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2024年11月23日
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【ツンデレの頭を執拗になでたら】
2013年07月14日
どうにもかなみが可愛いので隙を見てはなでてしまい、その度に殴られるので辛い。
「痛いよ……身体も心も痛いよ……」(落涙しつつ)
「あにが痛いよー、よっ! こっちはアンタなんかに毎日毎日なでられて頭が腐りそうよッ!」
「うわ、汚え」シッシ
「例えよっ! 手で払うなっ!」
頬をつねられた。やめてください。
「しっかし、なんで毎回毎回殴られてんのにめげないかねー……。アホは厄介ね」
「関西人にとってアホという呼称は一種の親愛表現だとか。世界という大きな括りで見れば、日本も関西もほぼ同じ。なら、かなみも関西人と言っても過言ではないだろう。つまり、関西人のかなみにとって、先の発言は俺への親愛表現、即ちプロポーズと見た。謹んで応諾させていただきます」
「にゃー」(目潰し)
「うっぷす」
無茶が過ぎたようだ。
「今日も無駄に屁理屈こねくり回して……。その労力を別のことに使えないの?」
「使える。具体的には、これに」ナデナデ
「あっ、なでるな、ばかっ!」
一瞬の隙をついてかなみの頭をなでる。幸せ。
「このっ、離せっ、ばかーっ!」
「はっはっは。かーわぅーい」ナデナデ
すばやさのたねを過剰摂取した気がする俺なので、素早くかなみの背後に回って抱きつき、動きを抑制することも容易い。ただ、あとで殴られるのでほどほどにしないといけない。その辺りに見極めが難しいが、数々の修羅場をくぐり抜けた俺には問題ない。
「だーっ! もうっ、なでるなーっ!」ベコボコ
「ふべべ」
失敗。振りほどかれて殴られた。危険なのは見抜けるのだが、どうにもいい匂いがするし柔らかいし幸せだし、という様々な理由で危険域を超えてもなで続けてしまうので、毎度殴られます。
「ったく……なんなのよ、その私に抱きつく時だけ発揮される無駄な素早さは」
「突出した痴漢の才能があるんじゃないか?」
「……まさかとは思うけど、他の子とかにしてるんじゃないわよね?」
ジローッとした目で睨まれる。いわゆるジト目だ。かわいい。
「まさかまさか。かなみ以外に興味あるわけないだろ」
「んな……っ!」
なんかかなみが赤くなった。かわいい。
「そっ、なっ、あ、アンタみたいなのに、そんなこと言われても、その、あの、えと……う、うぅー」
「ロリコンだからつるぺたにしか興味ないんだ」
「…………」
「ロリコンだからつるぺたにしか興味ないんだ」
「二回言うなッ!」
「聞こえてないんじゃないかと思ったんです。善意なんです」
「絶対嘘だ……」
またジト目が出ました。かわいいです。
「……あのさぁ、怒ってる人を相手に、なんで平然となでられるの?」
「ん? おお、言われてみれば確かに俺の手がかなみの頭をなでていますね。可愛かったので、つい」
かなみのムスーっとした表情はそのままに、頬だけが赤くなっていく。
「うるさい。可愛いとか言うな。ばか。しね」
「嫌です」
「言うな。なでるな。こっちをじーっと見るな」
「いいえいいえいいえ」
「うー」
かなみが困った顔をした。困らせるのは本意ではないので、かなみから手を離す。
「あっ……」
「えっ」
「何も言ってない!!!」
無茶が過ぎるが、追求するのも色々とアレなので、やめておく。
「そ、そうな。何も言ってないな」
「うん、言ってない。別に寂しくない」
「…………」
「?」
「あー……うん。何も問題ない」
「うん? ……!」
気づいたようだ。目に見えてかなみが朱に染まっていくので困る。
「あー……えっと。どうすればいいのだ?」
「うるさい。口を開くな。何か言ったら殺す」
文言だけならただの殺し屋の台詞だが、現実は顔を真っ赤にした女の子なので、俺が喜ぶだけです。
「分かった、死ぬのは嫌なので何も言わない」
「ん。物分かりのいい奴でよかった。…………」
「?」
「……だ、だから、特別に、もっかいだけ、なでなでを許可する」
一呼吸おいて、ゆっくりとかなみがそう言った。
「あ、大丈夫です」(NOという感じの手を突きつけながら)
なので、悪逆無道を実行する。
「…………」
かなみの顔が驚愕を貼りつけたまま、時間を止めた。
「…………」ウルウル
と思ったら、ゆっくりと目に涙が溜まりだしたではないですか!!!
「モチロン冗談ですがね! 悪質な嘘ですがね! すいません言いたかっただけなんです泣かないでください!!!」ナデナデナデ
「な、泣いてない、泣いてないわよ! こんなので泣くわけないじゃない!」(目をこすりながら)
「あーはいはい」ナデナデ
「馬鹿にしてる。絶対馬鹿にしてる……」
なんかブチブチ言っては俺を睨む子供みたいなのを、しばらくなでてました。
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の幼馴染が欲しい。