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2024年11月23日
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【男が「あー、うざってえな、もう」って言ったのをツンデレが自分の事と勘違いしたら】
2011年11月19日
11月だというのにまだ蚊がいる。しっかりしろ、季節!
「あー、うざってえな、もう」
耳元でぶんぶんうるさいので、手でパタパタとあおぎつつ文句を垂れる。全く、困ったものだ。
とか思ってたら、何やら目の前に驚愕の表情を浮かべた娘が現れた。どうしたのだろう。
「……これは驚いた。タカシがとうとう私に反逆の狼煙を」
目をまん丸にしたちなみが俺に奇妙なことを言う。
「何の話でしょうか」
「ここは一つ二度と逆らわないよう、爪を剥がす必要がありそうだ」
「そんな必要はないです!」
平成の世だというのに拷問に遭う羽目になりそうだったので、必死で説得する。
「……タカシのくせに、私にうざったいとか酷いことを言うから、お返しに酷いことをするしかない、と心に誓っただけだ」
「いやいや、いやいやいや! 思いっきり言葉にしてた! 超怖かったです! やめてください!」
「……分かった。次からはいきなり実行する」
「しまった、対処したら悪化した!」
このままでは俺の指が大変危険なので、ちなみの頭をなでて大人しくさせる。
「……ぷしゅー」
大人しくなった。
「ていうかだな、うざってえと思ったのは蚊に対してであり、ちなみに対しては思っていない」
「……しかし、私はタカシをうざってえと思っている。……困った、これでは両想いになれない」
「そんな両想い聞いたことねえ」
ちなみの頬をむいむい引っ張りながら言う。
「むいむい」
「別に擬音を口に出す必要はないです」
「口に出す?」
「そういう単語だけ抜き出すな!」
『聞いた? 別府くん、ちなみの口に出したんだって』
『うわ、別府くん幼女無双……』
ほら、早速周囲の女学生が俺達を見てひそひそと囁きあってるし。あと、ちなみはちっこいだけで、別に幼女ではない。ていうかなんだ、幼女無双って。
「……世間で話題のカップル?」
「カップルと言うか、俺だけな。しかも、悪い意味で話題のな」
蔑むような視線を背に感じながら、ちなみの頭をなんとなくなでる。
「……幼女無双奥義、なでなでが出た」
「勝手に必殺技にしないでください」
「……これを受けると、どんな幼女も意のままという噂」
「ちなみ、全く理由はないが今日遊びに来ないか!? 素敵な洋服がいっぱいあるぞ!」
「……私は見た目が幼いだけで、実際には幼女ではないので効かないが」
「しまった、俺のコスプレ願望が漏れ出ただけで終わってしまった!」
周囲の囁き声が増えた。これ以上ちなみと関わっていては俺の学校生活がとんでもないことになってしまう。
「……しかし、タカシがどんなコスプレが好きなのか興味があるので、遊びに行ってやってもいい」
「着てくれるの!? じゃ、スク水着て、スク水! ブルマでも可! 裸ランドセルとかもいいなあ! あ、その際にはもちろん靴下着用のこと!」
「……さすが幼女無双、どんな時でも情欲を忘れないそのポリシーには脱帽だ」
周囲の囁き声が囁き声のレベルを超えだした。ていうか、ちなみではなく俺が悪いような気がする。
「ちょっと落ち着こう」
「……私は常に落ち着いてる。タカシが勝手に墓穴を掘っているだけだ」
「ぐぅの音も出やしねえ」
「……タカシいじりを堪能したので、その礼というわけではないが、今日本当に遊びに行ってやってもいい。思うがまま私を着せ替え人形にすればいい」
「マジかっ!? どんな服着てもらおうかなあ!」
「……ただ、裸ランドセルだけは勘弁な」
「ほう。詳しく聞かせてもらおうか、別府」
