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2024年11月22日
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【ツンデレにピザって十回言ってみてって言ったらどうなるの?】

2010年06月02日
「かなみ、ピザって10回言ってみて」
「え、別にいいけど……。ピザピザピザピザピザピザピザピザピザピザ」
「じゃあ、ここは?」
 さり気なくかなみの薄い胸をタッチ! もにゅもにゅん。おや、ブラしてないな?
「…………」
「かなみさん。マウントポジションを取り、無言で殴るのは女の子らしくありませんよ」
 通りすがりの女生徒がかなみに助言するが、無視している辺り本気で怒っているのだなぁ、と拳の雨の中思った。

「まったく……いらんことばっかするんだから」
「冗談です……ひっく、冗談だったんです」
 10分も殴ると満足したのか、かなみはようやく俺の上からどいてくれた。殴られた所が酷く痛い。
「冗談で人の胸を揉むな! ……ったく、誰にでもそうやってるの?」
「いや、俺はかなみにしかするつもりはないぞ」
「えっ!? そっ、それって……」
 なんだか知らないがほほを染め狼狽するかなみに、俺は笑って言った。
「だって、俺は貧乳フェチだから」
「……え」
「いや、俺のクラスってなんだか知らないが巨乳っ娘ばっかだろ? さすがに全然知らない奴にするわけにもいかないし。いや、かなみがいてくれてよかったよかった」
「…………」
「……ていうのは冗談で、本当はおまえのことが」
「こンの、ド変態ーーーーーーーーーーーッ!!!」
 人って飛べるんだ、と浮遊感を感じながら思った。

「まったく……冗談ばっかり言って」
 俺の傷口に包帯を巻きながら、どこか楽しげにかなみは言った。
「いててて! もっと優しくやってくれ! なんか楽しんでないか!?」
「あはははっ、気のせいだって。よし、終わり! ……ほ、ほら、授業遅れから急ぐ!」
 差し出されたかなみの手を、一瞬逡巡してから取る。まるで、かなみのほっぺの熱が手に移ったかのように熱かった。

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