれんのよ!」
「水虫で可哀想だと思う。でも、それ以上に水虫を舐めさせられる俺が可哀想だと思う」
「だから、水虫じゃないって言ってるでしょうがッ! いーから舐めるなッ!」
足を思い切り引っ張り、かなみは俺の舌から逃れた。
「ったく……なんだってこんなことになるのよ。はぁ、もういいわ。ほら、見てあげるからノート貸しなさい」
「え、マジに? なんだ、いい奴じゃん、かなみって」
「かっ、勘違いしないでよね! テストの成績が悪かった理由をあたしに押し付けられても迷惑だから、教えてあげるだけなんだからねっ!」
「なんでもいいや。ほら、教えて教えて」
「わ、分かったわよ……あ」
チャイムっぽい音が鳴った。先生っぽい人も来た。
「あ、あは。……たいむおーばー?」
「…………」
テスト終了。机に突っ伏し、思い切り息を吐く。
「うぉーい、生きてるかー?」
「…………」
「へんじがない。ただのしかばねのようだ」
「生きてるよっ! 散々な結果だったぜ……」
顔を上げると、少しだけ申し訳なさそうな顔をしたかなみがいた。
「あ、あたしが悪いんじゃないわよ? アンタが勉強しなかったせいなんだし……」
「登校してすぐ勉強したら、多少なりとも挽回できたと思うが。そして、お前が邪魔しなけりゃそれも叶ったはずだが」
「ひ、人のせいにしないでよねっ! そもそもアンタが勉強してくれば済む話でしょうが! そ、それに、教えようともしたでしょ! 時間足んなかったけど!」
「いや、仮に教えられたとしても、頭から昆布垂らしてるような奴の教えでは成績も変わらんだろ」
「だから、髪だって言ってるでしょうがッ! あーもー、そこまで言うなら家に来なさい! 明日の試験の勉強見てあげるわよ!」
「いいえ、結構です」
「断るなッ! いいわね、絶対よ? 首に縄つけても連れてくからねっ!」
「なんと強引なデートの誘いだろうか」
「で、デートなんかじゃないわよ、ばかっ!」
真っ赤な顔で叫ぶかなみだった。
そんなわけで全力疾走で学校へ来て、今更ながら必死で試験範囲の内容を頭に詰め込んでると、嬉しそうな顔をしたかなみがやってきた。
「ずいぶん必死ねー。アンタひょっとして、勉強してこなかったんじゃ?」
嬉しそうなかなみの眉間にチョップを入れ、黙らせる。
「ぐおお……あ、アンタいきなり何すんのよ! 割れるかと思ったじゃない!」
「割ろうとしたんだ」
「なお悪いッ! ……ったく、図星つかれたからって、女の子に暴力振るうってサイテーよ」
「大丈夫、性格の悪い奴にしか俺の力は振るわれない」
「誰が性格悪いってのよ!」
なんかぎゃーぎゃー言ってるが、それどころではないので必死で頭に教科書の内容を詰め込む。
「……ね、なんだったらあたしが勉強教えてあげよっか?」
「結構です」
「まーまー、そう言わずに。こう見えてもあたし、結構頭いいのよ?」
「頭から昆布が垂れてるのに?」
「昆布違うッ! 髪! ツインテールだっての!」
「そう怒るなよ、はるぴー」
「かなみだって言ってるでしょうがッ!」
八重歯をむき出しにして、はるぴー(自称かなみ)が怒った。
「まあ、そうだな。そこまで(?)言うなら勉強教えてもらおうか」
「ふふ……だぁれがアンタなんかに教えてやるもんですか! どうしても教えてほしいなら、跪いてあたしの靴を舐めることね! そしたら考えてあげなくもないわ」
もう実にイキイキとした表情で言うもんだから、ぽかーんとしてしまった。アレか、これが言いたかったから勉強教えるとか言い出したのか。
「まあいいや、靴じゃなくて足なら舐めよう」
「え? ちょ、こら何すんのよ!」
かなみの靴&靴下を脱がし、足を取って指先を舐める。
「ひゃ……っ、く、靴よ、靴! 靴を舐めるの! 足じゃなくて!」
「ぺろぺろ。水虫の味がする」
「水虫なんてないわよッ!」
『聞いたか? 椎水さん、水虫だってよ』
『うわ、ショック……』
周囲から漏れ聞こえてくる声に、かなみの顔がゆっくりと赤く染まっていく。
「ど、どーしてくれんのよ!」
「水虫で可哀想だと思う。でも、それ以上に水虫を舐めさせられる俺が可哀想だと思う」
「だから、水虫じゃないって言ってるでしょうがッ! いーから舐めるなッ!」
足を思い切り引っ張り、かなみは俺の舌から逃れた。
「ったく……なんだってこんなことになるのよ。はぁ、もういいわ。ほら、見てあげるからノート貸しなさい」
「え、マジに? なんだ、いい奴じゃん、かなみって」
「かっ、勘違いしないでよね! テストの成績が悪かった理由をあたしに押し付けられても迷惑だから、教えてあげるだけなんだからねっ!」
「なんでもいいや。ほら、教えて教えて」
「わ、分かったわよ……あ」
チャイムっぽい音が鳴った。先生っぽい人も来た。
「あ、あは。……たいむおーばー?」
「…………」
テスト終了。机に突っ伏し、思い切り息を吐く。
「うぉーい、生きてるかー?」
「…………」
「へんじがない。ただのしかばねのようだ」
「生きてるよっ! 散々な結果だったぜ……」
顔を上げると、少しだけ申し訳なさそうな顔をしたかなみがいた。
「あ、あたしが悪いんじゃないわよ? アンタが勉強しなかったせいなんだし……」
「登校してすぐ勉強したら、多少なりとも挽回できたと思うが。そして、お前が邪魔しなけりゃそれも叶ったはずだが」
「ひ、人のせいにしないでよねっ! そもそもアンタが勉強してくれば済む話でしょうが! そ、それに、教えようともしたでしょ! 時間足んなかったけど!」
「いや、仮に教えられたとしても、頭から昆布垂らしてるような奴の教えでは成績も変わらんだろ」
「だから、髪だって言ってるでしょうがッ! あーもー、そこまで言うなら家に来なさい! 明日の試験の勉強見てあげるわよ!」
「いいえ、結構です」
「断るなッ! いいわね、絶対よ? 首に縄つけても連れてくからねっ!」
「なんと強引なデートの誘いだろうか」
「で、デートなんかじゃないわよ、ばかっ!」
真っ赤な顔で叫ぶかなみだった。
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