偶然にも教室に入ってきた教師が冷たい声で俺に伝える。ちなみを見ると、口元だけ笑っていた。罠でした。畜生。
放課後、先生方にたくさんの絞られ、職員室を出ると廊下でちなみが待っていた。
「……おっす、変態」
「誰のせいだ、策士」
「……何のことやら」
「はぁ……いつものことだし、まあいいや。待っててくれたんなら、一緒に帰ろうぜ」
「ん。……約束通り、コスプレしてやる」
「え。……あの、ネタじゃなかったのか?」
「……貧乳のコスプレショーなど見たくない、とタカシは言う」
「言ってねえ! あ、いや、してくれるなら大変嬉しいですが、その、いいのか?」
「……裸ランドセルの際、ばんそうこうを三枚貼る許可をくれるなら」
「しなくていいっ!」
その単語のせいで死ぬほど絞られたんだ、しばらくはいい。ていうか、そもそも冗談だし。
「……ともかく、帰ろ?」
「ん、ああ」
そんなわけで、ちなみと一緒に帰宅。そして。
「……魔女っ子ちなみ、爆誕」
我が家で変な魔女っ子が嬉しそうにポーズを決めているわけで。
「ていうか、元々変な着ぐるみばっか着てたし、そういうの好きだよな」
「……べ、別に好きじゃないし。タカシがどしてもやってほしいって言うからやってるだけだし」
「へーへー」
「……馬鹿にすると、裸ランドセルの状態で叫ぶ」
「ち、ちなみのコスプレはとってもいいなあ!」
この年で捕まりたくない。必死こいてちなみを褒める。
「……これは困った。どうしても私のばんそうこうをできるだけゆっくり剥がしたい、とタカシは言う」
「言ってねえ! そもそも魔女っ子のコスプレだし! それを言うならせめて裸ランドセルになってから言え!」
「……タカシは高校の同級生に裸ランドセルを強要する」
言葉だけ抜き出すとなんて台詞だ。
「お前はさながら悪魔だな」
「……変態に言われても、痛くもかゆくもない。……それより、どう?」
スカートの端を小さくつまみ、ちなみが尋ねる。
「何が」
「……感想を言え、と言っている」
「ん、ああ。大変可愛いです」
「う。……た、タカシって、そういうこと普通に言うよね」
「? 感想を、と言われたから言っただけなのだが……何かまずかったか?」
「だ、だから。……か、可愛いとか」
「ふむ。よく見たら可愛くない」
「えい」(さくり)
「おおおおおっ!?」
ノーモーションで目潰しをされ、痛さのあまり部屋をごろごろ転がる。
「……別に可愛くないと言われたいわけじゃない」
「だからと言って目潰ししないで!」
「……うるさい。ばか」
「いたた……難しい奴め」
「ふん。……でも、そっか。……可愛いと思うんだ」
「見た目は性格を反映しないからいいよね」
「ふっ。ふっ。ふっ」
「やっ、はっ、とっ」
繰り出される目潰しを鮮やかに避ける。
「……よけるな」
「来ると思ってたからな。分かってれば避けるのは容易い」
「……えい」(ちらり)
「おおおおおっ!?」
「……えい」(さくり)
「おおー」
スカートが少しまくりあげられ太ももが露わになった瞬間、目潰し炸裂。おめめがいたいので、またしても部屋をごろんごろん転がる。
「……今日もタカシは馬鹿だ」
「だってあんなことされたら誰だって注視しちゃいますよ!」
「……ごろごろ転がらない。邪魔」
「痛いんです、痛いんです!」
「……じゃ、邪魔だから、これで大人しくなれ」
「お?」
転がってるところを捕獲され、何か柔らかなところに頭が誘導された。
「これはまさかよもや可能性を吟味すれば」
「……長い」(ちょっぷ)
「──膝枕ですかっ!?」
「…………」(ちょっぷちょっぷちょっぷ)
「痛い痛い。鼻を付け狙うな」
まだ視界がぼやけているのでよく分からないが、ちなみの顔がやけに赤いような気がする。
「……と、とにかく。このままじっとしてるなら、もうちょっとだけしてやる」
「任せろ、心臓だって止めてやる!」
「……それは好都合。今すぐ死ね」
