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2024年11月24日
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【ツンデレが「どうしてもって言うなら」って言ったら、男が「嫌々行かせても面白くないからいいよ」とデートを無しにされてしまった】
2010年03月18日
ということで、デートはなくなったので家に帰ってきたのだけど。
「…………」
どういうわけか、かなみも俺の家についてきて、何をするわけでもなくベッドに座り、体育座りで俺をじーっと見てて。
「あ、あの、かなみさん、あれほど嫌がっていたでぃとはなくなったし、俺の家にいる必要はないような」
「……何か言った?」
「何も言ってません」
赤子が見たら子宮に戻りかねない目つきで見られたので、口をつぐむ。ていうか怖い。俺が何をしたというのだ。
そして、体育座りなんて素敵な座り方をしていたらパンツが丸見えではないか。いいのか。見るぞ。見たぞ。よし、しましま!
「……?」
もうちょっと深い角度から見たいな……よし、不自然にならない程度に上体を下げ、しましまをもっと! more simasima!
「なに変な動き……って、あっ!!」
ばれた。3回ほど殴られた。
「この、どエロ!」
「うっさい殴るスキー。あっ、殴るスキー。ロシア系の妖怪。夜な夜な街中をうろつき、ウォッカ片手に道行く通行人を殴りまくるはた迷惑な怪物。普段は内職で糊口を凌いでいるという噂」
適当な解説をしてたら、もう一発追加された。
「はぁ……殴られるは嫌な視線受けるは、何がそんな不服だというのだ。おまえが嫌で嫌で仕方がないと言っていたデートはなくなったんだぞ?」
「そっ、それはその、言葉のあやというか、その……」
「?」
「……ああもう、不思議そうな顔すんな!」
何を言わんとしているのか、皆目検討がつかない。そしてなぜまた殴られのか分からない。
「痛くて泣きそうだゼ!」(半泣き)
「はぁ……なんだってこんなのに……」
「たで食う虫も好き好き、と言いますから」
適当にそんなことを言ってみたら、かなみの顔が赤くなった。
「あっ、アンタ、……気づいてた、の?」
「当然だ!」
もちろん何の話か分からないが、即答する。
「……う、うう、ううう~」
すると、かなみの顔がこれ以上赤くなるとヤバイのではないかと思うほど赤くなった。
「か、かなみ? 赤いですよ? ヤクイ感じですよ?」
「赤くないッ!」
そこを否定されると、もう俺にできることなんて。
「ち、違うのよ? 別にあたしはアンタのことなんてその、……ねぇ?」
「はぁ」
どうやら俺関係で赤くなっているようで。なんでせうか。かなみが俺に惚れてる? ……いやいや、ないない、それはない。逆ならあるけど。
「そ、そうよ。アンタが勘違いしてるだけで、あたしはアンタなんて何とも思ってないのよ」
「俺は色々思ってるけどな」
なにせ、日々殴られたり蹴られたりして不満のるつぼですから、と繋げようとしたのに、かなみが俺をじーっと見つめたりするので怖くて言えない。
「……そ、そうなんだ。……ふーん」
気のせいかもしれないが、かなみの瞳に熱が籠もったような。
「……じゃ、じゃあさ、どうしてもって言うなら……デート、してあげてもいいわよ?」
なにがどうなってじゃあなのか分からないが、その提案は素敵だね。が、言っておかなくてはならないことが一つだけ。
「嫌々行かせても面白くないからいいよ」
かなみの目が点になった。
「……アンタ」
「はい?」
「なんでループしてんのよ!? これじゃ、いつになってもデートできないじゃないの!」
「こっ、これは……妖怪、殴るスキーの仕業?」
「そんな存在しない妖怪の仕業なわけないでしょ! アンタのせいよ、アンタの! この馬鹿この馬鹿この馬鹿!」
「これは失礼を。じゃ、なんだ。ええと、かなみ。俺と、その、……水族館でも行きませんか?」
大変叱られたので、今度はループしないよう細心の注意を払いながらデートに誘いました。
「……ま、まぁ、どうして……あ、これ言ったらまたループするわね。え、えっと……おほん。……ま、まぁ、行ってあげるわよ。おさかな、好きだし」
そんな感じの返事を貰ったので、今度こそ普通にデートできそうな予感!
