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2024年11月25日
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【さめちなみん】

2010年05月19日
 今日の体育はプール。つまり、スク水鑑賞の日。先日は拝めなかったちなみのスク水、たんと鑑賞させてもらうぜ!
 と気合を入れて女子更衣室の前で待っていたのに、出てきたちなみはサメだった。
「……サメです。しゃーくしゃーく」
 うるさい。なんだその鳴き声。
「……ちなみに、しゃーくというのはサメの英語名です。……ジョーズと勘違いしがちですので、気をつけましょう」
 知ってる。ひれで頭をぺんぺん叩くな。馬鹿にしてんのか。
「ああもう腹立つ! こうなったら覗いてやれ!」
 ちなみのスク水姿が見れないことで超欲求不満になり、思わず更衣室に侵入しようとすると、急に尻が痛みだした。不思議に思って振り向くと、ちなみが俺の尻に噛み付いていた。
「ああなるほど……って、なにしやがる!」
 尻に噛り付くちなみを振りほどく。
「……サメですから。噛みますよ?」
「もう噛んでる! ……ああもういいや、スク水見れないし、今日はサボろう」
「……他の人、みんなスクール水着着てますよ?」
「俺はちなみのスク水が見たかったんだよ」
 言ってから、失言だったかな、と思った。
「……えっと、……見たかった?」
 ほらな、困ってる……え?
「え、見せてくれるのか?」
「……ちょっと恥ずかしいけど、……まぁ、……タカシは遊んでくれるから」
 そう言って、ちなみは更衣室の中に入っていった。そして、指でちょいちょい、と俺を呼んだ。
 俺は、少しドキドキしながら魅惑の女子更衣室に侵入した。そこで見たものは!
 ……着替え中の、女の子たちだった。そういやまだ全員着替え終わってないもんな。
 ちなみの罠なのかな、と殺気立った半裸の女の子たちに囲まれながら思った。

「はい、授業をはじめ……うわぁ! なんだ、これは!」
 体育教師が俺の様子を見て驚いている。
「「「罰です」」」
 女子たちが異口同音に発声するのを、俺はポールに吊るされてぼんやり聞いていた。

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