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2024年11月24日
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【ツンデレにキャッチコピーを付けてみよう】

2011年08月22日
 キャッチコピーか。任せろ、得意だ。丁度よくかなみがやって来た。
「……『動く昆布』!」
「誰が昆布か! これは髪だって何百回と言ってるでしょうが!」
 両のツインテールを持って、かなみがぎゃんぎゃん叫んだ。
「そう怒るなよ、はるぴー」
「はるぴーじゃないッッッ!!!」
 すごく怒られた。
「ったく……いきなりなんなのよ」
「いやね、キャッチコピーをつけろって神から啓示がありまして」
「うわー……」
 素で引かれた。
「まあそう羨ましがるな」
「引いてんのよッ! ……まあ、どーせアンタのことだから、なんとなくしたくなっちゃっただけだろうケド」
「流石ははるぴー、俺のことをよく理解してらっしゃる」
「かなみだって言ってるでしょうが! 次間違ったら絶対殺す!」
 このお嬢さんはすぐに人を殺そうとするのでとても怖い。
「あのね、かなみさん。人を殺すのは、ダメなんだよ?」
「そもそもアンタが原因なんだから諦めなさい」
「それもそうか! わはははは!」
「受け入れて爆笑するな!」
 もう何をやっても怒られる。
「ったく、今日も馬鹿。で、道いく人にキャッチコピーつけるなんてどうしようもないことやってんだから、アンタいま暇でしょ?」
「客観的に自分の成したことを言われると死にたくなるが、そうだな、暇だ」
「はぁ……。あのさ、暇なら買い物付き合いなさい。ジュースくらいならおごったげるから」
「デートなら行く」
「だ、誰がアンタなんかとデートなんかするのよ!」
「デートなら行く、もとい。デートという体なら行く」
「……そ、それはつまり、中身は普段の買い物でも、デートって言うなら、来るってコト?」
 こっくりうなずくと、かなみは顔を赤くしながら何やら難しい顔をした。
「……わ、分かったわ。分かったわよ! デートよ、デート! 文句ある!?」
「なんで怒ってるの?」
「う、うっさい! いーから行くわよ!」
「ひぃ」
 なんか顔を真っ赤にしてる怖い人に手を握られ、連行されました。
 強制収容所かどこかに連れて行かれるかと思ったが、いつものウインドウショッピングらしい。のはいいんだが。
「あの。いつまで手を握っているのでしょうか」
「な、何よ! アンタがデートだって言い張るから、握ってやってんでしょ!」
「いや、そうなんだけど」
「……それとも、嫌なの?」
 しゅん、とした表情で上目遣いとか、どこで手に入れたキラースキルですか。
「まさかまさかまさかまさかまさか」
「言いすぎ! あと、首を横に振りすぎ! 怖いわよ!」
 すごい勢いで否定したら首が取れるところでした。
「……と、とにかく、嫌じゃないのよね?」
「当然です」
「……そ、そか。そなんだ。……えへへっ、ただの買い物なのに、デートだと思ってる。ばーか♪」
 かなみは俺にニッコリ微笑みかけた。なんて破壊力だ。
「ちょっと俺の家に来てくれません? 5分ほど舐めるだけですから」
「寄るな変態ッ!」
 思ったことを言ったら一瞬にして嫌われた。
「まったく……なんだってアンタはそんなにアホなの?」
「『これを言ったらどうなるかな? 怒られるかな? でも面白いし、言っちゃえ!』が俺の基本理念ですから」
「そんな理念捨ててしまえ!」
「いや全く。あと、さっきのは舐めたいという台詞は、面白いから言ったのではなく、とても可愛いかったので思わず出た言葉です」
「な……っ! ……あ、アンタは、そゆことを、真顔で言うなっ!」
 ぽこぽこ、とまるで女の子みたいな威力のパンチを肩に受ける。
「……う、うぅー。こ、こっち見るな、ばかっ!」
 かなみは自分のバッグで顔を隠してしまった。
「やっぱ舐めていい?」
「変態を治せ、ばかっ!」
 どうやら俺はままならないようです。

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無題
あああああああかなみ可愛いよかなみぃぃぃぃぃ
No title
うおおおおおおおおおおかなみいいいいいいいいいいいいくぁwせdfrtgyふじこpl;「’
無題
かなみ100作目記念パピコ
無題
なんなのこの厨コメテロ
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