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2024年11月23日
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【寒くて寝床から出られない男の布団をツンデレが引っぺがすと朝立ちがばれて・・・】

2010年04月22日
 朝は眠いのでぐーすかぴー。
 ダンダンダンダン、ガチャッ!
「起きろ、馬鹿! 早く起きないと遅刻するわよ!」
 かなみの声に似た声が聞こえるような気がするが、よく分からない。夢の中だし。
「ほら、起きろってば!」
 布団を引っぺがされたような。なんかすげー寒い。
「きっ……きゃああああ!」
「ん……あ、はろー、かなみ」
 耳をつんざく悲鳴に目を覚ますと、かなみが布団を手に顔を真っ赤にしていた。
「あ、あ、アンタ、なんで裸なのよ!」
「ん……おお、言われてみれば。昨夜は一人全裸祭をしたからなぁ。説明しよう! 全裸祭とは」
「いいから隠すか服着るかしろ、ばかっ! し、し、しかも、なんか立ってる!」
 震える手が指すほうを見ると、なるほど朝だから奴が超元気に屹立してる。
「いや、朝はこうなるもんなんだ。生理現象。ほら、かなみも腹減ったりするだろ? それと全く同じで、俺にはどうしようも」
「冷静に説明してないで服着ろッ!」
 布団を俺に投げつけて、かなみは階下に下りていった。

「……あのー、かなみさん、怒ってます」
 かなみと一緒に家を出てからここまで、かなみは口を開いてくれなかった。
「……別に」
「いや、俺も時間なくて飯食えなかったのにはご立腹だけど、かなみまで怒る必要はないかと」
「んなことに怒ってないわよ! ……ていうか、別に怒ってなんかないわよ」
「? じゃあ、なんで口きいてくんないんだ? 寂しーぞ」
「……べ、別に大したことじゃないけど……その、なんか気まずくて」
 そう言って、かなみは顔中赤くした。
「なるほど、気まずさを感じなくなるくらい、屹立したモノを見たいと」
「アンタの頭ん中、どうなってるのか一度見る必要があるわねッ!」
 かなみはアイアンクローで俺の頭を割りにかかった。
「うう……痛い」
「……はぁ、もういいわ。馬鹿なこと言ってないで行くわよ」
 かなみは呆れた様子で足を進めた。
「ちったぁ調子戻ったか?」
「……へ?」
「ほれ、馬鹿面してないで学校行くぞ」
「…………。へへっ、馬鹿面なのはアンタでしょ」
「失敬な、稀代の美男子を捕まえて」
「ほらほらっ、馬鹿言ってないで早く行こ? 遅刻するわよ!」
 俺の手を取り、かなみは笑顔で学校へ駆け出すのだった。

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