「言い過ぎたのを加味したとしても、この魔女っ子は冷たすぎる」
「しね。しーね」
何やら楽しげに人の頬を引っ張るちなみだった。
「あー、うざってえな、もう」
耳元でぶんぶんうるさいので、手でパタパタとあおぎつつ文句を垂れる。全く、困ったものだ。
とか思ってたら、何やら目の前に驚愕の表情を浮かべた娘が現れた。どうしたのだろう。
「……これは驚いた。タカシがとうとう私に反逆の狼煙を」
目をまん丸にしたちなみが俺に奇妙なことを言う。
「何の話でしょうか」
「ここは一つ二度と逆らわないよう、爪を剥がす必要がありそうだ」
「そんな必要はないです!」
平成の世だというのに拷問に遭う羽目になりそうだったので、必死で説得する。
「……タカシのくせに、私にうざったいとか酷いことを言うから、お返しに酷いことをするしかない、と心に誓っただけだ」
「いやいや、いやいやいや! 思いっきり言葉にしてた! 超怖かったです! やめてください!」
「……分かった。次からはいきなり実行する」
「しまった、対処したら悪化した!」
このままでは俺の指が大変危険なので、ちなみの頭をなでて大人しくさせる。
「……ぷしゅー」
大人しくなった。
「ていうかだな、うざってえと思ったのは蚊に対してであり、ちなみに対しては思っていない」
「……しかし、私はタカシをうざってえと思っている。……困った、これでは両想いになれない」
「そんな両想い聞いたことねえ」
ちなみの頬をむいむい引っ張りながら言う。
「むいむい」
「別に擬音を口に出す必要はないです」
「口に出す?」
「そういう単語だけ抜き出すな!」
『聞いた? 別府くん、ちなみの口に出したんだって』
『うわ、別府くん幼女無双……』
ほら、早速周囲の女学生が俺達を見てひそひそと囁きあってるし。あと、ちなみはちっこいだけで、別に幼女ではない。ていうかなんだ、幼女無双って。
「……世間で話題のカップル?」
「カップルと言うか、俺だけな。しかも、悪い意味で話題のな」
蔑むような視線を背に感じながら、ちなみの頭をなんとなくなでる。
「……幼女無双奥義、なでなでが出た」
「勝手に必殺技にしないでください」
「……これを受けると、どんな幼女も意のままという噂」
「ちなみ、全く理由はないが今日遊びに来ないか!? 素敵な洋服がいっぱいあるぞ!」
「……私は見た目が幼いだけで、実際には幼女ではないので効かないが」
「しまった、俺のコスプレ願望が漏れ出ただけで終わってしまった!」
周囲の囁き声が増えた。これ以上ちなみと関わっていては俺の学校生活がとんでもないことになってしまう。
「……しかし、タカシがどんなコスプレが好きなのか興味があるので、遊びに行ってやってもいい」
「着てくれるの!? じゃ、スク水着て、スク水! ブルマでも可! 裸ランドセルとかもいいなあ! あ、その際にはもちろん靴下着用のこと!」
「……さすが幼女無双、どんな時でも情欲を忘れないそのポリシーには脱帽だ」
周囲の囁き声が囁き声のレベルを超えだした。ていうか、ちなみではなく俺が悪いような気がする。
「ちょっと落ち着こう」
「……私は常に落ち着いてる。タカシが勝手に墓穴を掘っているだけだ」
「ぐぅの音も出やしねえ」
「……タカシいじりを堪能したので、その礼というわけではないが、今日本当に遊びに行ってやってもいい。思うがまま私を着せ替え人形にすればいい」
「マジかっ!? どんな服着てもらおうかなあ!」
「……ただ、裸ランドセルだけは勘弁な」
「ほう。詳しく聞かせてもらおうか、別府」
偶然にも教室に入ってきた教師が冷たい声で俺に伝える。ちなみを見ると、口元だけ笑っていた。罠でした。畜生。
放課後、先生方にたくさんの絞られ、職員室を出ると廊下でちなみが待っていた。
「……おっす、変態」
「誰のせいだ、策士」
「……何のことやら」
「はぁ……いつものことだし、まあいいや。待っててくれたんなら、一緒に帰ろうぜ」
