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2024年11月22日
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【ツンデレの事を「ハニー」と呼んだら】
2010年05月14日
弁当持ってくるの忘れた。金もない。さぁどうしよう。
うむ、ここは誰かの飯を徴収しよう。いいところにかなみがいる、ターゲット決定。
「ハニー」
かなみが牛乳を吹いた。
「げほっげほっげほっ! な、なに言ってんの? 牛乳吹いちゃったじゃない!」
「ハニー、牛乳は雑巾で拭くんだ。愉快なことになるぞ」
「だから、なによそのハニーって!」
「愛称だ。愛情を込めました」
「な、なによ愛情って……そんなの込められても、……困る」
「困るな、ハニー。さぁ、かなみも俺のことをダーリンと呼べ」
「誰が呼ぶかっ!」
「照れるな」
「照れてない! ……本当にどしたの? いつも変だけど、今日はいつにも増して変よ?」
「はは、何を言ってるんだいハニー。僕はいつもこうさ。……ところでハニー、物は相談だが」
「パンならあげないわよ」
「…………」
先手を打たれた。読まれてる?
「……な、何を言ってるんだハニー。パンを欲しいがために、おだててるだなんて一言も」
「あー、やっぱそういうことね」
「しまった、誘導尋問か!? 卑怯な!」
「アンタが勝手に言ったでしょうが! まったくもう」
そう言いながら、かなみはパンにかぶりついた。
「……ハニー、少しでいいんだ。このままでは、君のダーリンは飢え死にするぞ」
「誰がダーリンか! だいたい、一食抜いたぐらいで死にゃしないわよ」
無慈悲にも、かなみはパンを食う手を止めなかった。
「ええい、鬼め! もういい、そのまま食う!」
かなみの持つパンに下から食らいつく。
「あっ、何すんのよこの馬鹿! 食うな!」
かなみは俺の食う反対側から食べてる。ふん、俺が先に食いきってやる!
「がつがつ!」
「あぎあぎ!」
……ちゅ。
「ぬあっ!」
「ひゃっ!?」
なんか、口に柔らかいのが触れた。
「ななな、なにすんのよ!」
かなみは顔を真っ赤にして俺に食って掛かった。
「うっ、うるさい! おまえが俺に飯くれないのが悪いんだ!」
「……タカシ、顔まっか」
今まで傍観していたちなみが痛いところを指摘する。
「き、気のせいだ。そ、それより、腹減ったからおまえの飯よこせ」
「……キスされるのヤだから、あげない」
「き、キスって、おま」
「……じゃ、そゆことで」
ちなみは軽いステップで教室を出て行った。そして、衆目を集めてる俺とかなみが取り残される。
「……あー、その、腹が減りました、ハニー」
「まだ言うか!」
ハニーは顔を真っ赤にしたまま俺を蹴りとばし、教室を出て行った。
「いたた……」
周囲を見ると、みんなが俺を見てる。えーと、どうしよう。
「……以上、お昼の演目『腹減り太夫』でした」
拍手の代わりにチャイムが教室中に響き渡った。
うむ、ここは誰かの飯を徴収しよう。いいところにかなみがいる、ターゲット決定。
「ハニー」
かなみが牛乳を吹いた。
「げほっげほっげほっ! な、なに言ってんの? 牛乳吹いちゃったじゃない!」
「ハニー、牛乳は雑巾で拭くんだ。愉快なことになるぞ」
「だから、なによそのハニーって!」
「愛称だ。愛情を込めました」
「な、なによ愛情って……そんなの込められても、……困る」
「困るな、ハニー。さぁ、かなみも俺のことをダーリンと呼べ」
「誰が呼ぶかっ!」
「照れるな」
「照れてない! ……本当にどしたの? いつも変だけど、今日はいつにも増して変よ?」
「はは、何を言ってるんだいハニー。僕はいつもこうさ。……ところでハニー、物は相談だが」
「パンならあげないわよ」
「…………」
先手を打たれた。読まれてる?
「……な、何を言ってるんだハニー。パンを欲しいがために、おだててるだなんて一言も」
「あー、やっぱそういうことね」
「しまった、誘導尋問か!? 卑怯な!」
「アンタが勝手に言ったでしょうが! まったくもう」
そう言いながら、かなみはパンにかぶりついた。
「……ハニー、少しでいいんだ。このままでは、君のダーリンは飢え死にするぞ」
「誰がダーリンか! だいたい、一食抜いたぐらいで死にゃしないわよ」
無慈悲にも、かなみはパンを食う手を止めなかった。
「ええい、鬼め! もういい、そのまま食う!」
かなみの持つパンに下から食らいつく。
「あっ、何すんのよこの馬鹿! 食うな!」
かなみは俺の食う反対側から食べてる。ふん、俺が先に食いきってやる!
「がつがつ!」
「あぎあぎ!」
……ちゅ。
「ぬあっ!」
「ひゃっ!?」
なんか、口に柔らかいのが触れた。
「ななな、なにすんのよ!」
かなみは顔を真っ赤にして俺に食って掛かった。
「うっ、うるさい! おまえが俺に飯くれないのが悪いんだ!」
「……タカシ、顔まっか」
今まで傍観していたちなみが痛いところを指摘する。
「き、気のせいだ。そ、それより、腹減ったからおまえの飯よこせ」
「……キスされるのヤだから、あげない」
「き、キスって、おま」
「……じゃ、そゆことで」
ちなみは軽いステップで教室を出て行った。そして、衆目を集めてる俺とかなみが取り残される。
「……あー、その、腹が減りました、ハニー」
「まだ言うか!」
ハニーは顔を真っ赤にしたまま俺を蹴りとばし、教室を出て行った。
「いたた……」
周囲を見ると、みんなが俺を見てる。えーと、どうしよう。
「……以上、お昼の演目『腹減り太夫』でした」
拍手の代わりにチャイムが教室中に響き渡った。
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