「喜ばしい予感!」
「はぁ……なんで普通に喜べないのかね、この子は」
なんて、優しく微笑みながら俺のほおをつっつくかなみでした。
「…………」
どういうわけか、かなみも俺の家についてきて、何をするわけでもなくベッドに座り、体育座りで俺をじーっと見てて。
「あ、あの、かなみさん、あれほど嫌がっていたでぃとはなくなったし、俺の家にいる必要はないような」
「……何か言った?」
「何も言ってません」
赤子が見たら子宮に戻りかねない目つきで見られたので、口をつぐむ。ていうか怖い。俺が何をしたというのだ。
そして、体育座りなんて素敵な座り方をしていたらパンツが丸見えではないか。いいのか。見るぞ。見たぞ。よし、しましま!
「……?」
もうちょっと深い角度から見たいな……よし、不自然にならない程度に上体を下げ、しましまをもっと! more simasima!
「なに変な動き……って、あっ!!」
ばれた。3回ほど殴られた。
「この、どエロ!」
「うっさい殴るスキー。あっ、殴るスキー。ロシア系の妖怪。夜な夜な街中をうろつき、ウォッカ片手に道行く通行人を殴りまくるはた迷惑な怪物。普段は内職で糊口を凌いでいるという噂」
適当な解説をしてたら、もう一発追加された。
「はぁ……殴られるは嫌な視線受けるは、何がそんな不服だというのだ。おまえが嫌で嫌で仕方がないと言っていたデートはなくなったんだぞ?」
「そっ、それはその、言葉のあやというか、その……」
「?」
「……ああもう、不思議そうな顔すんな!」
何を言わんとしているのか、皆目検討がつかない。そしてなぜまた殴られのか分からない。
「痛くて泣きそうだゼ!」(半泣き)
「はぁ……なんだってこんなのに……」
「たで食う虫も好き好き、と言いますから」
適当にそんなことを言ってみたら、かなみの顔が赤くなった。
「あっ、アンタ、……気づいてた、の?」
「当然だ!」
もちろん何の話か分からないが、即答する。
「……う、うう、ううう~」
すると、かなみの顔がこれ以上赤くなるとヤバイのではないかと思うほど赤くなった。
「か、かなみ? 赤いですよ? ヤクイ感じですよ?」
「赤くないッ!」
そこを否定されると、もう俺にできることなんて。
「ち、違うのよ? 別にあたしはアンタのことなんてその、……ねぇ?」
「はぁ」
どうやら俺関係で赤くなっているようで。なんでせうか。かなみが俺に惚れてる? ……いやいや、ないない、それはない。逆ならあるけど。
「そ、そうよ。アンタが勘違いしてるだけで、あたしはアンタなんて何とも思ってないのよ」
「俺は色々思ってるけどな」
なにせ、日々殴られたり蹴られたりして不満のるつぼですから、と繋げようとしたのに、かなみが俺をじーっと見つめたりするので怖くて言えない。
「……そ、そうなんだ。……ふーん」
気のせいかもしれないが、かなみの瞳に熱が籠もったような。
「……じゃ、じゃあさ、どうしてもって言うなら……デート、してあげてもいいわよ?」
なにがどうなってじゃあなのか分からないが、その提案は素敵だね。が、言っておかなくてはならないことが一つだけ。
「嫌々行かせても面白くないからいいよ」
かなみの目が点になった。
「……アンタ」
「はい?」
「なんでループしてんのよ!? これじゃ、いつになってもデートできないじゃないの!」
「こっ、これは……妖怪、殴るスキーの仕業?」
「そんな存在しない妖怪の仕業なわけないでしょ! アンタのせいよ、アンタの! この馬鹿この馬鹿この馬鹿!」
「これは失礼を。じゃ、なんだ。ええと、かなみ。俺と、その、……水族館でも行きませんか?」
大変叱られたので、今度はループしないよう細心の注意を払いながらデートに誘いました。
「……ま、まぁ、どうして……あ、これ言ったらまたループするわね。え、えっと……おほん。……ま、まぁ、行ってあげるわよ。おさかな、好きだし」
そんな感じの返事を貰ったので、今度こそ普通にデートできそうな予感!
「喜ばしい予感!」
「はぁ……なんで普通に喜べないのかね、この子は」
なんて、優しく微笑みながら俺のほおをつっつくかなみでした。
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