「ん。……約束通り、コスプレしてやる」
「え。……あの、ネタじゃなかったのか?」
「……貧乳のコスプレショーなど見たくない、とタカシは言う」
「言ってねえ! あ、いや、してくれるなら大変嬉しいですが、その、いいのか?」
「……裸ランドセルの際、ばんそうこうを三枚貼る許可をくれるなら」
「しなくていいっ!」
その単語のせいで死ぬほど絞られたんだ、しばらくはいい。ていうか、そもそも冗談だし。
「……ともかく、帰ろ?」
「ん、ああ」
そんなわけで、ちなみと一緒に帰宅。そして。
「……魔女っ子ちなみ、爆誕」
我が家で変な魔女っ子が嬉しそうにポーズを決めているわけで。
「ていうか、元々変な着ぐるみばっか着てたし、そういうの好きだよな」
「……べ、別に好きじゃないし。タカシがどしてもやってほしいって言うからやってるだけだし」
「へーへー」
「……馬鹿にすると、裸ランドセルの状態で叫ぶ」
「ち、ちなみのコスプレはとってもいいなあ!」
この年で捕まりたくない。必死こいてちなみを褒める。
「……これは困った。どうしても私のばんそうこうをできるだけゆっくり剥がしたい、とタカシは言う」
「言ってねえ! そもそも魔女っ子のコスプレだし! それを言うならせめて裸ランドセルになってから言え!」
「……タカシは高校の同級生に裸ランドセルを強要する」
言葉だけ抜き出すとなんて台詞だ。
「お前はさながら悪魔だな」
「……変態に言われても、痛くもかゆくもない。……それより、どう?」
スカートの端を小さくつまみ、ちなみが尋ねる。
「何が」
「……感想を言え、と言っている」
「ん、ああ。大変可愛いです」
「う。……た、タカシって、そういうこと普通に言うよね」
「? 感想を、と言われたから言っただけなのだが……何かまずかったか?」
「だ、だから。……か、可愛いとか」
「ふむ。よく見たら可愛くない」
「えい」(さくり)
「おおおおおっ!?」
ノーモーションで目潰しをされ、痛さのあまり部屋をごろごろ転がる。
「……別に可愛くないと言われたいわけじゃない」
「だからと言って目潰ししないで!」
「……うるさい。ばか」
「いたた……難しい奴め」
「ふん。……でも、そっか。……可愛いと思うんだ」
「見た目は性格を反映しないからいいよね」
「ふっ。ふっ。ふっ」
「やっ、はっ、とっ」
繰り出される目潰しを鮮やかに避ける。
「……よけるな」
「来ると思ってたからな。分かってれば避けるのは容易い」
「……えい」(ちらり)
「おおおおおっ!?」
「……えい」(さくり)
「おおー」
スカートが少しまくりあげられ太ももが露わになった瞬間、目潰し炸裂。おめめがいたいので、またしても部屋をごろんごろん転がる。
「……今日もタカシは馬鹿だ」
「だってあんなことされたら誰だって注視しちゃいますよ!」
「……ごろごろ転がらない。邪魔」
「痛いんです、痛いんです!」
「……じゃ、邪魔だから、これで大人しくなれ」
「お?」
転がってるところを捕獲され、何か柔らかなところに頭が誘導された。
「これはまさかよもや可能性を吟味すれば」
「……長い」(ちょっぷ)
「──膝枕ですかっ!?」
「…………」(ちょっぷちょっぷちょっぷ)
「痛い痛い。鼻を付け狙うな」
まだ視界がぼやけているのでよく分からないが、ちなみの顔がやけに赤いような気がする。
「……と、とにかく。このままじっとしてるなら、もうちょっとだけしてやる」
「任せろ、心臓だって止めてやる!」
「……それは好都合。今すぐ死ね」
「言い過ぎたのを加味したとしても、この魔女っ子は冷たすぎる」
「しね。しーね」
何やら楽しげに人の頬を引っ張るちなみだった。
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そろそろリナを書いてくれてもいいんじゃよ(チラッ